アストロンとは
本項では1.について解説する。
味方全員を鉄化させる完全防御呪文。
鉄のかたまりになっている間はいかなる攻撃をも受け付けないが、代わりに自分たちも行動が出来ない。
設定の上では鉄よりも強靭な金属はオリハルコンやら鋼鉄やら、漫画のものも含めればブルーメタルやら多々登場するが、とにかく鉄であり、鉄のくせに絶対的な防御力を誇る。
初登場はドラゴンクエストⅢ。
それ以降のほとんどのシリーズで登場している呪文で、概ね勇者のみが覚える特殊な呪文の一種とされている。
(5においてはプレイヤー側には覚えるキャラクターはいないが、モンスターが使用してくる)
絶対防御と言うと聞こえは良いが、初期の頃はプレイヤーからの人気はあまり高いとは言えない呪文であった。
ある程度レベルを上げれば即死してしまうような超威力の攻撃は少なく、例えHPを半分以上持って行かれる大ダメージを受けても、パーティのうち2人程度でベホマやベホマラーを連発していれば回復が追いついてしまう事が多かった。
そうなると全員が行動不能になり攻め手が切れてしまうアストロンよりも、最低2人は攻勢を維持出来る回復呪文連打の方が遥かに便利であり、DQ4の雑魚モンスター・スペクテット等がちまちま使ってきてウザかった程度であまり見かけない呪文であった。
効果時間が2ターン前後で不確定だったのも使いづらさを助長する一員だった。
一応、開幕アストロンで相手のMPを枯渇させる目的で使うという手もあるにはあるが、最大MPが低い雑魚にしか有効でなく、雑魚相手に毎回やるのは面倒だし消費MPも重すぎる。
ただし、FC版のDQ4は強制AIであり、各モンスター毎に学習度が設定されている為、アストロンを使ってターンを消費し学習度を上げてから戦闘を改めて開始する、という使い方もできる。特に学習度が低い状態だと耐性などガン無視してザラキを連発するクリフトがいるため、こいつをうまく働かせたいならアストロンの活用を視野に入れたい。特にデスピサロ戦。
しかしDQ6で効果が少し変更され、持続時間が1ターン固定(使った次のターンの終了時に必ず解ける)になり戦略的に組み込みやすくなる。
また戦闘システムが様々に拡張されたことで低レベルやり込みプレイや縛りプレイ等が盛んになり、どうしても即死してしまうボスの攻撃を凌ぐための呪文として脚光を浴びてきた。
また、DQ6のアストロンは、呪文が発動した時点で眠りなどのステータス異常にかかっていた仲間がいた場合、アストロン解除時にそのステータス異常も一緒に解けるため、ザメハ等の代わりに使う事も出来た。
DQ11で主人公の呪文として久々の再登場を果たした、効果は味方一人を鉄のカタマリにして暫く行動不能+無敵化するというもの。一人ではどうしても戦力が減ってしまうため使いにくい、今作には一部ため攻撃のようなことをしてくる敵がいるので、味方全体であってくれれば使いどころもあったが・・・
寧ろ目を引くのは特殊な使用法で、敵ボスである鉄騎軍王キラゴルドが「ゴールドアストロン」というプレイヤー側に対してアストロンをかけるという特技を使用し、味方戦力を一時的に使用不能にしてくる。
一方、味方側は連携技「忠義の鉄塊」でアストロンで鉄化した味方を投げつけるという荒業をやっている。
ドラゴンクエストの派生シリーズである「トルネコの大冒険」にも同様の効果をアイテムが存在する。
このゲームではアストロンに限らず、主人公が呪文を一切使えないトルネコであるため、呪文効果は巻物や種などの消耗品を使って発動させる。アストロンは「鉄化の種」と言うアイテムで使う。
ドラゴンクエストを題材にした漫画作品でも以下のように登場している。
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最終更新:2024/04/24(水) 02:00
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