アセム編（機動戦士ガンダムAGE）とは (アセムヘンとは) [単語記事]

概要

2世代目の主人公「アセム・アスノ」と新しいガンダム「ガンダムAGE-2」が地球連邦軍とヴェイガンとの戦いの中で重く圧し掛かる現実に呑み込まれながら成長する物語である。

ストーリー

ヴェイガン……それは、移住計画の失敗によって火星圏に取り残された人々が創り出した新たなる国家だった。過酷な環境で生きる事を強いられた者達は「地球」という楽園を取り戻すため大いなる計画を企てたのだ。

A.G.140年（Advanced Gene ration）、25年という時が流れ、新たな世代へとガンダムは受け継がれて行く。地球連邦と、かつてUEと呼ばれた「ヴェイガン」との戦争は終わる事無く未だ続いていた。連邦軍司令官であるフリット・アスノは、AGE デバイスを17歳の誕生日を迎えた息子、アセムに託す。その後、アセム達が住んでいるコロニー「トルディア」はヴェイガンの攻撃を受けてしまう。アセムはヴェイガンから、コロニーの人々を守るため、隠されたガンダムを起動する。

アセムの学校に転入してくる謎多き青年、ゼハート・ガレット。彼との出会いがアセムの運命にもたらすものとは……。

A.G.141年、やがて、学園生活を終えたアセムは、地球連邦軍へと入隊する。そして、アセムは、新たなるガンダム「AGE-2」に乗り込んで戦いへと赴く。

登場人物

地球連邦軍

アセム・アスノ　男・17歳→18歳　 CV:江口拓也: フリットの息子であり、ガンダムAGE-2を駆るアセム編主人公。学生時代はモビルスーツクラブに所属していた。
ハロ: アセムの相棒。PC モードへの変形が可能で、AGE デバイスやAGEシステムとやり取りができ、AGEシステムが収集したデータにパイロットの所見を加える事ができる。更に不良達を懲らしめる道具としても役に立つ。やっぱりやわらかい。
ロマリー・ストーン　女・17歳→18歳　 CV:花澤香菜: 学生時代のアセムの同級生。地球連邦軍へ入隊したアセム編メインヒロインである。学生時代は学校のアイドルであった。卒業式直後のトルディアでの戦闘でアセムとゼハートが敵対するのを目撃する。入隊後も気持ちは学生時代と変わらず、敵になったゼハートの身も常に案じており、その結果、現実に苦しんですっかり病んだアセムの癇に障り、仲違いしてしまったが果たして・・・。
フリット・アスノ　男・39歳→40歳　CV:井上和彦: 地球連邦軍総司令部ビッグリング司令。アセム、ユノアの父。25年前のコウモリ退治戦役の立役者の一人で、異例のスピード出世を遂げた。現在は火星国家ヴェイガンとの戦いに心血を注ぐ。
フレデリック・アルグレアス　男・24歳　CV:子安武人: 地球連邦軍総司令部ビッグリング参謀。士官学校を主席で卒業した経歴を持つフリットの若き側近。
アリーサ・ガンヘイル　女・18歳　 CV:小清水亜美: 地球連邦軍量産機アデルのパイロット。ディケの娘。
マックス・ハートウェイ　男・22歳　CV:阪口大助: メガネにして地球連邦軍量産機アデルのパイロット。志村新○。アセムにライバル心を燃やしているが・・・？
オブライト・ローレイン　男・27歳　CV:　遊佐浩二: 地球連邦軍量産機ジェノアスIIのパイロット。彼は整備担当であるレミに恋をしているらしい。そして遂にレミにプロポーズし、結婚するはずだったが・・・。コラそこ、エマさんの後継者とか言わない。
ミレース・アロイ　女・50歳　CV:嶋村侑: 地球連邦軍中佐。ディーヴァの艦長。年齢を重ねたにもかかわらずその美貌は健在。
ウルフ・エニアクル　男・49歳　CV:小野大輔: 地球連邦軍少佐。かつてMS グランプリレースで「白い狼」と呼ばれた元レーサーであり、Gバウンサーを駆るベテランパイロット。ディーヴァのモビルスーツ隊の隊長を務め、ベテランとして若手達を引っ張る。
ディケ・ガンヘイル　男・40歳　CV:大畑伸太郎: ディーヴァの整備士を務める。パイロットであるアリーサの父。
レミ・ルース　女・23歳　CV:佐倉綾音: ディーヴァの整備兵で地球連邦軍曹長。オブライトの乗るジェノアスIIの整備担当。おさげとメガネがチャームポイントである。オブライトを兄の様に慕っている。オブライトのプロポーズを受け入れ、結婚するはずだったが・・・。
フロイ・オルフェノア　男　CV:石井康嗣: 地球連邦政府首相。イゼルカントがヴェイガンの首脳であるなら彼は地球連邦の首脳である。美人の妻（CV:幸田夏穂）もいる。実は彼等オルフェノア一族はヴェイガンの内通者であり、彼の先祖であるシュトレイト・フォンドール博士は火星移住計画を立案しており、隠蔽工作にも関わった。その事実を隠蔽するために彼等一族はヴェイガンに手を貸し、情報提供料を利用して、連邦の首脳の座を手に入れていた。その結果、フリットのクーデターにより、オルフェノア一族は他の内通者共々粛清された。彼等一族は100年戦争の原因を作った上に、ヴェイガンに14年間勝てない様に仕組んだと思われるが、一方で勝てなかった14年間、外交でヴェイガンの侵攻を遅らせた実績もあると思われる。

