ろーちゃんバグとは (ローチャンバグとは) [単語記事]

ろーちゃんバグとは、艦隊これくしょん～艦これ～において2015年 11月18日に起きた不具合である。

概要です！はい！

2015年 11月18日、ＤＭＭをプラットホームとするブラウザゲーム「艦隊これくしょん」はこの日から始まるイベントを控えていた。
午前11時からはイベントに向けたメンテナンスに突入。この日は折悪しくも平日も平日、週のど真ん中である水曜日であった。直近のイベントであった「反撃！第二次ＳＮ作戦」と比較して事前情報が少なかったこともあり、連休から本格的に取り組むべく「情報が出そろうまでオリョクルでもしよう」と潜水艦隊の旗艦としてろーちゃんこと「潜水艦呂500」を旗艦に置いていた提督は多かったものと思われる。あるいは、単純に嫁艦としてろーちゃんを旗艦に配置していた者も当然いたことだろう。

そしてそんな提督たちに事件は起きた

同日午後9時ごろ、次々と明らかになるイベントの情報に提督たちは大いに沸き立っていた。もはやイベント恒例となるきらいすらあった二度のメンテナンス延長を経て、ついにメンテ終了15分前となったその時、

ヒャァ　がまんできねぇ　ログインだ！

とばかりに運営の告知を待たずログインした提督たちの目に飛び込んできたのは、練習巡洋艦　鹿島（イベント報酬となる新艦娘）の姿であった。

ただしログインボイスや母港ボイスをはじめとして、グラフィック以外は全て「呂500」のものであったため、何らかの不具合だと判別するのは容易であったものと思われる。

なお、鹿島・呂500の髪色が（実際のグラフィックを見ればそんなに近くないが）同じ白系統だったことと、呂500が潜水艦の中でも幼い容姿だったこと。また、その時は知る由もなかっただろうが鹿島の性格が姉の香取と比較してやや幼げで甘々な感じ（厳しいベテラン教諭と優しい教育実習生のそれに近い）に仕上げられていたことから呂500の台詞が妙にマッチしており、
「育った……だと……」
「（一部を見て）こんな立派になって……」
「これはこれで……」
「この見た目でこの声はヤバい」
と妙な反応を見せる不逞の輩も多かったという。憲兵さん、こいつらです。

えーと。提督、それ、本当はバグじゃないですよね？ダメ、ですよね？ねぇ？ねぇ！

この一連の事件は「バグ」と表現されることが多いが、同じフライングログインでもタイミングによっては発生しなかった提督がいたこと、告知すらなく早々と修正がなされていたことなどから、どちらかといえばメンテナンス中のミス、あるいはデバッグ作業によるものだった可能性が高い。
このバグに遭遇したプレイヤーはほぼ全員、「公式からメンテナンス終了の告知が出る前にログインしたプレイヤー」である。
「運営自ら堂々とネタバレをした」という点から批判をする向きもあるが、そもそも告知を待たずにログインを始めたプレイヤー側にも問題があると言わざるを得ないだろう。

ただし、延長前のメンテ終了予定時刻は午後8時50分、更に言えば本来のメンテ終了予定時刻は午後7時であった。これらの延長告知に気付かず、9時になって「そろそろ終わった頃だろう」とログインした結果この不具合に遭遇した提督も当然多数存在する。「このバグを体験した＝メンテ終了告知前にもかかわらず、それを知っていながらログインを敢行した」ということでは必ずしもないという点にも注意しておきたい。

余談だって！シオイが言ってたって！

ちなみに呂500は史実にて舞鶴鎮守府に所属していた時、駆逐艦達の標的艦を担当したことがある。
つまり、実はある意味本当に練習艦だったのである。
また、鹿島の声優は茅野愛衣が担当しているが、氏はろーちゃんの声優も担当している。
つまり、前述の髪色も含めて様々な面で共通点を持つ両者の組み合わせだったわけである。

もしかしてメンテの時間を利用してデバッグのついでかなんかに遊んでたんじゃ……

ちなみにこの不具合、母港画面のみならず呂500のあらゆるグラフィックが鹿島のものに指定されていた。
つまりさっそく出撃して中破させると……
実装後1分で中破絵を拝める艦娘の誕生である。
更に、期間限定グラフィックと同じ仕様だったので、影響は呂500のケッコンカッコカリムービーにも及んでいる。
つまりこのタイミングでろーちゃんとケッコン、あるいはケッコンムービーを閲覧すると……
実装後10秒でケッコンできる艦娘の誕生である。
ただしボイスはろーちゃんのものだが。