はまなす(列車) 単語

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ハマナス

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はまなす(列車)とは、列車名の1つである。

  1. かつて鹿島臨海鉄道7000形気動車を使い、水戸駅鹿島神宮間を走らせていた有料快速。「快速マリンライナーはまなす号」
  2. また、鹿島臨海鉄道6000形気動車を使用し、水戸駅鹿島神宮間を走らせていた快速列車。「快速はまなす号」(こちらは有料ではない)
  3. JR東日本青森駅JR北海道札幌駅を結んでいた客を使用した夜行急行列車
  4. 1955年1966年に、函館駅小樽駅札幌駅旭川駅網走駅間を走っていた急行準急列車

この記事では3のほか、快速ミッドナイト」・急行「RSR号」についても述べる。

概要

1988年3月13日青函トンネル開通により止された、青函連絡船深夜便の代替として設定される。この列車名は寝台特急北斗星」(後に臨時化の上、止)・快速海峡」(後に止)とともに一般募で決定された。由来は植物のハマナス。
なお、2015年8月時点では一の定期急行列車であり、一の夜行急行列車でもあり(「能登」は2012年3月以降設定がく、「きたぐに」は2013年1月止されている)、一の客を使用した定期夜行列車であった(「北斗星」は2015年3月で臨時化、「カシオペア」は最初から臨時列車)。
あまりにも一がつく存在であるため、かなり重な列車であるが上に、存が注されている列車であったが、2016年3月止された。詳しくは後述。これによってJRから定期運行の急行列車が消滅した。

(これ以下は定期運転当時の記述である。)

青森駅札幌駅間を1日1往復しており、約7.5時間で結んでいる。基本は7両編成であり、自由席2両(3・7号)・定席3両(4~6号)・B寝台2両(1・2号)となっている。最大で12両まで増結されることがあり、自由席が3両となったり、寝台車が1両増結されたりする。寝台車の場合は「増21号」として1号2号の間に増結される(「増21号」と言う変な号になってるのは、「2」と「1」号の間に「増」結した車両と言う意味合いのためである)。

夜行列車としてはしく、東北新幹線との接続を考慮したダイヤとなっており(青森駅新青森駅間は奥羽本線列車を利用)、新幹線からへの乗り継ぎ客がいるほか、新千歳空港航空便欠航時に代替として利用する客もいる。
また、「スーパー北斗・北斗」や「すずらん」より後に運行されることから、札幌駅から苫小牧駅東室蘭駅方面の最終列車としての役割も担っている。

2002年に設定された「北海道&東日本パス」は、当列車自由席北海道&東日本パスだけで乗ることができたため(定席・寝台車は乗不可)、シーズン時は自由席が満席になることがあったが、2010年急行券等は別に購入するようになり、その際に定券や寝台券も組み合わせて購入可になったため、定席・寝台車に分散されている。

編成

元々は座席車両のみであったが、後にB寝台を連結したり、急行止に伴いドリームカーが転属してきたり、カーペットカーなども加わり設備のパターンも非常に多くなっている。

台車は開放の客二段式(B寝台)で、昔ながらの汽車の設備である。寝台料6,300円は寝台特急のB寝台料と同じだが、規格やサービスなどは全て寝台特急と同等で、上段寝台の通路の天井裏には荷物の収納スペースがある。また、更衣室も用意されている。
4号は「のびのびカーペットカー」と言う名の簡易寝台であり、定席扱いである。設備こそ寝台には劣るが、定席料のみで横になれるためコストパフォーマンスが高く非常に人気が高い。最繁忙期は10時打ちしても取れないことがざらである。

5・6号は「ドリームカー」であり、183系グリーン車座席を転用したリクライニングシートである。元々、夜行急行まりも」に組み込まれていたため、夜行バス対策のためリクライニングの度は特急時代よりも深いほどで、シートピッチ特急グリーン車と同じ、端にはフリースペースがあるなど、カーペットカーほどではないものの、急行用の普通車としてはかなり破格である。

3号と7号(更に8~10号が増結されることも)は座席自由席で、疲れ切った周囲の乗客たちを乗せてDD51の警とともに発する情はどことなく昭和国鉄時代を呼び戻す。座席のリクライニングは「簡易リクライニングシート」で、ストッパーは最大度のみ、座席周りの設備も較的乏しく、実際には183系などで使われたR51シートのはずだが、相対的に貧相な設備と見られてしまっている。しかし、急行券だけで乗れること、定席が満席の時などには間違いくお世話になるはずである。

