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この項目は、「ゆるゆり」の原作およびアニメのネタバレ成分を含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。さらにグロ注意。 |
ちなカレー空間とは、吉川ちなつ画伯の描く愛と禍々しさに満ちた魔空間である。
アニメ「ゆるゆり」第1期・第6話「あーと☆あーたー☆あーちすと」にて吉川ちなつ作の紙芝居として登場。
筆を叩きつけたような荒いタッチと暗く濁った色調が見た者の意識を深い混迷と不安へと誘うこの一連の絵は、吉川ちなつの船見結衣に寄せる熱い想いを綴ったものであり、彼女が描いたこの不気味なイメージの世界をちなカレー空間と呼ぶ。
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この紙芝居を見せられた他の娯楽部員たちが多大な精神的ダメージを負ったため公開は中断され、後半部分は未公開のままとなった。原作ではコミックス第2巻のエピソードである。ただし原作では紙芝居の絵はモノクロ画である。
この一連の絵から受ける印象から、「魔法少女まどか☆マギカ」における魔女の作る結界内の景観を連想し、さらに絵の登場人物を、ちなつ(ピンク髪)→鹿目まどか、結衣(黒髪)→暁美ほむら、に脳内変換してしまったまどか☆マギカファンが少なからずいたようである。
この「ちなカレー」という呼び名は、「魔法少女まどか☆マギカ」において異空間設計を担当したアニメーション作家ユニット・劇団イヌカレーに由来する。劇団イヌカレーが描き出す独特なイメージの世界が「イヌカレー空間」と呼ばれていたため、それになぞらえて吉川ちなつの描いたイメージの世界を「ちなカレー空間」と呼ぶ。
そして、ニコニコ生放送・「ゆるゆり」アニメ上映会において、ゆるゆり公式の中の人が書き込んだコメントの中に「劇団ちなカレー」という言葉があったためゆるゆり視聴者へ広まるきっかけとなった。
ところで、この回(第6話)の総作画監督は、「魔法少女まどか☆マギカ」の総作画監督の一人でもある谷口淳一郎が担当しているのだが、まあこれは偶然であろう・・・。また、吉川ちなつ役の声優である大久保瑠美も「魔法少女まどか☆マギカ」において、女子生徒や看護婦、名もない魔法少女といったモブ役で出演している。
その注目度の高さゆえか、とうとう「ゆるゆり」Blu-rayおよびDVD第3巻の映像特典として、吉川ちなつ特製紙芝居「 どうして☆止まらない☆トキメキ☆ドキドキ☆パラドックス エターナル」完結編が加わることとなった。やったね、ちなつちゃん!完結編では紙芝居の登場人物として、あかり・京子・生徒会の4人が新たに加わる。
原作ではこの他のエピソードでも吉川ちなつデザインの便箋[1]などに加え、「ゆるゆり」コミックス(第3巻)のアンケート葉書といった様々な場面で画伯特有の世界が展開されている。ただし、彼女の創作物は漫画においてもアニメにおいても直接的な描写を避けられる場合も多く(モザイクがかかることもある)残念ながら読者・視聴者は全貌を把握することはできない。
こういった吉川ちなつの画伯設定の影響であろうか、大久保瑠美がラジオ・パーソナリティをつとめる「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」(文化放送・超!A&G+、水曜日担当)において、「ルーミル美術館へようこそ」というコーナーで毎回その場で(ネタに走ることが多いが)絵を描き上げて披露している。大久保本人によると中学校時代は美術部所属だったとのこと。
念のため補足しておくが、動画放送等でスタッフの意向やファンの期待に応えるために大久保瑠美がわざと崩れたタッチの絵を描くことはあるが、常人が真似できない奇抜な画風の持ち主・いわゆる「画伯」ではない。声優界では、いわゆる「画伯」といえば、小林ゆう等が有名。
ちなみに、アニメの紙芝居の絵は美術・背景のスタッフたちが知恵と技術をを結集して描かれたものである。その出来映えに美術監督・鈴木俊輔も衝撃を受けたようだ。
