だだちゃ豆とは、山形県限定の特産品である。
生産地は『おしん』の舞台にもなった事で知られる山形県・庄内地方。
山形県・庄内地方でのみ生産されている、枝豆の一種。
名前の「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「お父さん」「おやじ」「大黒柱」等の意(現在は殆ど使われている言葉ではないが)。「駄々茶」でも「ダダ茶」でもなく、ひらがなで表記する。ちなみにお母さんの事は「ががちゃ」という。
江戸時代、庄内地方界隈(鶴岡市周辺)がかつて城下町だった頃に庄内藩の殿様が大層な枝豆好きだったとされ、毎日に渡って枝豆を献上していたところ「今日はどこのだだちゃが作った枝豆だや?(=どこのおやじん家の枝豆だ?)」と聞いていたことからだだちゃ豆の名前が命名されたとされている。
したがって、他の地域でこの豆を生産しても気候が合わず味が落ちたりするので、だだちゃ豆たりえなくなる代物でもある。もっとも、近年では味が違うだだちゃ豆の亜種が他所の地方で生産・販売される場合があることを踏まえ、JA鶴岡は「だだちゃ豆」を平成9年に商標登録した。
だだちゃ豆の特徴として、通常の枝豆と比べて見た目は茶色の産毛が生えており全体的に褐色がかった緑色をしている。一見すると見た目は芳しくないが茹で上がるととうもろこしのような独特の甘みや香りを持つようになり、味わいも濃厚。基本的には普通の枝豆と同じように茹で上げて、塩をふって味をつけ調理する。
肌の若返りや疲労・肝機能の回復促進で知られる物質「オルニチン」が通常の枝豆やシジミ以上に多量に含まれているため(テレビや雑誌でも紹介された)、独特の風味に加え食べる事で健康を維持できるほか肝臓を労わったり二日酔いを解消する上でも酒のツマミにオススメできる、『枝豆の殿様』である。
収穫時期はおよそ、8月~9月頃。
上記の通り生産できる地方が限られている事もあり、他の生産品と比べ希少価値が高いうえ山形県近辺でしか食されていなかったが、近年では「ザ!鉄腕!DASH!!」をはじめテレビ番組で紹介されたり、輸送手段が発達したりインターネット(オンラインショップ)の普及によって全国的に知られ、食されるようになった。
だだちゃ豆自体は勿論のこと、だだちゃ豆を用いた独自の料理・お菓子などがお土産として鶴岡や酒田の店舗で販売されている。他にもフリーズドライのだだちゃ豆も時期を問わず販売されているので、季節に関係なくすぐに味わえる。
そして生産地では「だだちゃ豆の収穫体験」も参加可能。(持ち帰ったりその場で食しても可)
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最終更新:2023/03/22(水) 05:00
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