ゆっくりMovieMakerとは (ユックリムービーメーカーとは) [単語記事]

ゆっくりMovieMakerとは、饅頭遣い氏が作成したAviUtlでのゆっくり動画の作成支援をする音声挿入、編集ソフト。
(要所でYMMと略す)

概要

タイムライン形式で動画とゆっくり音声を挿入し、その経過をAviUtlの拡張編集用ファイルとして出力できるソフト。
編集時にはゆっくりの音声を様々な設定で調整できるうえ、切替ボタンで簡単に声音を変更することができる。
また、ゆっくりの音声に音響エフェクトも掛けることもでき、演出を狙った効果を引き出すこともできる。

ゆっくりMovieMaker2以降からズーズ氏制作のyukktalk(現在はnicotalk)のキャラ素材スクリプトに対応。
キャラ素材の表示や瞬目、リップシンクを動画に挿入できるようになった。
最新バージョンはキャラ素材スクリプト4cを同梱している

修正や追加機能が施されたバージョンが順次リリースされており、今後の更なる発展が期待されている。

nicotalk(yukktalk)との違い

nicotalk(yukktalkの後継ソフト)のAviUtl用スクリプトであるキャラ素材スクリプトでの動作を、ゆっくりMovieMaker2以降ではプレビューで確認しながらゆっくり音声の挿入を行える点にある。

nicotalkやyukktalkでは、先に喋らせる言葉を決定してから動画に合わせて音声や表情アイテムを移動させていたが、より直感的にタイミングを合わせられるようになった

	ゆっくりMovieMaker(Ver.2以降)	nicotalk(yukktalk)
動画編集の方針	動画同期型ソフト上で動画と音声の同期が可能。それにあわせて字幕や画像などを同時に表示可能動画を元に動画作成する事に適している	台本先行型先に音声を作ってからAviUtlで編集時に合わせていくことになる。また、ボイス間の空白をあらかじめ定義できる。音声を元に動画作成する事に適している
使用可能音声	ゆっくり実況でおなじみのAquesTalk、AquesTalk2の他、SAPIに対応した音声合成であればソフト上で使用可能。 Misaki、初音ミク、UTAU音源　等 (YMM本体配布ページ参照) また、それ以外の音声合成ソフトで作った音声やその他音声ファイルもボイスとして認識させることが可能。	yukktalkでは棒読みちゃん(AquesTalk)のみ対応。 nicotalkでは棒読みちゃんの他にsoftalk(AquesTalk、AquesTalk2)、UTAU、CeVIO(無償版、製品版両方)、いくつかのVOICELOIDにて対応 (nicotalk配布所参照) また、MegpoidTalkやSHABERU、とっくんといった音声合成ソフトにも対応している
キャラ素材	nicotalkのキャラ素材スクリプトの更新に間に合わない場合、キャラ素材のアニメーションが対応できない事がある(キャラ素材に合わせてスクリプトが更新されることがある為) スクリプトの機能であるアイテム機能、立ち絵機能はYMMからは設定できない。自作キャラに新規アニメーションパターンを、仕様の範囲内で自分で追加・確認することが容易である。	スクリプトの機能を100%使える(当然ではあるが) 自作キャラにアニメーションパターンを追加・変更したい場合、自分でスクリプトの記述を弄る必要があるただ、問い合わせることで対応していただけることもある現状nicotalk配布所にて配布しているキャラ素材は全てに対応している
導入や設定	AviUtlで動画が再生、動画に出力できる事が前提旧バージョンではキャラ素材の設定、aviutl.exeのパス指定を自分で行う必要が有る。また、AviUtlの環境設定もキャラ素材スクリプト用に設定しなければならない	AviUtlで動画編集、動画出力できる事が前提いくつかの設定はstepを追うごとに指示してくれる基本的に足りない設定は指示によって補完される設定.txtにて自分で行う設定をする必要はある
PC 環境や相性	PC 環境や設定では、AviUtlで再生できてもゆっくりMovieMaker側で動画が再生できない事が有る。その場合別途コーデックが必要になることも。	台本作成時にexcelが使用できると非常に楽かもしれない。そうでなくともメモ帳用の作成プログラムがあるので心配はいらない