雰囲気のことだがなぜか変換できない。
空気とも表現される。場の空気を読めない言動をした場合、 周りから「空気嫁」、「KY」と指摘されることになる。
「ふんいき」と打ち込むとなぜか変換できる。
『ふいんき(←なぜか変換できない)』というフレーズが生まれた日は、2003年11月30日、Winny作者の47氏が警察の家宅捜索を受けた際の2chダウンロード板のとあるスレでの祭り中だと思われる。それ以前では『がいしゅつ』(既出の誤り)の方が2ch的には知られているようである。
ATOKでは、それぞれ《「雰囲気」の誤り》、《「既出」の誤り》、と指摘・訂正してくれる。
Google日本語入力では、<もしかして:ふんいき>となる。
1970〜1980年代頃にはすでにあった言葉だとされる。常用漢字に「雰」の字が追加されたのが1981年であるため、その頃かそれ以前にできた言葉である可能性が高い。
「ふんいき」が「ふいんき」と発音されるのは音位転換と呼ばれる現象であり、日本語の同様の事例には「サンザカ」>「サザンカ」や「あらたし」>「あたらし」, 「したつづみ」>「したづつみ」などがある。これらは言語が発音しやすく・聞き取りやすく・理解しやすいものに変化していく性質によるものである。
日本語の共通語は文字を持つ言語であるため簡単に発音が変わるといったことは少ない。しかし上述の通り「雰」の字が常用漢字に追加されたのが遅れたため「雰囲気」という文字列を見慣れる人が少なく、誤用が流布しやすい環境が整っていたと言える。
「ふんいき」[ɸɯ̹̃ɯ̹̃ĩꜜkʲi̥]には母音の三連続する部分が含まれており、発音しづらい。また最初のu [ɯ̹̃]のあたりから鼻にかかった音で発音されることや、三連続する母音がいずれも狭い母音であることなどから聞こえ度が低く、聞き間違えのリスクが高くなると考えられる。
「ふいんき」[φɯ̹(ꜛ)ĩꜜŋkʲi̥]では「ん」が直後のkに同化して子音になっているため、狭母音が二連続に抑えられている。さらに最初のuの鼻音化も小さい。このため、「ふんいき」が「ふいんき」になるポテンシャルはあったと言えそうである。
なお「ふんいꜜき」から「ふいꜜんき」へとトーンが変わっているが、東京式アクセントで「ん」にアクセントの下り目が来ることがほぼ無いことが原因であると思われる。
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最終更新:2024/10/04(金) 11:00
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