2012年7月にアニメ第2期「ゆるゆり♪♪」がめでたく放映開始となったが、その第1話「帰って来た主人公」アイキャッチにおいて何の前触れもなく出現し、油断しきっていたゆるゆりファンたちに再び衝撃が走った。だが、これは来るべき真の恐怖の前触れに過ぎなかった・・・
第2期・第8話「ちなつ無双」にて、吉川ちなつと船見結衣のデートのエピソードのラストに突如絶叫SEが入りそのままエンディングに突入。ちなつと結衣が歌うエンディング曲『ガールズパワーで』に合わせて❝うごめく❞ちなカレー空間が展開された。明るく軽快な曲に乗って、ただの静止画の羅列ではなく、3DCGを用いたウネウネとうごめく、おそらく吉川ちなつと船見結衣の愛の物語であろうと推測される不気味な光景が1分半に渡って繰り広げられた。この映像には赤座あかり・歳納京子らしきもモノも登場している。
このエンディング映像については出演声優たちも事前には知らされていなかったようで、彼女らはブログやラジオ番組などで放映後にようやく衝撃映像を目の当たりにして驚いたことを明かしている。
『ゆるゆり公式ファンブック』(発売はアニメ第1期放映後の2011年11月)に収録されている監督・太田雅彦へのインタビュー記事によると、
「監督がやりたかったけど没になってしまったアイデアはありますか?」
との質問に、
「本当はちなつの紙芝居の絵でエンディングを作りたかったんですよ。これははじめからやりたいと思っていたアイデアです。6話でいつものエンディングの絵がちなつの絵になっているという衝撃的な展開です(笑)。歌やキャラクターの芝居はそのままなのに、絵がちなつの絵で、という(笑)。本編がそういう話になっているいるところにトドメを刺すような、トラウマになるエンディングを作りたかったですね。(後略)」
と答えているくだりがある。第1期で実現できなかった監督の構想が第2期において花開いたのである。
まだだ、まだ終わらんよ!
第2期・第9話「何かありそうで何もなさそうな日」では、アバンタイトル冒頭からドーンと一画面まるごとちなつ画でスタート。いつも通り「アッカリ~ン」の呼び声で赤座あかりが明るく「はーい!」とフレームインするが、背後の絵に気づいた途端、ショックでお団子が分離した状態でフリーズ・・・そのままオープニング入りという流れになった。
そして第2期・第12話「さらば主人公、また会う日まで」では、ちなつが書き上げた本人曰く教会の背景絵と、彼女の自画像が貼り付けられた西垣先生お手製の巨大ロボが登場。あのラスボスこと、赤座あかね女史ですらドン引きするおぞましき光景だった。しかし、ちなつの姉・吉川ともこはこの絵を絶賛。ちなつ本人は自分の絵がうまいと錯覚している原因と、このような絵を描き続ける理由が明らかになった。吉川姉妹の目には、周りがこのような姿で見えるのだろうか・・・
アニメ第1期
アニメ第2期
ゆるゆり | ||
基本事項 | ゆるゆり - ゆるゆり♪♪ - なもり - 百合姫 - 魔女っ娘ミラクるん - 大室家 | |
登場人物 | 七森中ごらく部 | 赤座あかり - 歳納京子 - 船見結衣 - 吉川ちなつ |
七森中生徒会 | 杉浦綾乃 - 池田千歳 - 大室櫻子 - 古谷向日葵 - 松本りせ | |
その他 | 西垣奈々 - 赤座あかね - 吉川ともこ - 池田千鶴 大室撫子 - 大室花子 - 古谷楓 - まり |
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魔女っ娘ミラクるん | ミラクるん - ライバるん - ガンボー | |
音楽 |
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ラジオ | ゆりゆららららゆるゆり放送室 | |
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最終更新:2025/03/28(金) 12:00
最終更新:2025/03/28(金) 12:00
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