アナザーゴッドハーデスとは (アナザーゴッドハーデスとは) [単語記事]

神の座を奪う冥王降臨。

アナザーゴッドハーデスとは、ゴッドシリーズの第6作目にあたるパチスロ機。
2014年 2月末に稼働開始。
開発はユニバーサルエンターテインメント、販売はミズホ。

正式名は「アナザーゴッドハーデス~奪われたZEU SVer.~」
型式名は「アナザーゴッドハーデス-X」

概要

前作「ミリオンゴッド ~神々の系譜ZEU SVer.~」の後継機種。通称「アナゴ」「ハーデス」「アナゴハーデス」など。
5号機に移行してから発売された過去2作はART機だったが、今作はAT機となり1Gあたりの純増が2.9枚/Gと、5号機GOD シリーズ史上最速の出玉速度を誇っていた（2015年 8月現在は、ミリゴ4代目の凱旋が3.0枚/Gで最速）。
なお、AT機でメイン小役の払い出しが15枚の台は発売当時はこの台のみだった。

「アナザー（もうひとつの・別の）」と名が付いているように、今作はミリオンゴッドの「外伝」的な扱いであり、はっきり言って全く別物である。システム面では過去のミリゴがセット数管理だったのに対し、当機は上乗せから始まるゲーム数管理型へと変化。効果音や演出も一新され、リール演出を搭載する・GOD 揃いの恩恵が異なる・GOD 揃い自体が２種類ある・GOD フリーズ以外のフリーズを搭載するなどミリオンゴッドでは絶対やらないであろう派手な要素が満載であり、雰囲気や初当たりの性質などは似ているがそれ以外はミリゴとは全く別物であることに留意したい。（事実ミリゴ4代目の凱旋ではこのような機能は一切搭載されていない）

なお設定面では神々の国オリュンポスを舞台としてゼウスをメインにした設定ではなく、舞台は地獄に相当する冥界となり、メインキャラクターも冥界（地獄）の神でゼウスの兄である「ハーデス」へと変わっている。
※だがしかしミリオンゴッドの演出がプレミアムとして入っていたり、GOD ステージ時には効果音もミリオンゴッドのものになるなど、ファンサービスも忘れていない。

システム

通常時は過去の5号機ゴッドシリーズと打ち方はほとんど変わらない。
レア小役成立で内部モードの昇格&GG抽選が行われており、レア小役によりモード昇格率&GG抽選率が異なる。
モードが低いと中段共通黄7でもほどんどATには当選しないため、モードを上げてからその高モード中にレアな小役を引けるかがカギとなる。
レア小役示唆の演出（紫炎、ヘカテの杖、ハーデスの槍など）出現時に、左リールに冥王図柄を目押しすれば成立役が大体分かるのでより一層楽しめる。

各レア小役のモード昇格期待度は以下の通り。
中段リプレイ<下段共通黄7<チャンス目<右上がり黄7<特殊リプレイ<中段共通黄7

各レア小役からのGG 当選期待度は以下の通り。
特殊リプレイ<下段共通黄7<中段リプレイ<チャンス目<右上がり黄7<中段共通黄7

なお、以下の場合はGG直撃が確定する。
・全設定共通1/8192のGOD 揃い成立=GG 100G+振り分け優遇JUDGEMENT3つストック+50%以上のループストック確定
・全設定共通1/6553.6の紫7揃い成立=通常時は25%でペルセポネ、75%でケルベロス（GG中はペルセポネ確定）
・全設定共通1/21845.3の冥王揃い成立=プレミアムオブハーデス確定（GG中なら10%で超ハーデス）
・小役履歴内に黄7が4連続表示（5連以上した場合は、1連ごとにJUDGEMENT ストック）
・小役履歴内にダイヤが3連続表示（4連以上した場合は、1連ごとにJUDGEMENT ストック）

AT「GOD GAME」

1Gあたり2.9枚/Gの純増が見込めるAT。
前作とは異なり、GGが告知されるとまず上乗せ特化ゾーン「JUDGEMENT」からスタートし、そこで初期ゲーム数を決めるというシステムへと変わった。
JUDGEMENTはまず準備状態から始まり、上段3枚黄7が2回成立するとJUDGEMENTが発動し、3種類の上乗せ特化ゾーンのどれかで上乗せを行い、そのゾーンが終了するとGGへと移行する。
なお、準備状態中のレア小役成立でJUDGEMENTの昇格抽選がされており、強レア小役成立時は昇格に期待しよう。

