アインハルト・ストラトスとは (アインハルトストラトスとは) [単語記事]

アインハルト・ストラトスとは、藤真拓哉著の漫画、『魔法少女リリカルなのはViVid』に登場する女性キャラクターの名称。

魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINYでは能登麻美子がCVを演じた。

概要

St.ヒルデ魔法学院中等科の1年生で、ヴィヴィオの上級生で嫁にあたる少女(大事なことなので二回いいry)。
容姿は碧銀の髪でツインテール。大きな赤いリボンと特徴的なオッドアイ（左目：が青、右目が紺)が特徴。
ただし色彩的にヴィヴィオほどオッドアイが目立たないため、白黒の漫画だけだと違いが分かりにくい。

その正体は、ミッドチルダで格闘系の実力者に野良試合を挑んでいた、自称『覇王イングヴァルト』
（ちなみに、勝負を挑む際はとある姿に変身していた、ネタバレのため後に反転で記述する。）

自称覇王イングヴァルトとしてのノーヴェとの戦闘によるダメージによって道端で気絶してしまい、自称覇王イングヴァルト=アインハルトという正体がばれる。

基本的に礼儀正しく、年下であるヴィヴィオ達にも敬語を使うなど、最初は距離を置いていたものの、とても良い子である。

ここから若干ネタバレが多いので灰文字。

本名はハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルト。彼女が聖王オリヴィエのクローンである、高町ヴィヴィオに接触しようとすることにより、物語が始まる。

実際に覇王イングヴァルト（古代ベルカの王）として戦っていたのは、彼女が『覇王』クラウス・G・S・イングヴァルトの直系の子孫である純血種であり、また、その家系にまれに生まれるといわれる覇王イングヴァルトの記憶や悲願を色濃く受け継いだ一人 （オッドアイやその独特な髪色などもそれにあたる。しかし、記憶などを受け継いでいるだけであり、彼の生まれ変わりなどではない。）であるためで、その悲願とは「覇をもって和をなす『王』であること」「最強のベルカ王であること」であった。

ヴィヴィオの複製母体である聖王オリヴィエ・ゼーゲブレヒトを守れなかったクラウスが作り上げた戦闘術《覇王流》--カイザーアーツ--を継承し、彼の悲願を達することを望むために鍛錬を重ね、格闘系の実力者に勝負を挑んでいた。ちなみに勝負を挑む際は戦闘形態と言うことによりヴィヴィオと同じ10代後半の姿である、「大人モード」で戦うことができる。

当初はクラウスの記憶からくる経緯により笑顔をすることを禁じていたことがインターミドルの最中で発覚(もっとも笑わないだけで、感情そのものは普通にわかりやすかったが)　インターミドル開催期間中にヴィヴィオとの模擬戦を経たことで「守れなかった自責の念」という過去の呪縛から脱却。以後は年相応の少女のような笑顔を見せるようになり、同級生でクラス委員を務めていたユミナ・アンクレイヴと友人関係となったほか、同じ古代ベルカの生まれ変わりであるファビア・クロゼルグとも友誼を結ぶことになる。

上記の出来事を経緯として、クラウスの記憶が薄れていくようになり、クラウスの記憶について覚えているうちに日記に書き留めるようになる。その後、U-15のワールドチャンピオンのタイトルを取った後にクラウスの記憶を全て失うが、クラウスの記憶と技術を継承していたことを誇りに思っていることは変わらず、師匠はノーヴェのほかにもう一人心の中にいるとの発言をしている。

本作の時間軸の後継作品であるVivid Strike!ではU-15のワールドチャンピオンをこのカテゴリーでは無敗のまま獲得したことが判明。覇王流の内弟子としてフーカ・レヴェントンを取ったほか、チーム内の良き先輩としての立ち位置を確立している。

全うに戦えばU-15の競技選手のカテゴリではタイトルを取る前の時点ですら「U-15に限定すれば勝てる選手がまずいない」とミカヤに評されており、当時の無敗チャンピオンだったエーデルガルド・バルガスに初対戦では初回KO、再戦ではフルラウンドの末にKO 勝利しタイトルを奪取。その後も当然U-15の公式戦では全試合KO 勝利の驚異的戦績を残しており、現在のU-15のランク 1位であるリンネも「まず勝てない」と言わしめるほど。またスパーではあるが、かつては全く歯が立たなかったジークとも(エレミアの神髄は当然抜きとしての話ではあるものの)五分にやれるほどの力をつけてきている。

補足、その他

デバイスは補助制御型のアスティオン。愛称はティオ。(クラウスが飼っていた雪原豹がモデル)
豹がモデルなのだがどうみても猫という疑惑も。にゃーにゃー鳴くし。・・・かわいい。
なお弟子が持つ同型デバイスのウラカンもモデルは豹のはずだが、行動はやっぱり猫である。
彼女が放つ必殺技はそのほとんどが漢字表記であり、厨ニ病感を漂わせる原因となっている。
覇王流が初見で対応しにくい古代ベルカの格闘術なのが影響してか、試合においては格下や対策が出来ていない相手だと一撃で秒殺されることがほとんどであり、完全な格上であるノーヴェですら初見ではほとんど対応できずに相討ちに持ち込むのがやっとだった。ただしある程度以上のレベルの相手がしっかり対策を取ってくると粘られるケースも多いほか、完全な格上ともなるとコーチのノーヴェや稽古相手のミカヤにはスパーではほとんど勝てていない。なおインターミドルでジークに手も足も出ず惨敗したのはアインハルトが精神面で動揺して通常時とは程遠いコンディションだった影響が大きく、まともな精神状態であれば(ジークにも制御不能であるエレミアの真髄を抜きにしてだが)勝敗は変わらずとも、それなりに打ちあえる勝負にはなっていたとも後の話で示唆されている。

アインハルトの必殺技集

必殺技名	初登場話数、詳細
覇王断空拳	第4話。足から練った力を拳の直打又は撃ち下ろしとして叩きつけて攻撃をする技。彼女が最も得意とする技と思われる。
旋衝破	第12話。相手が放つ射撃技をそのまま受け止めて、投げ返して攻撃をするというなんともチート的な技。エネルギーの塊を投げ返せるんだから驚異的なのはいうまでもない。吸収放射とか反射の魔法を使った方が手っ取り早い上に習得も楽じゃね？とか言ってはいけない……というより本編中で古代ベルカかつ修練を重ねた使い手じゃなければ理論上使用不能とベルカの術式に詳しいメガーヌが解説していることから、ミッドチルダ式どころかハイブリット型や近代ベルカの使い手であっても使用が困難だと考えられる。
覇王空破断	第15話。掌打と共に強烈な衝撃波を飛ばして攻撃を行なう。初出時の技名は(仮)だったりする。使用を始めた時期と技の性質を見る限り、繋がれぬ拳(アンチェイン・ナックル)を覇王流にアレンジした技と推測される。
破城槌	第28話。地面を拳で殴りつけてその衝撃波で攻撃する。ようは簡易地震発生装置的なもの。
牙山	第29話。防御主体の鋼性の構え。だが相手の攻撃を肘などで受けることで擬似的に攻撃も可能という攻防一体の技。
繋がれぬ拳	PSP用ゲームソフト魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-オリジナルの技。一定時間ハイパーアーマー状態（のけぞらない）になる。