ヴェイガン

ゼハート・ガレット　男・17歳→18歳　 CV:神谷浩史、能登麻美子（幼少時）: ヴェイガンの人間であり、ゼダスRとゼイドラのパイロットであるXラウンダー。アセム編でのライバルキャラでもある。かつてはコロニー・トルディアに潜入して、自分の正体を隠し、アセムの学校に転校していた「謎の転校生」でもあった。学生時代のアセムとの友情が・・・・。アセム編第5話でヴェイガンのエースパイロットであるデシルの弟である事が判明した。ゼイドラに乗り換えた後はXラウンダーの力を制御するために特殊な仮面をつけている。
メデル・ザント　男・55歳　 CV:稲葉実: ヴェイガン所属。ゼハートとともにコールドスリープから目覚めた。
デシル・ガレット　男　CV:寺島拓篤: 「魔中年」となって宇宙漂流から帰ってきたフリット編でのライバルキャラである。ゼハートの兄でもあり、クロノスのパイロットでもある。
ダズ・ローデン　男　CV:武虎: スペースコロニー「トルディア」にやってきた、若きゼハートのお目付け役。工作に長けている。
ドール・フロスト　男・30歳　CV:津田健次郎: ゼダスMを駆る、ヴェイガンのXラウンダー部隊「マジシャンズ8」の某木星帰りの男に良く似た外見と「機動新世紀ガンダムX」で見た事がある様な苗字が特徴のリーダー。
アラベル・ゾイ　男　CV:山口勝平: ギーラ・ゾイの息子。コウモリ退治戦役時、父をグルーデックに殺されたが自分は生かされ、ヴェイガンの宇宙要塞アンバットを脱出後、26年もの間、父の仇であるグルーデックに対する復讐心を燃やしていた。ソロンシティでグルーデックを刺すが、グルーデックに復讐に生きていた辛さを理解されて、許された事で錯乱し、逃亡したところで証拠隠滅の為にヴェイガンと通じていた連邦の内通者からの刺客により銃殺され、哀れな最期を迎えた。
フェザール・イゼルカント　男　CV:大友龍三郎: フリット編終盤で名前のみ出ていたヴェイガンの指導者らしき人。（地球連邦側からすると）極端な思想をもって兵士たちを戦いに導いている張本人と思われている。

