アオノリとは、アオノリ属の海藻の総称、または同じ緑藻のアオサ属やヒトエグサを指す。
【分類】アオサ目アオサ科アオノリ属
【学名】Enteromorpha spp.
(学名の由来)Enteromorpha→円筒+形
※近年の分子生物学的研究により、アオサ属と統合すべきだという意見もある[1]
スジアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリなどアオノリ属の海藻は、遠浅の海や河口の岩上、磯の潮だまりなど、波の静かな場所に群生する。藻体は平たいが、もともと管状であったものが潰れたので2層からなっている。スジアオノリが最も美味とされ、四万十川・吉野川・瀬戸内海沿岸などで養殖されている。
アサクサノリと混じって生えることがあり、アオノリの混じったアサクサノリは混ぜノリといって、香りは良いが味の劣る下級品になってしまうので、アサクサノリの養殖業者からは嫌われている。しかし、一旦アオノリが大発生したときは、アサクサノリからアオノリの養殖に切り替えるのだという。
【分類】アオサ目アオサ科アオノリ属
【学名】Ulva spp.
(学名の由来)Ulva→ケルト語で「水」を語源とする?ギリシャ語で膜状の海藻全般を表す古名
2層の細胞層からなる膜のような形をしている。浅い所の岩などに付着して生活し、海岸に打ち上げられているのもよく見られる。しばしば大発生して緑潮の原因になり、問題となっている。2008年に、北京五輪のセーリング競技会場で大量発生して話題になったのは記憶に新しい(アオノリだと紹介されたが、多分アオサだろう。韓国に輸出するつもり、という話もあったが…?[2] )。
アオサ汁の印象が強いかもしれないが、青のりとして売られることもある。かつては品質(食感や味など)においてアオノリ属に劣るとされたが、その代用として利用されるようになり、現在ではアオノリ属の出荷量を上回って、売られているほとんどの青海苔粉がアオサという状態になっている。
【分類】ヒビミドロ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属
【学名】Monostroma nitidum
(学名の由来)Monostroma→1つの+層/nitidum→輝く
ヒトエグサは潮間帯上位(潮の満ち引きでぎりぎり海水に浸かる程度の部分)に生える代表的な海藻である。その名の通り、1層の細胞からなる平たい形をしている。沖縄県で「アーサー」とよばれているのは、アオサではなくたいていこれ。養殖されており、日本一の生産地は三重県で、特に伊勢湾で栽培されている。
淡水でよく洗って細かく切り刻み、天日で乾かしたものを汁物や佃煮などに用いる。独特の香りと、鮮やかな緑色または黄緑色が特徴的である。日本では四万十川産のものなどが特に高級品とされ、鮮やかな緑色をした一筋の糸のような姿からすじ青海苔などとも呼ばれる。
青海苔の中でも汎用的なものは、粉末状に加工した青海苔粉だろう。この用途では、最近はアオノリよりもアオサが使われることが多い。料理や菓子の香り付け、または彩りを鮮やかにするためにふりかけとして用いられる。使用される代表的な料理としては、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、ポテトチップスなどが挙げられる。餅に混ぜて香りを楽しむこともある。また、青海苔粉を用いた天麩羅を磯辺揚げという。
これを使用した食品を食べた後は、鏡で自分の歯を確認することは必須とも言える。矢鱈と歯にくっつき、どんな美人でも百年の恋が冷めるほどに魅力が失われる。
掲示板
7 ななしのよっしん
2016/04/30(土) 10:08:50 ID: 4ZnH5ldmc4
味噌汁に入れると不味い。
石蓴はしかし風味も何も有ったもんじゃないねえ。掛けない方が良いと思う時もあるくらい
8 ななしのよっしん
2017/10/01(日) 20:37:31 ID: DaGCnIz1tN
仮面ライダーアマゾンにタグ貼られてて草生える
9 ななしのよっしん
2019/03/15(金) 21:24:48 ID: QFpC2ScWh7
歯につくのは、安価なアオノリの代用品(お好み焼きやたこ焼きに使われるのはたいていこちら)。
本物のアオノリは口溶けが良いので歯につかないらしい。
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最終更新:2024/12/07(土) 20:00
最終更新:2024/12/07(土) 20:00
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