「防空巡洋艦アトランタよ。おまたせ、指揮官。これからは安心してお姉さんに任せなさい!」
アトランタとは、STGアプリ『アズールレーン』の登場キャラクターである。
アメリカ海軍のアトランタ級軽巡洋艦1番艦、アトランタをモチーフとする。CVは荒浪和沙。
アトランタ型の一番上のお姉さん。とても妹想いだが、姉という立場に気負いすぎることがある。
ユニオン所属のKAN-SEN。艦種は軽巡洋艦。レアリティはR。
ドロップは海域5-2からであるため、主にゲーム中盤から邂逅することになるKAN-SEN。海域を周回しているとよくドロップするため、小型艦建造で入手するより先に早く会える可能性がある。
少し強気の、背伸びした感じの女の子。ピンク髪のロングヘアーをお嬢様結びでまとめ、耳の後ろにワンポイントの黒リボン。黒のキャミソールっぽいインナーの上から、妹のサンディエゴと共通の肩出し上着をつけている。どことはいわんが、それなりにはあるもののサンディエゴに比べれば明らかに小さい。中腰でポーズを決めつつ、上空を警戒しながら見下ろすようにカメラ目線を向けてきている。だが、上に気を配るあまり足元はお留守のようで、見事に白い布がチラ見えしている。左足だけ白いニーソックスとなっており、右足は魚雷発射管ユニットをベルトで止めている。
アトランタ級の長女として、姉らしくあらんと気を張っているようだが、なかなか思うに任せない模様。プロポーションで妹に上を行かれていることを気にしているようで、「姉というのはスタイルを見せるのではなく、性格こそよくないと」と主張したり、「大きいのがいいなぁ~、あなたもそう思わない?」と指揮官に同意を求めてくる。史実で誤射を受けた重巡サンフランシスコのことは、かなり根に持っているようで何度も愚痴をこぼしている。
スキル1:対空指揮・巡洋艦
戦闘中、巡洋艦の対空値が5.0%(最大レベルで15.0%)アップ。同じ種類のスキルの効果は重複しない
スキル2:対空配置
対空射撃25%で発動、3秒間自身の対空値が20.0%(40.0%)アップし、火力値が40.0%(最大レベルで20.0%)ダウンする
防空巡洋艦を標榜するだけあって、自慢は対空能力の高さ。スキルも軒並み対空に適したものとなっている。
スキル1は「対空指揮・巡洋艦」。前衛艦隊に配置されている巡洋艦の対空値をアップさせる。補正値が小さいように感じるが、巡洋艦でさえあれば恒常的に発動しているのがポイント。同様に対空が得意な重巡や軽巡と組めば、「落ちろ、蚊トンボ」とばかりに敵航空機をバカスカ落としてくれる。
これだけでも対空能力に優れているのがわかるが、それに輪をかけるのがスキル2の「対空配置」。対空射撃時に発動、3秒間自身の火力と引き替えに対空値をアップする。これは多くの軽巡が持つ普遍的なスキルだが、上の対空指揮と重なれば実に55%も対空値が上がるのである。
もう一つのスキルは「全弾発射」。これも普遍的なスキルだが、彼女の場合弾丸が大きく扇状に広がるのが特長。敢えて発射速度を重視して軽めの主砲を装備(アトランタ級は駆逐艦用の主砲も使える)すると、うまくすれば10秒間隔以内で、広範囲の散弾攻撃ができる。雑魚を薙ぎ払ったり、突進してくる自爆ボートの足止めにうってつけで、気が付くとMVPは取れない迄もけっこうな戦果を挙げていたりする。
これらのスキルを発動するときのセリフ「勝負よ!」が短いながらも実に凛々しい。アトランタのお陰で敵は幾つの航空機を造るための資源をムダにされることになるのやら…と言うように、なかなかの優れた姉っぷりだが、実際はかなり影が薄かったりする。何故かと言うと、妹のサンディエゴがネタ的なものを含め色んな意味で目立ちすぎているから。他にも、クリーブランド兄貴姉貴やロイヤルのベルファストと言った強力すぎる軽巡がいるため、それらに人気をとられてしまっている面は否めない。この記事を作成した時点(2018年1月30日)においてはニコニコ静画上で彼女の単独イラストは見当たらず、下に挙げたようなクリーブランドの脇役のイラストが一枚あったのみである。
2018年5月にいたり、ついに新たな静画が投稿された。NBAのアトランタ・ホークスに因むイラストである。
2019年6月には、今度こそちゃんとKAN-SENのアトランタが主役のイラストが投稿された…と思いきや、今度は背中向きであった。
