ただやんとは (タダヤンとは) [単語記事]

同様のコメントとして、「金ただやん」「銀ただやん」などが見られるが、ここでは併せて「ただやん」として扱う。また、「ただやん」を発するコメント主はひと括りに「ただやんさん」と呼ばれる様子が散見される。

概要やん

「ただやん」とは、将棋動画および生放送内での指し手に対しての的外れなコメント（一種の釣り）としてポピュラーになりつつあるコメントである。

その意味は「ただやん」の成り立ちから捉えるのが早い。

この動画は棋界を代表する二人の名棋士、先手の森内俊之と後手の谷川浩司の早指し対局で、これを解説するのはもはや紹介するまでもない羽生善治（および聞き手の千葉涼子）である。つまるところ、名手の応酬ばかりで極端な疑問手・悪手は飛び出さないと信用できる。

問題となるのは右図の局面。傍目には後手の谷川劣勢とも受け取れる局面だが、先手森内がうかつに▲6二歩と攻めると、以下△同金 ▲同馬 △2八銀 ▲4八玉△4二飛と、王手馬取りになってしまうと羽生は解説する。

動画内ではこの解説に感嘆したコメも少なくない。はたして先手森内の攻めは▲8五歩と後手玉頭に嫌味をつける自然な手であった。

問題は、後手谷川の応手、△6二金！

攻められるのを待たずとも、自ら金を捨て駒のようにぶつける策！さすがは十七世名人！

しかし、その時、驚く視聴者と解説・聞き手をよそに、そのコメントはそっと産声を上げたのだった…。

金ただやん

あまりにも素朴、あまりにもマイペースな一言にコメント欄は騒然。その後の顛末は貴方の眼でお確かめいただきたい…。