アポロケンタッキーとは (アポロケンタッキーとは) [単語記事]

アポロケンタッキーとは、2012年生まれの日本の元競走馬である。

主な勝ち鞍
 2016年:東京大賞典(GI)、みやこステークス(GIII)
2017年:日本テレビ杯(Jpn II)

概要

その雄大な馬体について

まず冒頭のクソデカ見出しからなんとなく察していただけた方も多いだろうが、 2016年東京大賞典にて馬体重565kgで勝利を挙げ、交流GIならびに日本の国際GI レースの優勝馬では2023年現在GI 優勝馬最高馬体重記録をもつ馬である。これは中央開催のGI 勝利における最高馬体重記録であるヒシアケボノの560kg(1995年スプリンターズS)を上回る記録である。

なお彼の最高出走体重は578kg(2019年帝王賞、13着)であり、こちらではヒシアケボノの最高馬体重の582kgには劣るものの、その雄大な馬体で競走生活を全うした。

ケンタッキーから月の上まで

生誕～2歳・3歳(2012年～2015年)

2012年 2月2日にアメリカで生まれ、2013年のキーンランドセプテンバーセールにおいて5万5000ドルという安値で落札され輸入された外国産馬である。奇しくも先程挙げたヒシアケボノもアメリカ産馬だが全部が全部こんな大きいわけじゃない。
父はLangfuhr、母はDix iana Delight、母父Gone West。なんというか典型的なアメリカの血統をしている。

2014年 10月11日に京都芝1400mの新馬戦では2着。そこから2回芝の未勝利戦、1回ダートの未勝利戦を走って5戦目阪神ダート 1800mの未勝利戦にてようやく勝利した。
500万下で勝ち上がったあと、OPの青竜Sに出走。ここではノンコノユメの9着に終わる。その後芝2200mの鳴滝特別に出走したが10着に終わり、そこから芝に戻ることはなかった。

なお、デビュー時には既に532kgもあり、3歳最終戦の晩秋S(1600万下)では554kgまで成長していた。

4歳(2016年)

年が明けて2月の金蹄S(1600万下)に出走しOP入りを果たす(このとき馬体重558kg)と、以降仁川S、ブリリアントSとOP競走を連勝する。重賞初挑戦のシリウスS(GIII)では4番人気に支持され、結果は3着(このとき馬体重562kg)。その後ブラジルCを挟んでみやこS(GIII)ではグレンツェントの猛追を凌ぎ重賞初制覇を果たす(このとき馬体重562kg)。続くGI初出走となるチャンピオンズカップ(GI)では5着、そして年末の東京大賞典(GI)にてGI初制覇を成し遂げた(このときの馬体重は先述したとおり565kg、国内GI 優勝馬最大記録)。

ちなみにこの東京大賞典の後の検体検査で規制薬物が検出されてしまい、裁定委員会が設けられるといった騒ぎがあったが、競走能力に影響する禁止薬物とは異なったためお咎めなしとなった。

5歳(2017年)

この結果を受け陣営はドバイワールドカップ(GI)に参戦を決める。しかし9着に敗れた(ドバイは馬体重を計測していない)。帰国後の帝王賞(JpnI)では5着に敗れたものの、日本テレビ盃(Jpn II)ではサウンドトゥルーなどとの叩きあいを制して重賞3勝目を飾ることになった(このとき馬体重は563kg)。しかしその後のGI戦線では振るわず、チャンピオンズカップでは右前肢跛行により当日に取消という憂き目にも遭った。

6歳以降(2018年以降)

6歳となってから川崎記念(GI)、ダイオライト記念(Jpn II)ではそれぞれ2着と好成績を挙げるが続く帝王賞(JpnI)では11着に敗れる。以降は2019年まで勝てないながらも走り続け、その年の日本テレビ盃(Jpn II)を最後に引退することになった(6歳・7歳時の馬体重は概ね560kg～575kgで推移、出走時最高馬体重は先述したとおり)。

引退後はレックススタッドで種牡馬となったが2022年 6月20日に盲腸破裂のため10歳の若さで亡くなった。

血統表

Langfuhr 1992 鹿毛 Danzig系	Danzig 1977 鹿毛	Northern Dancer	Nearctic
			Natalma
		Pas de Nom	Admiral's Voyage
			Pet iti oner
	Sweet Briar Too 1986 鹿毛	Bria rt ic	Nearctic
			Sweet Lady Briar
		Prima Babu Gum	Gummo
			Princess Babu
Dix iana Delight 2005 鹿毛 FNo.1-l	Gone West 1984 鹿毛	Mr. Prospector	Raise a Native
			Gold Dig ger
		Secret tame	Secretariat
			Tamerett
	Lake Lady 1999 栗毛	Salt Lake	Dep uty Mini ster
			Take Lady Anne
		Slinky lady	What a Hoi st
			Don't Call Debi
競走馬の4代血統表