今作のGGはゲーム数上乗せ特化となっており、レア小役成立によりG数上乗せと内部モード昇格抽選が行われる。
またJUDGEMENTの上乗せも抽選されており、液晶上に奇数図柄が揃うとJUDGEMENTの上乗せが確定する。上乗せされたJUDGEMENTは、前作までのストックとは違って奇数図柄が揃うと即発動し、現在の残りG数に加算される。

各レア小役からのG数上乗せ&JUDGEMENT上乗せ期待度は以下の通り。
下段共通黄7<中段リプレイ<チャンス目<右上がり黄7<中段共通黄7

滞在ステージにより、G数上乗せ期待度とJUDGEMENT上乗せ期待度が異なり、
オケアノスステージ<エリニュスステージ<ハーデスステージ
の順に上乗せ期待度が高くなる。

なお、GOD 揃い成立によるJUDGEMENTは通常の初当たりよりもペルセポネ、ハーデス（後述）の選択振り分けが優遇（約5割でどちらかが選択）されるため、大量上乗せのチャンスとなる。
それとは別に、GOD 揃い成立時のATは手持ちのゲーム数が一度尽きるまで「GOD ステージ」で進行する。

自力チャンスゾーン「HELL ZONE」

GOD シリーズ初の自力チャンスゾーンで、5G～15G 継続する。
液晶に表示されている3つの数字全てに鎖が巻き付くと「HELL ZONE」へと移行。
HZへの突入はレア小役成立によって移行する専用のモードで管理されており、HZに当選する可能性があるモードに滞在中は、ヘカテの杖演出時にリプレイ非成立や竜巻雷演出で奇数非テンパイ、波紋演出でリプレイ&奇数非テンパイなどで、ある程度察知することが可能。
HZに当選するモード滞在中の通常リプレイ成立時の抽選に当選すると、HZに突入する。

HZ中は全小役でGG抽選が高確率で行われており、液晶上に図柄が揃うとAT 当選確定。
背景の色で期待度を示しており、青<黄<赤の順で期待度が高い。
チャンスボタン出現時はチャンスで、筐体右に付いているプッシュボタン出現時は激熱となる。

なおGG中もHZに突入することがあり、ここで図柄が揃うと「JUDGEMENT」の上乗せが確定する。
GG中のHZは通常時と違い、押し順3枚黄7 or 順押しリプレイ時に抽選されている。

上乗せ特化ゾーン「JUDGEMENT」

RUSH OF KERBEROS～ラッシュオブケルベロス～
通称「犬」「駄犬」。
圧倒的出現率、かつ最低の上乗せ期待度で打ち手を阻む、まさに地獄の門番。
通常の初当たりでのJUDGENE NTの振り分けは90%がこいつ。
最低 5G 継続し、1G連で毎ゲーム最低10G以上の上乗せが行われ、6G 目以降は内部の継続率抽選に漏れるまで上乗せが続く。
レア小役成立なら30G以上の上乗せが確定する。一応特化ゾーン中のレア小役に最も価値が有るのはコイツで、下の2人とは違いレア役成立で上乗せが確定する。
中段リプレイでも3桁乗せというのも珍しくないため、レア小役成立時は3桁乗せを祈れ！
平均上乗せG数は75G。
ちなみに継続率80% or 90%が確定する超ケルベロスで乗せまくるこいつは「名犬」と呼ばれる。

ZONE OF PERSEPHONE～ゾーンオブペルセポネ～
通称「女」「ペル」「セポ姉」。
パチスロのミリオンゴッドシリーズでは初の女性要素。因みにゼウスの娘でハーデスの嫁である。
最低10G継続し、その間に1/9で成立する紫7が揃うと50G以上の上乗せが確定する。
さらに紫7揃い時の1/5でコンボフリーズへと移行し、継続率抽選に漏れるまで0G連で紫7が揃い続け、一度揃うごとに50G以上の上乗せが発生する。
これとは別に初期上乗せG数として50Gを持っており、一切の上乗せが無くてもこの50Gは保障される。
平均上乗せG数は150G。しかし50G止まりが普通に在り得るのが困りもの。
50Gで終わった場合は上記のケルベロスの平均よりも乗せないため、「雌犬」「イヌセポネ」などと言われることもある。

