アサドーラ・シャルチアン(Asadora Chartian)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。
CV.小島敏彦(石黒監督版OVA)、佐々木義人(Die Neue These)
自由惑星同盟軍人、中佐。戦艦<ヒューベリオン>艦長を務める。たくましい中背、浅黒い皮膚に黒い硬い髪、口髭と頬髯をたくわえた鋭角的な顔立ちを持つ将校で、一艦を率いるにふさわしい能力を持つ精悍な軍艦乗りと評される。
マリノ大佐の後任としてヤン艦隊旗艦たる戦艦<ヒューベリオン>艦長となり、宇宙暦798年の第八次イゼルローン要塞攻防戦では不在のヤン・ウェンリーに代わり艦隊の総指揮をとった客員提督ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツの指揮座を受け入れた。以後も<ヒューベリオン>艦長として、翌年のバーミリオン星域会戦にも参加した。戦闘終結後の経歴は不明。
なお、<ヒューベリオン>艦長への就任時期はアムリッツァ会戦前哨戦(マリノの艦長として最初で最後の登場)から第八次イゼルローン要塞攻防戦(シャルチアン艦長の初登場)までのいずこかのタイミングという以上には明らかでない。アニメでは、石黒監督版OVA、Die Neue These双方で救国軍事会議のクーデター終結までマリノが<ヒューベリオン>艦長を務めており、以降の就任となっている。また、石黒監督版OVAではバーミリオン会戦後にもイゼルローン共和政府の樹立宣言に姿を見せている。
ヤン・ウェンリーの旗艦の艦長として気概ある人物。
第八次イゼルローン要塞攻防戦でメルカッツを指揮官に迎えた際には、敵国軍の高官であったこの客員提督に対し、適切な礼は施しながらもごく率直かつ無遠慮に「ヤン提督以外の司令官を迎えるとは思ってもみなかったが、職責は心得ているつもりだ」と前置きしてから命令を請うている。シャルチアンのこの簡明直截な態度は、当のメルカッツにとっても不愉快ではなかった。
能力面では、艦のリーダーとしての統率力と運用能力の双方に申し分なくすぐれた指揮官とされる(それ以上の規模、つまり艦隊指揮に関しては、当然ながら未知数の領域と記述されている)。指揮座を置くヤン・ウェンリーの信頼もあつく、シャルチアンが旗艦の面倒を見ていたからこそどんな戦いでもヤンが全艦隊の指揮に専念できたとして、“魔術師ヤン”の蔭の立役者のひとりとすらいえる評価を受けている。
実際にバーミリオン星域会戦序盤には、突出による集中砲火を危惧して旗艦の後退を進言しており、ヤンから「艦レベルの指揮はまかせてある」と鷹揚に認められている(ただし、10分もしないうちに敵側に突くべき隙が生じてしまったせいで「こんなに後退したら指揮がしにくい」と前言撤回のクレームを入れているのがヤンらしいところである)。
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最終更新:2024/04/25(木) 14:00
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