ふうじんのたてとは (フウジンノタテとは) [単語記事]

ふうじんのたてとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテムの１つである。

概要

デザインは中央に険しい顔で大口を開けるおっさんの顔の意匠がある円盾で、顔の回りには羽飾りが鬣状に配置されているというものですべて共通している。

名前の通り風神のパワーを封じており、道具として使うと円盾の顔の口から突風が吹き出て、敵を吹き飛ばすとのことだが、情報媒体によっては顔の回りにある羽のような飾りが扇風機のように回転して暴風を起こすという場合もある。

ゲーム上では経験値を得られない代わりに敵を消す呪文、ニフラムのような効果があり、その属性と効果範囲はシリーズごとに異なる上、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(リメイク版のみ、以下DQⅢ)のようにはなんの効果もなかったり、DQⅨでは、味方一人にブレス攻撃を軽減するバーハの効果を付与するというパターンもある。

では肝心のアイテムとしての性能はというと、装備品として見た場合、どちらかといえば使いにくいといった感が強い。数値上の防御力はまあまあではあるものの、メラゾーマなどのような呪文や火炎の息などのブレス攻撃に対する軽減効果がないことが多く、序盤ならともかくこの盾が手に入るようになる頃には、呪文やブレス攻撃に対する軽減効果が防具に求められる為、初心者でもない限り、この装備の購入は見送られることが多い。もちろん、DQⅣ(オリジナル版)やDQⅢ(リメイク版)のようにないよりまし程度に装備されるケースもある。

だからといって戦闘中に使う道具として見ても、使用効果の性能がイマイチ使い辛い上、代用手段が豊富であるため、特殊プレイを除いて使いどころが殆どないといった感じである。

ただし、DQⅤは例外で、値段のわりには防御力があり、ブレス攻撃に対する軽減効果もしっかりついている。それだけでなく、道具として使った場合の効果も意外と使い勝手がよく、終盤の難関ダンジョンの１つである｢封印の洞窟｣の攻略ではブルーイーター&レッドイーター対策に有効であり、これがあるとないとでは安定感に差がある。これらの要素により単なる中継ぎの装備では終わならない高性能品になっている。

各シリーズごとの値段、守備力とか

出演作	守備力	効果	装備可能者	備考
DQIII	+35	なし	主人公、戦士、武闘家、商人、遊び人、賢者、盗賊	リメイク版のみでオリジナル版には存在しない。武闘家が装備できる盾のなかでは最強。ロマリア城地下の宝箱から入手できる他、すごろく場で拾える可能性がある。
DQIV	+50	道具として使うと敵全体にザキの効果。ただし経験値やお金は手に入らない。リメイク版では敵1グループに範囲が狭まっている。	主人公、ライアン	敵の前線基地デスパレス内の宝箱から入手できる。軽減す効果はないものの、オリジナル版では不具合のため、すべての盾には呪文やブレスを軽減する効果がない。そのためライアンの最終装備の一角になることもあった。なおリメイク版
DQV	+35	ブレスのダメージを10ポイント減らす。道具として使った場合は前作と同じ。	主人公、息子、サンチョ、スライムナイト他	グランバニアで4700Gで購入できる。歴代シリーズの中では有能装備。DS版以降は道具として使った場合の効果が、対象範囲が広くなったニフラムとなり、使い勝手が向上した。
DQⅥ	+35	道具として使った場合の効果は敵1グループにザキの効果だが、お金と経験値を得られない。ブレス耐性はない。	主人公、ハッサン、テリーほか	グレイス城にある宝箱や海底宝物庫から入手できる。ライフコッドを襲撃するボストロールやバーサクオークに有効だが、基本的には換金用アイテム。かっこよさは+18で、おしゃれなかじやで鍛えると44に増える。雷鳴の剣とセットで装備すると+35のボーナスポイントがつく。
DQⅦ	+32	前作と同じ。	主人公、アイラ	ルーメンで購入できるが、11000Gと高額。上位互換がたくさんある。
DQⅨ	+25	味方一人のブレス耐性を一段階上げる。	戦士、僧侶、魔法使い、旅芸人、魔法戦士、パラディン、賢者、スーパースター	ドミールの里で12500Gで売られている(いらない)。錬金釜に、魔法の盾１つ、魔法のルビー１つ、かぜきりのはね３つを投入すると作成できる。
DQX				とあるモンスターがふうじんのたてと同じデザインのモノを身に付けてる。
DQXI	+37	盾ガード率7%。また風属性の攻撃を15%軽減する。戦闘中に使うとニフラムの効果がある。	主人公、シルビア、グレイグ、セーニャ	冒険の書の世界の依頼【大切な贈り物】をこなすと貰える。DQV以来の耐性付きだが、上位互換が多いため使われない。打ち直すことで守備力が42へ、風属性に対する耐性が30%軽減に強化される。