アリゾナとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時にアメリカ海軍に所属したペンシルベニア級戦艦2番艦BB-39〈USS Arizona〉をモチーフにしたキャラクター(KAN-SEN)である。
ユニオン(現実世界でのアメリカ)所属の戦艦。レアリティはSR。イラスト:S A~、CV:白壁爽子
ペンシルベニア姉妹の妹の方、つまりペン姉さんの妹である。姉と同様の青い制服に青い帽子を着ている。長い茶色い髪と緑の瞳の持ち主。ボディコンミニスカートに深いスリットが入っており、さらに通常立ち絵が横合いから描かれているので、何とは言わないが見えてしまっている(黒か……)。さらに白いタイツをガーターベルトで留めているところまで見えている。なお、胸部装甲は戦艦らしくご立派なものを持っている模様。
史実での悲劇を引きずっているようで、涙もろくやや悲観的なところがあり、どことなく儚い印象。とはいっても、いざ戦闘になると、今度こそ守ってみせると頑張る姿勢を見せるところなど、ただ悲劇のヒロインのままでは終われないという決意を胸に秘めている一面もある。
姉に対するセリフはないが、ペン姉さんの方はいつもアリゾナのことを後ろにかばっているようなことを言っているところから、姉妹仲は良好な模様。
ちなみに、第一章冒頭のイベントシーンで大炎上してペン姉さんに抱きかかえられつつ息を引き取るという衝撃的な登場をしているのが彼女なのだが、意外と忘れられがち。もちろん建造やドロップで普通に艦隊に来てくれるので安心して欲しい(このあたりは詳しく書くとネタバレになるので、気になる指揮官どのは各自調べられたし)。
スキル1:白鷲の黒い涙
主砲発射時50%で前衛艦隊の耐久を4.0%(10.0%)回復する。
-「今度こそ、守ってみせます…!」
ステータス的には良く言えば目立つ欠点がない、悪く言えば平凡な戦艦である。さらに言うと、ほとんどの戦艦が持つ攻撃スキルや火力バフのスキルを持たないため、単純な攻撃力では一歩譲る。だが、そこはアメリカ戦艦。自力が高いため鍛え上げれば意外と侮れない火力を叩き出す。
固有スキル「白鷲の黒い涙」は戦艦のスキルとしてはあまり例のない「前衛艦隊の耐久力を4%(スキルレベルMAXで10%)回復させる」という回復スキル。発動タイミングが「主砲発射時に50%の確率で発動」なので確実性には欠けるものの、あるとないとでは大違いであり、連戦、長期戦ではとても重宝するスキルである。回復能力は高いが火力に乏しいユニコーンや祥鳳とはうまく使い分けよう。火力と回復を両立できるため、単艦での周回運用も可能である。
なお、真珠湾で大きな被害を被ったアリゾナとオクラホマ(共に轟沈)カッシンとダウンズ(共に大破し新造に近いレベルの大修理)の4隻の組み合わせの名前、およびその★13達成(限界突破による★の合計)の図鑑報酬としての装備「真珠の涙」がある。
ペンシルバニア級戦艦の2番艦〈USSアリゾナ〉は、1914年3月16日起工、1915年6月19日に進水、1916年10月17日に竣工した。
その直後にアメリカは第一次世界大戦に突入するが、〈アリゾナ〉は姉艦の〈ペンシルベニア〉同様に温存され、ひたすら訓練に明け暮れる日々を送った。ようやく初めて外洋に出たのは終戦後の1918年。イギリス、そしてフランスに赴いた。
一応の平和が続いた戦間期が終わりを告げようとする1940年4月。アメリカ太平洋艦隊は、ハワイの真珠湾に進出。その中には〈アリゾナ〉の姿もあった。以降、〈アリゾナ〉は真珠湾を母港として活動することになる。
1941年12月7日。直前の訓練航海を無事に終え、真珠湾に戻ってきた〈アリゾナ〉は、工作艦〈ヴェスタル〉による整備を受けようとしていた。そんないつものような朝、その瞬間が訪れる。
日本海軍の第一航空戦隊〈加賀〉から発艦した九七艦攻の編隊が、停泊中で身動きのとれない〈アリゾナ〉に襲いかかった。完全に不意を打たれた〈アリゾナ〉は800kg爆弾を第四砲塔側面に打ち込まれ、砲塔自体は無傷だったが甲板上で火災が発生。さらに第一砲塔と第二砲塔の間に直撃した爆弾が、弾薬庫に達して炸裂した。
その大爆発により、艦の前半分が吹き飛び、艦体は真っ二つに折れた。艦橋もその衝撃派や爆発の破片でズタズタにされ、艦橋に詰めていた艦長を初めとする〈アリゾナ〉の首脳部が全滅、〈アリゾナ〉は2日間にわたって炎上を続け、隣にいた〈ヴェスタル〉も危うく巻き込まれて沈没するところだった。この奇襲攻撃で、〈アリゾナ〉の乗組員1177名のうち、実に1102名が戦死している。
日本の奇襲攻撃が終わり、静かになった真珠湾では、ほぼ全ての艦が大なり小なり損傷を受けていた(ラッキールーこと〈セントルイス〉のように無傷だった艦もいるが、逆に言えば「無傷だった」というだけで賞賛を浴びるレベルだったわけである)。
燃え尽きて沈没していた〈アリゾナ〉についても調査が行われたが、引き揚げたとしても修理のしようがないとして放棄されることが決まり、1942年12月1日付けで除籍され、戦艦としての〈アリゾナ〉の歴史はここで終了した。
ただし、一部の兵装は同じく損傷していた姉の〈ペンシルベニア〉に転用された他、無傷だった第三、第四砲塔は引き揚げられてオアフ島の要塞砲に転用されることになった(……のだが、工事が難航し、さらに戦局が進行する中、もうハワイを攻撃出来るような軍はないだろうということで、結局完成しなかった)。
終戦後の1940年代末に、ハワイに真珠湾攻撃の慰霊碑を作ろうという動きが持ち上がり、朝鮮戦争が勃発したため一時停滞したが、その終了後に〈アリゾナ〉の慰霊のため、その上の海上に記念碑を作ることになった。
こうして、沈んだアリゾナの上に建てられた「アリゾナ記念館」は1962年5月30日に国定慰霊碑に認定され、以降真珠湾で鎮魂と平和の神殿となった。記念館からは、今も海中に沈む〈アリゾナ〉の甲板を見ることが出来る。
〈アリゾナ〉からは、今も燃料だった重油が1日あたり1クオート(=1リットル弱)ほど漏れ続けており、「アリゾナの黒い涙」と呼ばれている(アリゾナのスキル「白鷲の黒い涙」の元ネタ。白鷲はおそらくアメリカを象徴するハクトウワシのことであろう)。
現代になっても、アメリカの艦が真珠湾に入るときは、アリゾナに対して登舷礼(Manning the rail:全乗組員が甲板上に一列になり敬礼をするという、その艦の最上級の敬意を示すことを意味する)をする。また、他国の艦もそれに倣って登舷礼を行うことがあり、日本の海上自衛隊の艦艇もまた登舷礼を行っている。
なお、〈アリゾナ〉のすぐ近くには日本が降伏文書に調印した戦艦〈ミズーリ〉と、沖縄からの学童疎開船〈対馬丸〉を撃沈した潜水艦〈ボーフィン〉も展示されている。
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