編成表

通常時は以下の通りとなる。
なお、カーペットカードリームカーが検により、通常の定席となる場合がある。

1号 2号 3号 4号 5号 6号 7号
B寝台 B寝台 自由席 定席
のびのびカーペット
定席
ドリームカー
定席
ドリームカー
自由席

最大12両で連結した場合は以下の通り。

1号 増21号 2号 3号 4号 5号 6号 7号 8号 9号 10号 11号
B寝台 B寝台 B寝台 定席 定席
のびのびカーペット
定席
ドリームカー
定席
ドリームカー
定席 定席 自由席 自由席 自由席

快速「ミッドナイト」

1988年から設定されていた夜行列車キハ56系を使用。全定席であり、青春18きっぷシーズン時のみ自由席連結されていた。
は、札幌駅函館駅間を新札幌駅のみ停し、シーズン時に白石駅千歳駅苫小牧駅東室蘭駅長万部駅八雲駅森駅に停していた。ただし、新札幌駅以外の途中からへの乗降は自由席車両に限られていた。

2000年キハ183系に使用車両が変更。2001年に季節列車となり、2002年12月1日ダイヤ正で止された。

急行「RSR号」

2009年8月に実施された「ライジング・サンロックフェスティバル(RSR)」に合わせ、札幌駅函館駅間に臨時急行が運行された。

2009年札幌発のみ運行され、「はまなす」の続行便として運行された。停は「はまなす」と同じ。
2010年函館発は夜行列車札幌発は行列として運行。途中であった。
2011年函館発は2010年と同様であるが、札幌発は苫小牧駅東室蘭駅長万部駅八雲駅に停した。
なお、2012年以降は設定されていない。

人気・存廃問題

青函連絡船深夜便の代替として登場したが、北海道&東日本パスとの使い勝手の良さ、特に最近では当切符のルール変更により、急行を徴収するようになったため、定席の満席事例が増えている。

そのため、繁忙期には寝台などの増結で対応することもある。深夜帯の時間を通ること、新幹線との接続が考慮されていること、などから北海道&東日本パスシーズンでない週末でも場合によっては定席・寝台車共に満席になる場合がある。
最繁忙期には増結を総動員しても、自由席にも座りきれずに立ち客が出る事さえあり、さながら一昔前のムーンライトながらのようになることさえある(先述の通り、航空便が欠航になった際に、急遽増結を決定した例もある)。

新幹線開通後も、北海道新幹線の下り最終および上り始発に接続する夜行列車として、函館駅札幌駅間に運行区間を短縮して生き残れるのではないかとの見方もあったが、使用車両が老朽化していることもあり、2016年3月止された(札幌発は3月20日青森発は3月21日が最終運行日)。
ただし、青森行きの札幌東室蘭間については、前述の通り最終列車としての役割を果たしていることから、代替で「すずらん」を運行することになった。

なお、夜行高速バスに関しては既に「高速はこだて号」と「函館特急ニュースター号」が1往復ずつ運行していることから、これらの高速バス新函館北斗駅に乗り入れることで、「はまなす」の事実上の代替となる。

停車駅・発着時刻

2015年3月14日ダイヤ改正2015年7月31日時刻変更)

下り(札幌行) 上り(青森行)
22:18発(3番線) 青森駅 6:19着(3番線)
0:44着 / 1:23発 函館駅 2:52着 / 3:56発
線・駒ヶ岳経由) 砂原支線経由)
3:07着 / 3:08発 長万部駅 1:03着 / 1:03発
伊達紋別駅 0:17着 / 0:17発
4:15着 / 4:17発 東室蘭駅 23:50着 / 23:52発
登別駅 23:34着 / 23:35発
5:01着 苫小牧駅 23:04発
5:24 南千歳駅 22:41発
5:29着 千歳駅 22:36発
5:55着 新札幌駅 22:11発
6:07着(3番線) 札幌駅 22:00発(4番線)

備考

青森ねぶたの開催時(例年8月2日~7日)は下り列車蟹田駅に臨時停していた。

使用車両

機関車

客車

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