ぱりんことは、三幸製菓が製造するせんべいである。
1975年に発売したいわゆる「ソフトせんべい」の系統を組むせんべい。2015年に発売40周年を迎えた。ソフトせんべいとは、1970年に亀田製菓から発売された「ソフトサラダ」から端を発したせんべいのカテゴリで、ソフトサラダ発売当時は、「草加型」と呼ばれる固焼きせんべいが主流であった。対して、ソフトサラダはいわゆる「新潟型」のせんべいで、澱粉を添加してソフトに焼き上げたのが特徴である。[1]これがのちの大ヒット商品となり、その5年後の1975年に発売されたのが、本記事の「ぱりんこ」である。
ソフトサラダと同じ系統のせんべいのため、形や色がかなり似ているが、ぱりんこでは、味付けや製法などでさまざなな工夫をして差別化を図ってきている。
ぱりんこ発売40周年記念サイトによると、サラダ油は2種類をブレンドして使用し、コクのある味わいを演出。また、隠し味に粉末醤油を仕込み、あと引く旨みを醸し出している。また、味付けに使う塩は、粒度の違う3種類の塩をブレンドして使用し、口の中で溶けるスピード差を利用して味に深みを出している。
また焼き方については、見栄えがするように、ソフトな白い生地にすだれ模様を付け、特徴的な焼き色となっている。これは、きつね色の焼き色と記事の白さのコントラストにこだわって、美しい見た目を追及しているからである。
現在レパートリーはサラダ味のみであるが、かつてはカレー味を製造していた経緯があり、そのカレー味を宣伝するために、インド映画を題材にしたCMを2014年から放送していた。
そのCMが、現在でも三幸製菓YouTube公式チャンネルから公開されている。→問題のCM動画
同じくぱりんこ発売40周年記念サイトによると、「ぱりんこ」という商品名の由来は、「米菓らしい素朴さと優しい響きをもった煎餅のネーミング」かつ「親しみやすいネーミング」という意味を込めて付けられたと明かしている。
「ぱりんこ」の現在のパッケージデザインは、ポップな字体で横書きし、アーチ状の枠が添えられたデザインとなっているが、1975年から1995年までは、全く違うデザインで販売しており、縦に筆書きし、和風テイストの枠が左右に添えられた和風感ガチガチのデザインであった。
これでは若者受けに乏しく、敬遠されてしまうと考えた当時の三幸製菓社員たちは、横書きのロゴに変更し、パッケージデザインを全面的にリニューアルすることを決定した。そして、1995年に新パッケージデザインの開発に乗り出し、入社三年目の中沢(仮名)という社員が開発担当者に任命された。
中沢は、横書きのロゴを採用しているスナック菓子の中で、ぱりんこの新パッケージデザインとしてどれが合うか研究を重ねた。しかし、なかなか納得のいくパッケージデザインが見つからず、時間だけが過ぎていった…
そこで、新しいものが集まる東京への3日間出張を決行し、デザインのヒントとなるものを探した。しかし、ここでも見つけることができず、気づけば出張最終日まで時間を費やしていた。「このままでは、(本社のある)新潟に帰れない!」っと悩みながら、次のお店でデザインのヒントになるものを見つけに行こうと地下鉄に乗り、ぼんやり外を眺めていた。
何駅か通過した後、ある駅にあったとある看板広告が中沢の目に留まる位置に停車した。その看板広告のデザインはロゴの上にアーチが施された、おしゃれなデザインの広告であった。
「これだっ!」
看板広告を見た瞬間に「ぱりんこ」の新パッケージデザインにピッタリだと確信した中沢は、この看板広告のデザインを元に「ぱりんこ」の新パッケージデザインを作成。1996年から新パッケージデザインを採用し、若干のマイナーチェンジを重ねながら現在まで使われ続けている。
ちなみに現在のパッケージデザインは9代目で、新デザインに限定すると6代目となる。[3]
ニコニコ動画では、かつて松平健出演で放送されていた「ぱりんこ」のCMをネタにして、音MAD動画が投稿されている。また、「ぱりんこ」カレー味発売時に放送されていたインド映画を題材にしたCMをネタにしたMAD動画もいくつか投稿されている。
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最終更新:2024/03/28(木) 17:00
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