2020年3月、ついに正面を向いたアトランタのイラストが投稿され、トップを飾ることになった。リクエストに応えてくださった絵師殿には感謝である。
どうかこの記事をみた指揮官の諸氏は、アトランタを一度使ってやって欲しい。現に編集者のところではポートランドとインディアナポリスの姉妹と共に大暴れしている。決して「弾幕薄いぞ、何やってんの!」などとは言われないのである。
軽巡洋艦「アトランタ」(USS Atlanta CL-51)は、アトランタ級軽巡洋艦の1番艦として1941年9月6日に進水。1941年12月24日に竣工した。
アトランタ級は、本来駆逐艦隊を嚮導する艦として設計されたが、当時の情勢を鑑みて高い防空力を持たせることになった。ただ、射撃指揮装置の数や測距儀が方位盤ではなく艦橋上に装備されていたこともあることから、当初は対艦能力が優先されていたとの説もある。主砲は6インチ両用砲の搭載を予定していたが開発が遅れたため、対艦、対空両用砲として使える38口径5インチ砲を装備。これを連装砲塔8基分、計16門もの重装備とし、機銃は28mm4連装機銃を3基取り付けた。しかし、駆逐艦の嚮導としての役目は依然残っており、533mm4連装魚雷発射管が2基搭載された。また、低い艦型は夜戦を想定したものとも言われる。
全体としてはやはり詰め込みすぎの感があり、トップヘビーで扱いづらいとの評から、5番艦のオークランド以降は砲塔を減らして40mm機銃にしたり、クレーンや探照灯を削減するなど、すこしでもその傾向を解決しようとした。大戦中にはレーダーや機銃の増加、CICの設置などの改装が行われ、更なる重量対策として爆雷投下軌条や20mm機銃の一部撤去などが行われた。姉妹艦の数は11隻と当時の米海軍としては決して多くはなく、次の決定版であるクリーブランド級にバトンを渡すことになる。
完成した当時はまさに第2次世界大戦のまっただ中。しかも、対日戦もすでに開戦しており、訓練が終了した1942年春には早くも前線に投入されるとこになる。
空母ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットという当時の米海軍虎の子の正規空母達とともに行動し、ミッドウェー海戦での彼女たちの鮮やかな勝利を見届けることになる。
その後の第二次ソロモン海戦では、エンタープライズと日本軍の翔鶴、瑞鶴の航空戦に参戦。エンタープライズを守るべくその防空艦としての能力を遺憾なく発揮したが、それでもエンタープライズは損傷してしまった。当時の日本軍航空隊のレベルはことほどさように高いものだったのである。
そして1942年11月12日、運命の第三次ソロモン海戦。ガダルカナルを巡る両軍の激突の中、アトランタは戦艦ワシントン・重巡サンフランシスコと共に行動。ヘンダーソン飛行場を砲撃すべく進撃してきた金剛型戦艦2隻を中心とした日本軍を迎え撃った。
夜戦の中で敵駆逐艦「暁」からの探照灯照射を受けたアトランタはこちらも探照灯を照らして砲撃で応戦し、暁に致命的な損害を負わせた。しかし、これによって敵から格好の目標とされたばかりか、あろうことか味方のサンフランシスコから10発以上の誤射を浴びて大破。さらに、先程暁が発射した魚雷が命中。一時的に電源が落ちて反撃不能となるなどし、やがて完全に航行不能となった。
朝になってからも何とか戦線離脱して基地へ帰りつくためのあらゆる努力が払われたが、しかしそれらは無駄に終わった。上官のハルゼー提督から艦の放棄を命ぜられた艦長は、総員退艦の上でアトランタを自沈処分とした。
竣工後1年に満たない短い艦としての一生であったが、その戦功によって5個のバトルスター勲章を授与され、艦長は海軍十字章を受けた。アトランタ級の長女は軍艦らしく見事に戦い、海戦史に名を残すことになったのである。
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最終更新:2025/12/07(日) 17:00
最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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