ちいさなメダルとは、ドラゴンクエストシリーズに登場する特殊なアイテム、およびそれを収集するやり込み要素の呼称である。
初出は「ドラゴンクエストIV」。 以降の作品はもとより、後にリメイクされた「ドラゴンクエストIII」でも採用されている。
タンスやツボなどの家具の中や宝箱、地面に落ちているのを拾うなどして入手する。作品によっては一部の敵モンスターもドロップすることがある。それらを集めてちいさなメダルコレクターであるメダル王(後述)に渡すと、枚数に応じて貴重な装備品や道具と交換する事ができる。
ちいさなメダルを装備品や道具と交換する方式はシリーズ作品毎に異なっており、大まかにわけて「消費制」「累積制」に分類できる(本記事で便宜上採用している呼称であり、公式でこのような呼称がされているわけではないので注意)。
IV、Vで採用された際は消費制で、所持している枚数と景品アイテムそれぞれに設定されている枚数を、文字通り『交換』し消費する。
IVでは、入手できるメダルの総数が、全てのアイテムと交換するのに必要なメダルの枚数を上回っているため、最終的に全てのアイテムを確実に入手することが可能であった。
一方、Vでは上位のアイテムと交換するためには、下位のアイテムの入手をある程度見限る必要が出てくる。一部の敵モンスターがドロップするため、一応は入手可能枚数は無限であるが、基本的には、それらを除いて確実に入手可能なメダルの枚数は57枚(100%ドロップするミミック9枚分含む)となっている。交換アイテムには「奇跡の剣(16枚)」「神秘の鎧(21枚)」「はやぶさの剣(30枚)」などが存在するが、「メタルキングの盾(43枚)」を入手したい場合、上記の三品の入手は困難になってしまう(地道にちいさなメダルがドロップされるのを待つしかない)。
Vのリメイク(PS2版、DS版両方)版においてもこの仕様は変更される事はなかったが、上記の三品は別の場所で入手できるようになっており、また確実に入手できる枚数もPS2版は101枚、DS版は99枚に増加している。
衛藤ヒロユキが4コマで「2150枚あります。はぐれメタルヘルム107個いただきましょうか」とか言ってたのもこの頃。
VIからVIIIまでは累積制で、収集したちいさなメダルが規定枚数に到達する毎に、景品としてアイテムが貰えるという仕様になっている。ちいさなメダルは消費されず、景品としてリストされているアイテムは全て入手可能である。
リメイクされたIIIやIVでもこの仕様であった。そのため、モンスターはドロップせず無限に増やすことはできなくなり、世界中をきちんと巡れば、最大枚数まで到達できるようになった。しかし、実際にはヒントなしで地面に落ちている場合や、時期によって二度と回収が出来なくなる場合があるため、コンプリートは非常に困難である。その救済策としてアイテム「とうぞくのはな」や呪文「レミラーマ」などが登場したが、それでも難しいことに違いはない。
IXでは、最初は累積制、後半は消費制と折衷されている。これはIXがクリア後のやり込みやマルチプレイによるプレイヤー同士の協力にも力を入れているためであり、消費制で手に入るアイテムは錬金の材料として使用されるため、複数必要になることも想定されるからである。当然ながら、ちいさなメダルはモンスタードロップなどでも手に入るようになっている。
Xでは消費制が復活。入手手段としては
などがある。
金色の金属に星型のマークが刻まれているのが特徴。道具としての効果はない。少なくとも商品的な価値は皆無なようで、道具屋に売ろうとすると買い取ってもらえないか、非常に安価で買い叩かれる。
人々の関心も極めて薄く、メダル関係の会話は「世界のどこかにちいさなメダルを収集している人物がいる(メダル王の前フリ)」程度しかないのがほとんどである。
その為、コレクターであるメダル王、そしてメダル王の褒美目当ての主人公一行くらいしか価値は皆無である。
本システムが採用されている各作品に登場する、各作品の世界で唯一と言っていいちいさなメダルコレクター。
作品によっては「メダルおじさん」(グラフィックは一般のおっさんと変りなし)だったり、「キャプテン・メダル」(グラフィックは海賊風)だったりする。病床のため娘の「メダル王女」が代役を務めたこともある。また、作品によっては魔王に狙われている場合もあるなど、おまけ要素である割に重要人物であったりする。
素性が「本当に国家の王」もしくは「収集家の異名としての『メダル王』」なのか、メダルを収集理由も「単なる趣味」や「王家の責務」なのかも作品により異なるので注意。