民間人

マシル・ボイド＆シャーウィー・ベルトン　共に男・17歳　 CV:梶裕貴（マシル）、石井一貴（シャーウィー）: 学生時代のアセムの同級生にしてモビルスーツクラブの部員。小柄な方がマシルで茶髪の方がシャーウィー。マシルの苗字や中の人から某作品を連想しそうな感じがする。
ロッド・アブス　男・17歳　 CV:園部好徳: アセムの通っていた学校のガキ大将的な存在。転校してきたゼハートに目を付けるが・・・。事故でアセムに助けられ、アセムを友として認めた。
ユノア・アスノ　女・14歳　 CV:大亀あすか: アセムの妹。明るく外向的な性格で、アセムになついている。名前からして、ある女性のから取ったとファンの間では噂になっているが、真相は何処に？
エミリー・アスノ　女・39歳→40歳　CV:遠藤綾: アセム、ユノアの母。旧姓アモンド。幼馴染であるフリットと結婚し、苗字が変わって二人子供を授かった。
バルガス・ダイソン　男・80歳→81歳　CV:坂東尚樹: アセム、ユノアの曽祖父。現在は連邦軍を退役し、エミリー親子とともに暮らしている。ジョセ・マリスとハンス・ルージという使用人達とともにガンダムの整備はきっちり行っていた。
ジョセ・マリス　男・32歳　CV:山本格: アスノ家に雇われた使用人の一人。例の赤い人に似た外見で、ドラド相手にバルガスやハンスと共に時間稼ぎ出来るほどの実力を誇る。
ハンス・ルージ　男・28歳　CV:高崎拓郎: アスノ家に雇われた使用人の一人。例の緑の人に似た外見で、ジョセとコンビを組んでいる。
ロディ・マッドーナ　男・24歳　CV:森田成一: 明るく爽やかな青年。ムクレドとララパーリーの息子。まだまだ父親には及ばないが、流石は天下のマッドーナ工房の跡継ぎ、卓越した技術で凄いシミュレーターを作る。
ムクレド・マッドーナ　男・81歳　CV:白熊寛嗣: メカオタクの"頑固親父"。天下のマッドーナ工房の工場長。シャルドール改が連邦軍に採用されたり、Gバウンサー系統のMSの発注と正規の仕事も回っていると思われる。
ララパーリー・マッドーナ　女・54歳　CV:長沢美樹: ムクレドの美人妻。相変わらずムクレドは、完全に尻に敷かれている。フリット編当時のムクレドとほぼ同い年になった現在でも美貌は健在。
グルーデック・エイノア　男・65歳　 CV:東地宏樹: ディーヴァの元艦長。ヴェイガンなどが公となった今では英雄と呼ばれており、刑務官に敬礼されながら軍刑務所を出所した。ソロンシティでフリットと再会、連邦の機密データをフリットに与えようとするもコウモリ退治戦役時に生かしたアラベル・ゾイによって刺殺されてしまう。最期は幸せそうな顔であった。

モビルスーツ

地球連邦軍

AGE-2　ガンダムAGE-2 ノーマル: ガンダムAGE-1の後継機。過去に戦争を終結に導いた救世主「ガンダム」の名を受け継ぐ。シンプルで初代ガンダムに近いデザインであるAGE-1と比較すると全体的により豪華に、よりシャープな21世紀のガンダム作品に出て来る様なデザインとなっている。従来のドッズライフルの2倍の出力で複数のMSを貫通出来るほどの破壊力を持つハイパードッズライフルを装備し、MS形態の3倍もの推力となるストライダー形態への変形が可能であり、AGE-1の数倍もの戦闘力を誇る。パイロットはアセム・アスノである。アセムが特務隊隊長に昇進した後はカラーリングを白一色に統一している。
AGE-2 DB　ガンダムAGE-2 ダブルバレット: AGEシステムにより提案されたガンダムAGE-2の新たな姿。対Xラウンダー戦を想定しており、極限にまで攻撃能力を上げている。肩にはドッズキャノンを装備しており、ドッズキャノンを取り外したバインダー部からは超巨大なビームサーベルを発生させる事が出来る。この形態でもストライダー形態への変形が可能である。
AGE-1　ガンダムAGE-1 ノーマル: 少年期のフリット・アスノとヘンドリック・ブルーザーやバルガス・ダイソンなどが中心となり製作した対ヴェイガン用秘密兵器。現在はトルディアで保管されており、トルディアの危機を救うためアセムが乗り込む。アセムがAGE-2に乗り換えた後はビッグリングに運ばれて、AGEシステムを抜き取り、ガンダムAGE-1 フラットに改修された。
AGE-1F　ガンダムAGE-1 フラット: ガンダムAGE-1からAGEシステムを抜いた姿。胸部のAGEシステムのコアユニットがあった部分に白いフタがしてあり、目の部分などの発光パターンが緑から白に変わっている。連邦軍司令官であるフリット・アスノが乗り込む。
WMS-GB5　Gバウンサー: ウルフ・エニアクルの専用MS。マッドーナ工房が製造したGエグゼスの後継機（正確にはAGE-1を開発母体にしており、直接の関連性が無い別系統のMS）である擬似ガンダムタイプのMS。やはり白い。ガンダムAGE-1 スパローを参考にして開発しており、シグルブレイドやバクトの装甲を貫通するほどの威力を持つ専用ドッズライフルを装備する。機能特化のためにアデルに採用されているウェアシステムはオミットされている。
RGE-G1100　アデル: ジェノアスシリーズに代わる新たな連邦軍量産型 MSであり、開発母体はガンダムAGE-1である。AGEシステムは一部がブラックボックスであり、量産が不可能に近いため、搭載されていないものの、「量産型ガンダム」に相応しく、AGE-1に匹敵する性能や機能を持つものと思われる。ディーヴァに配備されているアデルはジェノアスII同様青の塗装が施されている。
アデルキャノン: キャノンウェアを換装したアデルの中距離支援形態。両肩のキャノン砲とミサイルランチャーが特徴である。
RGE-B890　ジェノアスII: かつての連邦軍量産機ジェノアスの後継機。モビルスーツ鍛冶ムクレド・マッドーナが改修を施したジェノアスカスタムと外見が酷似しており、参考にしたものと思われる。ビームバルカンなどを防げるAGE-1並の装甲（他の連邦軍のMSも標準装備）やドッズガン、ビームサーベルを装備しており、恐らくフリット編のヴェイガンの量産型 MSと互角以上の性能を持つものと思われる。オブライト駆るジェノアスIIは青のディーヴァカラーが特徴。高い信頼性を持ち、オブライトなどにも愛用されている。
RGE-C350　シャルドール改: マッドーナ工房が製造しているMS、シャルドールの改修機。連邦軍向けに売られており、連邦軍量産型に振られるRGEナンバーを持っている。Gエグゼスのデータを元に改良されているため、こちらもフリット編のヴェイガンの量産型 MSと互角以上の性能を持つものと思われ、民間からスカウトされたパイロットからの評価が高い。

