ぴたテンとは、コゲどんぼ(=こげどんぼ*)原作の漫画である。2002年にはアニメ化された。
小学6年生の主人公、樋口湖太郎を中心としためぐり合わせを、コメディタッチで描いている物語である。
なお、ぴたテンとは「ぴたっと天使」の略。
アニメは終始そのノリを貫くが、原作は途中からややダークな展開へと発展する。
原作は全8巻。アニメは全26話で、テレビ東京系列を中心に放送された。
作者がコゲどんぼであることや、アニメ化したことによる知名度上昇により、単行本の7巻と8巻は、他の週刊少年誌系のコミックスと一部のランキングで順位を競うほどになった。
なお、アニメ化したころに幼児雑誌にも2ページ程度の連載が組まれたが、大きいお友達がその確認のため、本屋でそれを購入していく姿が見かけられたようである。
樋口湖太郎(CV:沢城みゆき)
主人公。小太郎ではなく"湖"太郎である。
中学受験を控える小学6年生。母親を亡くし、父親と二人暮しをしている。
とあるきっかけから天使の美紗にくっつかれるようになる。
やや寡黙で大人びている。あまり内面を表に出さず一定の距離を保って付き合うタイプで、やたらと付き纏っては問題を起こす美紗を疎ましく思っている。
霊感が強く、人に見えないものが見えるせいで、霊的なものが苦手である。
美紗[みしゃ](CV:田村ゆかり)
もう一人の主人公。とある日、湖太郎に「わたしと、付き合ってください!」という一言とともに現れ、いつのまにか湖太郎の家のお隣に引越し、毎日のように彼にぴったりくっつくようになった落ちこぼれの見習い"天使"。
天使であるにもかかわらず黒い服を着ている。「てひひ~」「~っス」という口癖を持ち、明るく開放的な性格だが、アニメではやや傍若無人が目に付くところがある。
原作の主人公はアニメでも語りを担当している湖太郎だが、アニメ本編では彼女が主役扱いであり、エンドテロップでも美紗のほうが上である。
紫亜[しあ](CV:ゆかな)
魔界からやってきた見習い悪魔。悪魔であるにもかかわらず白い服を着ている。
おっとりと家庭的だが、かなり天然である。美紗に助けられて彼女と同居するようになる。
その中で、生活費を助けるために、街頭で見かけた客寄せを真似て「ごはんとか、できます」という看板をかけて仕事を募集しようとした。その後、天の紹介により彼の親戚の喫茶店「tricot」でアルバイトをするようになる。
原作とアニメで設定がかなり異なる(内容は原作ネタバレなので触れない)ものの、上記の点は同一である。
ニャー[にゃー](CV:冬馬由美)
紫亜のお目付け役として魔界から伴われた黒猫姿の悪魔。ニャーというのは単純に鳴き声から美紗が勝手に呼び出したのを、多くの(紫亜も含めて)者が呼ぶようになったための通称で、小説版で明かされた"クラウス・ローゼンバーグ"という本名がある。(ちなみにこの本名は原作者もうすぼんやりだったらしい)
紫亜にあわせて原作とアニメで(内容は原作ネタバレ(ry)設定が異なる。
植松小星[うえまつこぼし](CV:釘宮理恵)
湖太郎のクラスメイトで幼馴染。知り合ったのは幼稚園のころであり、そのときにファーストキスを経験済みで、それ以降彼を一途に恋い慕っている。そのため、湖太郎に常にくっつこうとする美紗を嫉妬にまかせてその都度引き剥がしている。
なぜか猫耳がついている。原作ではたんに強気であるくらいなのが、アニメでは男勝りの豪傑ぶりがきわだつところがあり、幼いころに湖太郎をいじめっ子から守るなどの力強さを見せている。
釘宮病KO型の感染源である。
綾小路天[あやのこうじたかし](CV:斎賀みつき)
湖太郎のクラスメイト。あだ名は「テンちゃん」
容姿端麗成績優秀運動神経抜群と、非の打ち所の無い能力を持ち、クラスの女子からも人気が高い。それらは影の努力があってこそなのだが、本人はそれを表に出そうとしない。学力的に有名な進学校も狙える実力があるが、経済的な事情もあって難しい状況にある。
紫亜のことをひそかに想っているようであるが、その後はアニメと原作で異なる。
御手洗大[みたらいひろし](CV:くまいもとこ)
全国模試で負けたことを根に持って、湖太郎たちのクラスに転校してくる、御手洗家の御曹司。あだ名は「ダイちゃん」のはずであるが、天からは「ウンコ」よばわりされる。もっともアニメではさすがにそれはまずいせいか、せいぜい「トイレ男」どまりであるのだが。天をライバル視するものの天からは相手にされていない。
すべてにおいて一番でなければならないという御手洗家の嫡男としてのプレッシャーを背負いつつ、美紗に一目惚れする。
御手洗薫[みたらいかおる](CV:野川さくら)
大の妹。頭にメジャーのような髪飾りをつけている。
天に一目ぼれするものの、原作ではあまり出番が存在しない。典型的なお嬢様口調をしている。
アニメでは大のツッコミ役に回る、天へ惚れた弱みから御手洗家の恩恵? を大に隠れて与える(プライベートリゾートを貸す約束をする、御手洗家の入り口の仕掛けを抜ける道を通すなど)ところがある。
早紗[さしゃ](CV.岡村明美)
美紗の姉で、正式に免許を持つ天使。美紗からは「さっちゅん」と呼ばれる。
美紗の天使昇格試験をサポートするために下界に降りてきた、やや気の強いお姉さん。
手厳しい所はあるが、困っている人を見かけたら人助けをせずにはいられない。
悪魔のニャーとは犬猿の仲で、遭遇する度に喧嘩になる。
掲示板
49 ななしのよっしん
2022/05/04(水) 01:41:23 ID: 3w+b8MzvAO
久しぶりに読み返した。
この漫画、彼女的な存在がかつての母親的な存在でもあった、
という設定にずっと気持ち悪さを感じていたんだけど、
初めから彼女の位置付けではなくて、母親の愛情を直接的に表現する役割として、
近しい他人として彼女的な立ち位置があっただけであって、
また、実際の母親がいないコタローくんに対して、美紗や紫亜さんが、母親の、ひいては愛情が持つ二つの役割を描くものとして、実母の代わりに配置されており、
物語の終盤で、その存在自体はやがて消えてしまうが、存在が消えても残るものがあることが示されている。
それが最後の「想いのつなぎ方」というタイトルで表されているという、
家族との別れ、愛する人との別れなどの離別の悲しみはあるけれど、
そこに至るまでに注がれた幸福が沢山あったということに
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
50 ななしのよっしん
2022/12/24(土) 12:27:55 ID: cUEzdJyCxd
51 ななしのよっしん
2023/07/29(土) 01:54:24 ID: gA1toLMEWN
アニメは色々有耶無耶だけど、明るい雰囲気のまま物語が続いていくハッピーエンド。
原作はビターな展開だけど全ての謎が解かれ、キャラそれぞれが「次」に進む事で物語が終結するトゥルーエンド。
そんな感じで捉えてる。
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最終更新:2024/04/24(水) 13:00
最終更新:2024/04/24(水) 13:00
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