PREMIUM OF HADES～プレミアムオブハーデス～
通称「男」「おっさん」「冥王」。
ツボにはまった際の破壊力は恐ろしく、1000Gを超える上乗せ報告もあるがそもそも出会えない。そしてそう易々とツボにはまらない。
最低10G継続し、その間に1/9で成立する冥王図柄が揃うと100G以上の上乗せが確定する、簡単に言うとペルセポネの上位互換。
さらに冥王揃い時の1/5でコンボフリーズへと移行し、継続率抽選に漏れるまで0G連で冥王図柄が揃い続け、一度揃うごとに100G以上の上乗せが発生する。
これとは別に初期上乗せG数として100Gを持っており、一切の上乗せが無くてもこの100Gは保障される。
平均上乗せG数は300G。だが、上述の通りの性能であるためその振れ幅は凄まじい。100Gでも泣かない。
100Gで終わった場合は「ただのおっさん」などと言われるが、事故って大量に上乗せした場合は「まさに冥界の王」「流石冥王」などと言われる。

全回転フリーズ

本機のプレミアム要素。
レバーオンでいつも通りリールが回転したと思ったら、突然全リールが停止したと同時に画面がクラッシュ。リールがゆっくりと回転し、液晶画面には3と5と7の数字がリールと合わせて回転する。
この演出が発生した時点でGOD or 冥王 or 紫7が確定し、液晶に3が止まれば紫7、5が止まれば冥王、7が止まればGODととなる。
選択率はそれぞれ1:1:1なので、どれが止まるかは本当にわからない。
演出が終了した後は、紫7と冥王なら上段リプレイが揃い、GODなら右下がり黄7が揃う。

ちなみに内部的には1/65536の上段リプレイ2種（紫7と冥王）と1/65536の右下がり黄7のいずれかが成立した際に全回転フリーズ演出が起こるようになっている。
3種の1/65536の合成出現率は1/21845.3となるので、全回転フリーズの発生率も1/21845.3となる。
全回転フリーズ発生時は、リールのウェイトを無視してリールがすぐに回り始めると言う特徴がある。

GODを願いたいところだが、紫7や冥王で止まってしまっても50%の確率で保証の10Gが終わっても80% or 90%で継続する超ペルセポネor超ハーデスに突入するため、諦めるのは早い。
なお全回転フリーズでの紫7は、通常時でもペルセポネが確定する。

因みにもしペナルティ時に全回転フリーズフラグを引いた場合も、通常時と同様にフリーズ演出が発生する。
当然ペナルティ中はAT抽選が無効なので、外れ確定のフリーズを見ると言う物凄く悲しい時間を送らねばならなくなる。
諸氏はこのような事がないよう、ペナルティには十分に注意して頂きたい。

スペック表

設定	GOD 揃い	紫7揃い	冥王揃い	GG初当たり	機械割
1	↑	↑	↑	1/459	97.2%
2	↑	↑	↑	1/417	99.8%
3	全設定共通	全設定共通	全設定共通	1/409	102.8%
4	1/8192	1/6553.6	1/21845.3	1/331	106.3%
5	↓	↓	↓	1/327	111.1%
6	↓	↓	↓	1/253	116.3%

※GOD、冥王、紫7の出現率は全回転フリーズでの成立も含んだ値

その他

今作は過去2作の5号機GODとは違い、設定1でも万枚突破率5%と言われているだけのことはあり、大勝ちするか大負けするかの振れ幅非常に大きい、所謂荒い機種となっている。

今回はAT機ということで、通常時のコイン持ちは系譜とゼウスよりはるかに良くなったため過去作より財布に優しいのでは？と思うかもしれないが、そこはGOD――代わりに初当たり確率が重くなっているのである。
「朝から打ったらそのまま天井まで持っていかれた」なんてことなんてザラなので、半端な投資額では太刀打ちできない。
さらに通常時の初当たりの9割がケルベロスからスタートするため、大抵はケルベロスで70Gくらい乗ってその後上乗せ無しの200枚で終了というパターンが日常茶飯事。
中ハマりで当たって犬で200枚で終了→中ハマりで当たって犬で200枚で終了→中ハm(ry……という無限ループに陥ることも多々あるため、普通の初当たりだけでどうにかなる台ではない。
天井到達時はハーデス確定だが、G数が1600Gと非常に深く、そのハーデスが100Gで終わることも珍しくない為、中ハマリ台から天井を狙うような立ち回りは控えたほうが良い。

全設定共通1/8192のGOD 揃いを引かないと低設定ではまず勝てないとも言われるため、まずはGODを引くことから始まる。（まあGOD引いてもJUDGEMENTが3回とも犬だったら爆死だが）
低設定じゃまず勝てないからといって高設定を探そうにも、設定1で万枚突破率5%もあるのだから高設定なんて入れているお店があるとは思えない。
なので打つ際には、鉄拳デビルVer.同様「一撃力を楽しむ台」として割り切って打つべきだと思われる。