ちなみに、「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」ではプリズニャンがメダル王の役割を果たしている。
「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」では、ちいさなメダルキャンペーンとして、カードにちいさなメダルが描いてあるカードを集めて応募する事で、特殊カードが当たる懸賞があった。
また、ドラゴンクエスト25周年記念として発売されたロト編の復刻ソフト「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」には、特典として実物大ちいさなメダルが付属している。
「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」ではかいたくレシピの達成とビルダーパズルを解くことで手に入れられるが、前者では主人公から生まれる。
どのような目的での使用が考慮されていたのかは不明だが、もともとは「ドラゴンクエストIII」で登場予定だった。実際の製品版「III」では没となったため作中に登場することはなかったものの、データ上は残っており、ランシールバグなどで「ちいさなメダル」を出すことはできる(使い道はないが)。
このために「ドラゴンクエストIII」の開発段階より構想があったと勘違いしている人も多い(この記事でも以前はそう記述されていた)。しかし、ファミコン通信1989年24号に掲載されたスタッフ対談によれば、「ドラゴンクエストIV」の収集要素として当初は「ゴールドコイン」としての実装が思い浮かんだが、コインだとカジノのコインと紛らわしいので名称を変更することとなり、そこで「III」の没アイテムを思い出しその名称を採用したとされている。したがって、「III」のちいさなメダルは全く異なるものを予定していたと考えられる。
なお、前述のとおりリメイク版では正式なアイテムとして登場している。
リメイク版の『V』では名産品(コレクターアイテム)としておおきなメダルが登場する。
しかも盾として装備可能。守備力は+40と入手可能時期に対して高い性能を持つ。ただし耐性はなく、人間で装備できるのはサンチョのみ。サンチョには一応もっとよい装備である、ふうじんのたてがあるため、実質的にはオークキングやブラウニー等のモンスター専用装備である。
この名産品の解説で、V世界におけるちいさなメダルの由来が語られている。
それによると、ちいさなメダルはメダル王の先祖が世界中にばら撒いたもので、見つけた者に数に応じた褒美を渡すという宝探しゲームを開催していたとのこと。当初はおおきなメダルで行われたが、それだとすぐに発見されてゲームにならなかったため、一旦メダルを鋳溶かしてちいさなメダルに変え、改めてばら撒いたというのが真相らしい。おおきなメダルのまま残っている者は貴重であるが、メダル王は一切興味を示してくれない。
一切関係ないが、同作ではメダル城のお土産としてメダルがたチョコが売られている。
掲示板
24 ななしのよっしん
2020/07/23(木) 18:17:12 ID: e/tlYjfiKX
なぜXI最強の盾および短剣がメダルなんだよぉ!集めるの大変だぞおい!
IXだと最強クラスの兜の素材がメダルなんだけどまぁこっちはおよそ13名が100%ドロップするから…
25 ななしのよっしん
2021/10/23(土) 07:54:10 ID: I6DDFD17RT
おおきなメダルのサブストーリーが結構好き。
敷物にできないわ座ったら痛いわで。てかでかすぎてゲームにならないわで
26 ななしのよっしん
2021/10/23(土) 08:10:38 ID: NoNIWY8ufR
11の仕様なんでだろうけど、2Dモードと3Dモード両方遊びたくてきりのいいところで切り替えながらストーリー勧めてたらメダルが倍入手する不正を知らずにやってて報酬が余裕でゲットできてた
今にして思えばセーブ分けてやれば良かったと思った
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最終更新:2024/04/20(土) 03:00
最終更新:2024/04/20(土) 03:00
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