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アデノウイルスとは、DNAウイルスの一種である。
種類によって風邪を引き起こすものや結膜炎を起こすもの、胃腸炎を起こすものなどがある。軽いものが多いが、ごく一部ではあるものの肺炎や肝炎などの重い病気を引き起こすタイプのアデノウイルスも存在する。
また、エンベロープが無いウイルスであるためアルコール消毒は無効である。予防のためのワクチンが存在しないのも厄介である。
有名なウイルスの中では数少ないDNAウイルスである(インフルエンザウイルスやノロウイルスなど有名なウイルスのほとんどはRNAウイルスである)。ちなみにアデノウイルス以外の有名なDNAウイルスとしてはポックスウイルス(天然痘、サル痘など)、ヘルペスウイルス(EBウイルス、水痘など)、パルボウイルス、B型肝炎ウイルスなどがある。
所謂「風邪」のこと。
主にライノウイルスやRSウイルス、コロナウイルス(これらはRNAウイルス)などが原因となるが、アデノウイルスも原因となり得る。
嘔吐や下痢、腹痛などの症状があらわれる。ロタウイルスやノロウイルスなどに比べて軽いものの、長引きやすいのが特徴である。
また、ごく稀に虫垂炎や腸重積という非常に危険な合併症を起こすこともある。
エンテロウイルス(コクサッキーウイルスなど)が引き起こすヘルパンギーナや手足口病と並び、夏風邪として重要な病気である。
高熱と喉の痛み、結膜炎の3つが主な症状。死に至ることは稀だが、症状はとても辛い。また、脱水症状に注意が必要である。
重い結膜炎や角膜炎を起こし、激しい痛みを伴う。ちゃんと治療しないと視力が低下したり、最悪の場合失明することもある怖い病気である。
特に乳幼児は髄膜炎、脳炎、心筋炎などの重大な合併症を起こしたり、呼吸困難に陥り死亡することもある。
アデノウイルスが膀胱に感染して出血を起こす病気。
真っ赤な血尿が出るが、通常は2週間程度で治る予後良好な病気である。ただし骨髄移植などで免疫力が低下した人がこの病気に罹ると腎不全などの合併症で死亡することもあるので注意が必要。
犬に感染するタイプのアデノウイルス。主に肝臓がやられる犬伝染性肝炎(急性肝炎)という病気を起こす。
ワクチンで予防できるものの、特に1歳以下の子犬に感染すると高熱、激しい腹痛、消化管出血(吐血、下血)が起こる劇症肝炎になることもあり、致死率が非常に高い危険なウイルスである。
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最終更新:2025/12/10(水) 02:00
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