アラビアオリックスとは、ウシ科オリックス属に分類されるオリックスの仲間である。
かつてはアラビア半島の広範囲に生息していたが、現在では野生絶滅し、オマーンで再導入が行われている。身体が白く細長い角を持つことから、ユニコーンのモデルともいわれているが、ユニコーンはウマ科の動物のような見た目をしているのに対し、オリックスはウシ科のため、種類としては全くの別ものである角を持ち、白いことからヤギと間違う人もいるが、ヤギとも違う。
体長は160㎝から80㎝ほど、体高は80㎝から100㎝ほど、体重は65㎏から90㎏ほど。オリックスの種類の中では最も小さい。2本の角はオスメスともに持っており、横から見ると一つの角のようにも見える。真っ直ぐと伸び、わずかに後方に湾曲して、長さは70㎝にもなる。この角は骨と同じなので、折れたらもとには戻らない。四肢と顔の一部が黒く、それ以外の多くは真っ白。これは、白い部分で太陽の光を反射し、夜には黒い部分から熱を吸収する役割があると考えられている。
砂漠などの乾燥した気候での生活に特化しており、水分をほとんど補給しなくても平気。草や木の若芽、地下茎、根、果実などを食べる。オスをリーダーとしてメスを率いた小さな群れを形成し、オスは単独で行動するか、他の若いオスと共に群れを形成する。
その角や毛皮目的での狩猟によって野生の個体は絶滅してしまったと考えられている。現在では動物園などで飼育された個体を繁殖し、数を増やして、再導入が試みらている。
日本においては、横浜市立金沢動物園や福岡市動物園で飼育されている。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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