わらび餅の妖精とは、わらび餅移動販売車の動画およびその派生動画につけられるタグである。
2009年5月12日にある動画が公開される。
閑静な住宅地を走行する「わらび餅移動販売車」の様子を撮影したsm7028438である。
本来であれば、なんの変哲もない光景であるが、この動画には注目すべき特徴があった。
それは常軌を逸した大音響で車載スピーカーから垂れ流される、正気の沙汰とは思えない内容の客引き口上である。
いわゆる焼き芋屋の「いしや~きいも~、おいも~」の様なベーシックな内容ではない。
わらび餅の柔らかさを伝えるがためなのだろうが、苛立たしいまでの軽妙さと乱雑な調子で捲し立てるように紡がれる「ぷるぷる」「ぷるん」などの擬音の数々。はっきり言って近所迷惑以外のなにものでもなく、不快極まりない。
動画の半ばでは、道すがらの一般家屋の前に停車し、不快音垂れ流し続ける。餌食となった家屋住人の心中を察するだけで、涙が出る。
動画にはわらび餅販売業者を非難するコメントも多く寄せられるなか、この独特な売り口上があまりにも滑稽であるがために魅了される者も多く、中毒症状を来たしてリピート視聴する傾向もある。
売り口上を歌声に準えてか、投稿者は「歌ってみた」タグを採用している。そのためか派生動画の中には、MAD系だけでなく歌ってみた系も散見される。
なお、売り口上はその軽妙さからアドリブではないかとする意見もあるが、実際に録音かアドリブなのかは定かではない。
sm7028438が投稿される約2年前となる2007年9月30日。
驚くべき事に、すでにわらび餅移動販売車は投稿されていた。
sm1174994である。
画質の悪さなどが原因してか長らく埋もれていたが、sm7028438が注目されるとすぐにサルベージされた。
本来、妖精タグは「妖精を連想させる者(物)」に使用されるべきである。
本項目については、「わらび餅」「移動販売車」など妖精を連想させる要素はなく、相応しくないことは自明である。
「タグ」および「大百科の項目」における「妖精シリーズ」の乱立が問題視されている向きもあり、本項目についても一考の余地はある。
しかしながら、「わらび餅の妖精」タグはすでに多くの動画で使用されているという事実があり、それは軽視できない。
よって、「わらび餅移動販売車に関連する動画」の代表的なタグ「わらび餅の妖精」を解説することは、現状において意義ある事と思われる。
(09/05/23現在)
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最終更新:2024/09/17(火) 05:00
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