ヴェイガン

ovm-e　ドラド: ガフランに代わるヴェイガンの主力量産型 MSである。重力下での運用に重点が置かれている。ピンポイントバリアらしきもの（防御姿勢を取らないと使えない上に、複数同時に出せない）を（他のヴェイガンのMSも）標準装備している。その性能は25年以上前の様な無敵に近いアドバンテージは無いとは言え、従来のヴェイガンのMSに比べて高いと思われる。以前のガフランと比較すると、より人型に近づいている。黄緑色に塗装されている上位機が存在する。
ovv-f　ガフラン: フリット編に登場したヴェイガンのかつての主力量産型 MSである。旧型ではあるがジェノアスII共々高い信頼性を持つものと思われ、フリット編から25年以上経った今でも、未だに現役である。
xvv-xcr　ゼダスR: Xラウンダー専用MSであったゼダスのマイナーチェンジ版。ゼハート・ガレットが乗り込む。ゼハートのは一部のカラーリングが赤である。
xvv-xcm　ゼダスM: Xラウンダー部隊であるマジシャンズ8が乗り込むゼダスシリーズのMS。一部のカラーリングが黄色であるのが特徴である。
ovv-a　バクト: フリット編に登場したヴェイガンの重装甲型 MSである。旧型ではあるがガフラン共々高い信頼性を持つものと思われ、少なからず現役である。しかし、ジェノアスIIのドッズガンや、アデルのドッズライフルで倒されたりしている辺り、装甲の薄い部分が判明されて、かつての様な近接戦に持ち込める機会が少なくなっている事は否めない。
xvm-zgc　ゼイドラ: ゼダスの後継機であり、某作品のアレに似た真紅のカラーリングが目を引くヒロイックなデザインのゼハート専用の新型 MS。ゼダスRから乗り換える。ゼハートのXラウンダーの力も相まって、他のヴェイガンのMSの3倍もの速さで動作し、ガンダムAGE-2を敗北寸前まで追い詰めた。
xvm-dgc　クロノス: ゼイドラの派生型だと思われるデシル・ガレットの専用新型 MS。砲撃戦が得意である。他のMSを操る機能も持つ。
ゼイダルス: 地球連邦の首相であるフロイ・オルフェノアの演説会場襲撃用に用意されたMS。シグルブレイド状の爪や尾を装備している。メデル・ザントが乗り込むアセム編最後の敵。

サブタイトル

話数	サブタイトル
第16話	馬小屋のガンダム
第17話	友情と恋とモビルスーツ
第18話	卒業式の戦闘
第19話	アセムの旅立ち
第20話	赤いモビルスーツ
第21話	立ちはだかる幻影
第22話	ビッグリング絶対防衛線
第23話	疑惑のコロニー
第24話	Xラウンダー
第25話	恐怖のミューセル
第26話	地球それはエデン
第27話	赤い夕陽を見た
第28話	地球圏の動乱