りんかい線とは、大崎駅~新木場駅を結ぶ東京臨海高速鉄道株式会社の路線である。
1996年開業。開業当初は「臨海副都心線」を名乗っていた。また利用者の中には車両に描かれた会社ロゴより TWR と呼ぶ者も存在した。このロゴに使われている TWR とは東京臨海高速鉄道株式会社の会社英名 Tokyo Waterfront Area Rapid Transit, Inc. の略称である。
2000年からは一般公募により決定された「りんかい線」を路線名に用いており、以降この呼称は一般に定着している。
りんかい線は大半の列車が大崎駅にてJR東日本の埼京線と相互直通運転を行っている。列車の運行形態は他の「相互直通運転」と特に相違点はない。「りんかい線直通」を示す大宮・新宿方面からの列車および、北行きで「埼京線直通」を示す互いの列車が大崎駅を介しそのまま他社線に乗り入れるため、埼京線の支線・延長線的な見方をする人も存在するが、運賃は両線で別体系となるため留意が必要だ。また、同線一部駅(例:東雲駅)の発車メロディはJR東日本でも広く使われている汎用メロディをそのまま流用していることも一般客の誤解を招く原因となっている。しかし、あくまでも同線は東京都を筆頭にJR東日本ほかが出資する第三セクター鉄道である。
埼京線・新宿駅方面からの直通列車の場合、大崎駅到着前と大崎駅を出てりんかい線に乗入れた段階で「大崎駅から先は、JRとは別会社の『りんかい線』ですので、同社線の運賃が別に必要となります」といった趣旨の車内アナウンスが流れ、JR線から継続乗車する乗客への案内と注意が喚起される。
同線を大崎から乗車すると、JR東日本東京車両センターと湘南新宿ラインの間を地下へ潜り、しばらくはうねうねと急カーブが続きトンネル内で横滑りするようなレールと車輪との軋み音も相まって爽快感は乏しい。東京テレポート駅の手前から線形が良くなり、国際展示場駅を出ると地上に出てほどなく有楽町線と寄り添う形で終点の新木場駅に到着する。
この先の線路は千葉方面に伸びており実は京葉線の線路と接続している。物理的には直通運転も可能だ。
同線が「臨海副都心線」として暫定開業した当初は、始発前・終電後に新木場駅とJR東日本の京葉電車区(当時。現「京葉車両センター」)相互間で70-000系電車の回送運用があり、同電車区で滞泊していた。
このように線路はつながっているものの開業以来、京葉線と直通運転を行う定期列車は存在しない。なぜなら、この路線がJRと別料金となる第三セクター鉄道であり、利用客がりんかい線経由で埼京線・京葉線を乗り通した場合、正当な運賃収受が困難となる為である。
ただし事前に運賃の正当収受を行うことのできる団体列車および、JR東日本所有の事業用車両が検査などで入線(JR各線-TWR-JR京葉線直通を含む)した実績はある。
2014年より「羽田空港アクセス線構想」やJR東日本による買収の動きがある。詳細は「東京臨海高速鉄道」を参照のこと。
沿線に「お台場エリア」への玄関口となる東京テレポート駅や、「東京ビッグサイト」最寄りである国際展示場駅を抱え、通勤路線的性格と共に観光アクセス路線としての面も併せ持つ。
先述したように、国際展示場駅最寄りには国内最大規模のコンベンションセンターである、東京ビッグサイト(東京国際展示場)が立地する。ここでのイベント、特に大型イベント開催時は利用客が急増するため「特別ダイヤ」が編成され、臨時列車が走ることもある。
大型イベント時での臨時列車のダイヤに関してはりんかい線公式サイト及びりんかい線☆Information
を参照のこと。
りんかい線の東京テレポート駅は、フジテレビ本社の最寄り駅であり、また駅周辺一帯(お台場エリア)が同局の人気テレビドラマシリーズ「踊る大捜査線」の舞台となった「ゆかりの場所」でもある。
この為、同駅ではご当地発車メロディーとして同作劇伴のアレンジ曲が2008年7月から使用されている。
この発車メロディーはホームの番線で使用曲が異なっており、1番線(大崎駅・埼京線方面)では「C.X.」、2番線(国際展示場駅・新木場駅方面)では「Rhythm And Police」が流されている。
全線全駅Suica・PASMOおよび、他8種の互換IC乗車カードが利用できる。
但し、Suicaの「首都圏エリア」および同エリアに接続するPASMOエリアの外から、エリア間をまたぐ利用はできないことに注意する必要がある。
割とありがちな利用上のトラブルを例に挙げると、Suica仙台エリア・新潟エリアや、8種の全国互換IC乗車カードを用いて首都圏とは別地域のエリアで乗車して、そのままりんかい線を含むSuica首都圏エリアで降車することはできない。
「交通系ICカード」については本文リンクを、それら相互利用に関しての詳細な規程や利用の注意点などは以下のリンクを参照してほしい。
Kitaca利用可能エリア(JR北海道)
鉄道ご利用エリア |TOICA(JR東海)
manacaの相互利用(manaca.jp)
ご利用可能エリア | ICOCA(JR西日本)
PiTaPaの全国相互利用(PiTaPa.com)
「はやかけん」のご利用エリア | 福岡市地下鉄
SUGOCA 相互利用サービス(JR九州)
つかえるエリア(株式会社ニモカ)
東京ビッグサイトでは、年間を通じて大小各種・多種多様にわたる展示会・商談会・イベントなどが開催されている。
催事の内容や規模にもよるが、こと大型イベントに関しては駅周辺での混雑が予想される。従って、行き帰りともスムーズに自動改札を通れる「交通系ICカード」を、ぜひともあらかじめ用意しておきたい。もちろん、残額が少ない場合は事前にチャージをしておこう(時間に余裕があれば、予め地元の駅やコンビニなど[1]で残額確認をしておき、その時点でチャージしておくと混雑緩和にもなり、なお良)。乗車券(紙のきっぷ)で到着した場合でも、すぐに帰りの乗車券を購入しておいた方が、帰路で自動券売機に出来る長い行列を回避できる。
