へカートⅡとは、フランスのPGMプレシジョンが製造販売する狙撃銃『ウルティマラティオ』シリーズの中でも最大口径を誇る対物狙撃銃である。
使用する弾薬はM2重機関銃やバレットM82と同じ.50BMG(12.7x99mmNATO)。
見た目は他のウルティマラティオシリーズを大型化したような感じで、覆われている箇所が少ない武骨な外見である。重厚な金属と木が放つ雰囲気が実にシブい。
しかしそのサイズは『巨大』の一言。全長だけでなくバレルも太く、大型のコンペンセイターまで備えているため、大の男が構えても十二分に目立つ。
コンペンセイターに加えて前方にバイポッド、後方にモノポッドを備えるため、反動を抑えつつ安定した射撃が行えるように設計されている。
名前の「ヘカート」はギリシャ神話の女神ヘカテーから。頂の座ではない。
また「ウルティマラティオ」はラテン語で「最後の切り札」の意。
またへカートⅡはFR-12.7としてフランス陸軍に制式採用され、アフガニスタンなどで使われているらしい。
なお以前はFN社が販売を担当していたが、最近ではPGMプレシジョンが自ら販売している。
本銃の日本における知名度は、以前は極めて低かった。同口径の狙撃銃ならバレットM82が圧倒的な知名度を誇っているし、ボルトアクションにまで絞ったとしてもM95やAW50の方が元の銃の知名度的にも有利だった。
一応「GUNSLINGER GIRL」(アニメ版)などいくつかの登場作品もあり、Wikipediaの「狙撃手」のページに写真が載っていたので人目に付く機会はあるにはあったのだが、特に目立ったものはなかった。
しかし2010年代に入って、日本におけるへカートⅡの立場は豹変する。
きっかけは「ソードアート・オンライン」の登場人物、シノン。彼女は類稀なる美貌と超エロい服装を引っ提げて登場し、世の男共の視線を釘付けにして放さないかと思われたのだが……
なんか彼女の傍には馬鹿デカい銃が鎮座していたのだ。
華奢なシノンの横に巨大な狙撃銃があり、また青緑を基調としたシノンにウッドストックが色的にも映えることもあって、これが目立たないわけがない。以後へカートⅡの知名度は爆発的に上昇することとなったのであった。
知名度が上がったとはいえやっぱりSAOくらいしかない。仕方ないね。
MMDモデルがある。
ヘカートⅡではないが、同じPGMの.338口径「ミニヘカテ」にはエアガンがある。
掲示板
1 ななしのよっしん
2018/05/01(火) 03:13:28 ID: +KT6UlIyRZ
これラテン文字で書くとHécateだけど
本来の発音は「エカット」なんじゃないか
フランス製だし、Hは黙字だよね普通
ひょっとしたらと思って英語のほうも調べてみたけど
英語発音では「ヘカティ」古くは「ヘキット」とも読めるらしいから
「ヘカート」ってのはおそらくミリオタの間で通用して広まった慣用読みか
2 ななしのよっしん
2019/07/24(水) 23:50:51 ID: KxZJeBtLsQ
コレとシノンのコンビのおかげでいままで対物狙撃銃の代表だったM82の影が薄くなったな。元々ロボコップに出た以外は実戦での大した活躍も何に出演したとか挙げられる作品もない銃ではあるけど。
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最終更新:2024/04/23(火) 18:00
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