「よっしゃ」とは、歓声・承認・決意・促しなどを表現する、日本語の感動詞である。
「よっしゃー」「よっしゃあ」など、語尾を伸ばした形で発音・表記されることもある。勢いよく言われることも多い言葉なので、「よっしゃ!」などと感嘆符を付けて表記されることも。
おそらく、ほぼ同じ意味合いで使われる言葉「よし」から派生したものと思われる。
日本ではごくありふれた言葉使いであり、日本で暮らしている青少年以上の年齢の人物の大半が、自分も口に出したことがあるか、あるいは少なくとも耳にしたことはあるであろう。
だが、ごく口語的な表現でもあり、また「よし」の変形でしかないという捉え方もできるため、とてもよく使用される日本語であるにも関わらず、あまり規模が大きくない国語辞典には掲載されていないこともある。
「気持ちをストレートに発した気軽な表現、崩した表現」でもあり、「上品な堅い表現」「丁寧な表現」とは言い難いかもしれない。
元々は方言であるという説もある。「全国大阪弁普及協会」などはこの説に基づいて、大阪弁のひとつとして紹介している。
しかし、「よし」を勢いこんで「よっし!」などと言いつつ、「し」の部分で勢い余って吐息を口から漏らすようにすると「よっしゃ!」に近い響きになる。方言として一地方でよく使用されたということがあったにせよ、「よし」という言葉を使う人であれば、地方がどこであれ自然と使いうる言葉だとは推定される。
実際、特に大阪弁の使用者に限定して使う言葉と言うわけではなく、「大阪弁だ」と強く認識されている言葉であるとも言い難い。元々が方言であったかどうかはともかく、現代においては日本中で使用される言葉になっているのが実情である。
さて、ここまで読んだ方、もしや「よっしゃが方言かどうかなんてどうでもいいよ……」と思ってはいないだろうか?
だが、日本の元総理大臣が汚職の疑いで裁かれた際に「よっしゃが方言であるかどうか」が総理の有罪・無罪を左右する争点になったこともあるのだ。その時「よっしゃ」は、日本の最高権力者をも揺るがすパワーワードであったとも言えるだろう。
元総理大臣の「田中角栄」は、かつて汚職を依頼された際に「よっしゃよっしゃ」(あるいは「よしゃよしゃ」)と機嫌よく答えて承諾した、という追及を受けた。いわゆるロッキード事件である。
この汚職疑惑をめぐる裁判の際に、弁護側は次のような論法で反論したのである。
第一に、「よっしゃ」という日本語の表現は、関西方面の方言であって、かつて田中総理がそのような発言をする生活体験をしたことがなく、そのような発言をしないことは、公知の事実である。したがって、「よっしゃ、よっしゃ」と田中総理が発言したとするのは、検察官の創作にかかる架空のことに属する。[1]
これだけ重量級の証拠採用に対して、田中側が唯一反撃を試みたのは、「よっしゃ」の語義問題だった。『日本国語大辞典』の「よっしゃ」の項のコピーを証拠として提出し、この語は新潟方言にはないということを主張し、また、『婦人公論』に載った河野多恵子の随筆を証拠として提出し、「よっしゃ」には相手をいなすための発語という用法もあることを示したのである。[2]
2019年10月現在、「よっしゃ」でニコニコ動画をキーワード検索してマイリスト数順に並べると、角田信朗の楽曲『よっしゃあ漢唄』関連の動画の人気が高いようだ。
また、以下のようなバーチャルYouTuberの人の動画も人気が高かった。そんなに言っているのか。どんな言い方だ。
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最終更新:2025/03/21(金) 19:00
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