もっとも、2013年春より主要10種の交通系ICカード相互利用が実現しており、Suica・PASMOエリア以外の他地域からの旅客が比較的多い同社線においてもICカードの普及率は非常に高く、帰路、そのまま自動改札へ直行する利用客が多い傾向にある。特にイベント終了時刻前後の帰宅客ピーク時には駅構内・ホームに入りきれる利用客の許容量の限界に近づいてしまうこともあるので、事故防止のためホームの状況に合わせ入場制限をかける場合もある。この場合、駅前に改札待ちの行列ができる状態となる。
蛇足ではあるが、同社管轄の各駅では自動券売機の増設準備工事まで行われている形跡があるが、その後の交通系ICカードの大幅な普及に加え、主要ICカードの共通利用が開始されており、加えて2014年4月には消費税率改定に伴いICカードでの乗車が有利になるため、紙の乗車券を発売する機器への投資は手控えているものと思われる。
特にコミックマーケット(以下「コミケ」)に限ったことではないが、駅構内・階段・エスカレーター等では決して走ってはいけない。通常では有り得ないほどの大多数の人で溢れかえる中、その様な行動は大変危険かつ、駅係員や他の乗客にも迷惑をかけるので決して行ってはならない。
また、コミケカタログの注意書きは非常に役立つことが詳細に書いてあるので、参加者は開催当日までにあらかじめ一読しておくことを強くお勧めしたい。
なお、夏と冬のコミケ開催によって、同社における定期外旅客売上額の大半を占めているらしい。
余談ではあるが、国際展示場駅を筆頭に沿線各駅の広告枠、また同社70-000系(すべての広告枠を「ジャック」、もしくは広告枠の一部のみの場合、更にJR埼京線所属の編成をも含む)には、コミケ開催前から終了日まで大量の二次元サブカル系広告が出稿される(「東京モーターショー」「ギフト・ショー」など、広告ジャンルに関する点もコミケに限ったことではない)。遠来の客にとっては凄く興味深かったり、地元では考えられなかったり、はたまた痛々しかったりであるが、用務客や地元客にとっては季節を告げる風物詩みたいなものではある。
同社線に二次元キャラクターで「痛電車」を走らせた実績が無いのは、良心なのか、もしくはフィーバーを恐れているのか…?
沿線住民だったり通勤通学で頻繁に利用する場合を除けば、人にとって他の数多くの鉄道路線はなじみ薄いものになりがちである。りんかい線とて例外ではないのだが、コミケ会場を沿線に抱えているため、本来この路線を使わない人であっても、コミケに馴染み深い人にとっては切っても切り離せないものとなっている。また、まれにコミケを題材としたアニメに登場することもある。
例えば「らき☆すた」第12話「お祭りへ行こう」。
この中で「泉こなた」が友人の「柊かがみ」と「柊つかさ」を連れてコミケに行くエピソードが登場する。設定上、埼玉県在住のこなたたちは埼京線経由でビッグサイトへ向かう訳だが、アニメではおざなりに描かれやすい鉄道車両も比較的正確に再現されている(但し行先など、細部に微妙なアレンジが加えられている)。
ちなみに彼女たちが乗った車両は、同社自社所有の70-000系をモデルとしている。
東京臨海高速鉄道70-000系をモデルとした車両 |
また、アニメとしてはコミケ会場内の描写が比較的忠実なので、前もって会場の雰囲気を掴んでおきたい人はDVDを借りるなり買い求めるなりして、確認・予習しておくのもいいかもしれない。
【凡例】 ■:乗換え路線 ○:周辺施設
※:りんかい線内では(埼京線内で快速運転する列車を含め)全列車が各駅停車です
70-000形 | E233系7000番台 |
---|---|
2024年より新型車両の営業運転を開始する。
2022年3月31日、公式サイトのインフォメーションで開示された中期経営計画2022にて新型車両導入が明らかになった。
掲示板
75 ななしのよっしん
2020/05/13(水) 21:37:46 ID: 6rVpuH66Kj
2022年度辺りで新型車両が導入される模様
個人的にはE233系の様なくびれた断面の車両を期待してる。
ああいう車両は乗車できる人数を増やす事ができるからコミケに限らず沿線での大規模イベントが多いりんかい線に向いてると個人的に思う。
76 ななしのよっしん
2020/05/25(月) 22:25:37 ID: 6rVpuH66Kj
乗車人数で思い出したが、大崎〜新木場の運用を含めた全ての車両を10両編成にしたのは英断だったなと今更ながら気付いた。日常的に利用する人は混雑を味わわなくて済むし、皆んなが言ってるようにコミケなどのイベント時には輸送面で活躍してるんだな。
しかし、踊る大捜査線のメロディとか撮影への寛容さとかコミケの混雑及び駅員の対応など個人的にネタの多い路線だと思っていたのにスレが意外にも寂しい。前回のレスで新型車両が登場するとか言ってたが、その話題で伸びてくれたら嬉しい。
77 ななしのよっしん
2023/11/06(月) 14:55:43 ID: 2LS5+yjvr+
https://
とうとう新型発表されたけど見た感じ
顔とVVVFE233
横とVF以外E235
てな感じになるのかな?
提供: アルメリア
提供: 皆得助士
提供: 匿名希望一般ニコ民
提供: つき
提供: リュウコツ
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/23(日) 04:00
最終更新:2025/03/23(日) 04:00
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