アルカナハート2

アルカナハート2とは、株式会社エクサムが開発・販売を行う2D対戦格闘ゲームである。
『アルカナハート』の続編。

『すっごい！アルカナハート2　〜転校生・あかねとなずな〜』についても本項で記述する。

シリーズ

アルカナハート2

前作から1ヶ月後を舞台とした続編。エクサムオリジナル基盤「ex-board」を採用した第一作でもある。

6（7）キャラ・アルカナを追加、ボタンの追加（4ボタン→5ボタン）、背景の一新など様々な調整が行わた。
ゲームスピードが大幅に上がり、一部のユーザーから指摘されていた「もっさり感」を減らし、ゲームとしての爽快さが増している。また、「1」のPS2版OPを作成したGONZOの協力により、 キャラクターのカットインがアニメーションとなっている点も大きな特徴である。
2012年2月22日にNESiCAで配信開始している。

すっごい！アルカナハート2　〜転校生・あかねとなずな〜

現在稼働しているのはこのバージョン。アルカナハート2の調整版および、2（3）キャラ・アルカナと、新カラー、背景を追加。そしてイメージイラストの絵師を変更した最新作。
こちらも2012年2月22日にNESiCAで配信開始している。

すっごい！アルカナハート2　〜転校生・あかねとなずな〜（PS2版）

アルカナ勢は深い悲しみに包まれた……

ストーリー

前作の事件「東京事変」から１ヶ月が経過し、世間は落ち着きを取り戻していた。
しかし、前回の事件の余波と思われる「次元の歪みが」大量に発生。日本聖霊庁は事態の収束に乗り出し、御苑女学園の一部の生徒も立ち上がる。
そんな中、海外各地の聖霊庁から、聖霊災害派遣として来日する聖女達の姿があった。

関東大崩壊まで、あと７日。

概要

ここでは前作からの変更点のみ記載する。

８方向レバー＋５ボタンで操作する。
Ｄボタンが「ホーミング」「キャンセル」のみになり、「吹っ飛ばし」「アルカナ技」を担当するＥボタンが追加された。

アルカナブラスト

地上で「Ｃ＋Ｅ」と入力すると発動する。アルカナゲージを１つ消費し、周囲に吹っ飛ばし判定を発生させる（ダメージはない）。発動に成功すると、アルカナフォースとは違った契約アルカナの補助効果を得られる。

アルカナホーミング

アルカナ技に対してのホーミングキャンセル。従来のホーミングキャンセルとは違い、相手にヒットしなくてもキャンセル可能。成功時はキャラの残像が一瞬残る。

新キャラクター

詳しい説明は各キャラの記事に記載。

ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト（－）（CV:井上麻里奈）

スウェーデンの名門、ラーゲルクヴィスト家の聖女。最年少で実力主義・スイスの西欧聖霊庁に抜擢されるほどの才女。規律正しく、お堅いお嬢様。戦闘スタイルはエーテルを用いた双銃「アレクサンドラ・クリスティーナ」を用いたガン・カタ。
契約アルカナは「聖」のアルカナ、ジラエル。

キャサリン京橋（－・きょうばし）（CV:又吉愛）

日系三世。祖母が関西人で、アメリカ人然とした外見とは裏腹に、関西弁かつ浪速魂である。
きらと同様、10歳で博士号を取得している天才少女。そのため、きらとはライバルであり親友でもある。きらに対抗して作った巨大ロボット「テリー淀川」を駆使して戦う。格好はバニーガールにサンバイザーと飛んでいる。
契約アルカナは「磁」のアルカナ、メデイン。

ゼニア・ヴァロフ（－）（CV:清水香里）

フリーランスの傭兵。ロシア聖霊庁の依頼によって日本に赴く。
感情の起伏が乏しく、寡黙。仕事だけを生き甲斐にしている。根っからの戦士のため、神依に興味を示す。
戦闘スタイルは、愛用のパイルバンカー「イディナローク」を用いたボクサースタイル。
契約アルカナは「氷」のアルカナ、アルマシア。

ドロシー・オルブライト（－）（CV:小林ゆう）

ラスベガスでマジシャンとしてステージに立つ天才手品師。同時に、義賊「怪盗オズ」を名乗っている。最年少の9歳。エレメンタリースクールに通う、素直で明朗な、絵に描いたような優等生。
戦闘スタイルは、トランプを使った設置タイプ。
契約アルカナは「鏡」のアルカナ、ヘリオガバルス。

エルザ・ラ・コンティ（－）（CV:三宅華也）

魔族の起こした事件により家族を失ったことがきっかけで、聖霊庁の戦闘要因となった少女（女性？）。
クラリーチェとは親友、というより対の存在。真面目だがサバサバした性格で、一本気。たまに天然。
戦闘スタイルは、十字架「クルクス」を主体とし、様々な退魔道具で戦うオールラウンダー。
契約アルカナは「罰」のアルカナ、カシマール。

クラリーチェ・ディ・ランツァ（－）（CV:大原さやか）

フェルフネロフ公（リリカ父）に影響を受け、人間世界に興味を持った特殊な魔族。エルザと対の存在。
いつも笑顔を絶やさず、人生を楽しんでいる「あらあらまぁまぁ」系。ミケ曰く「笑顔のような顔だな」なので、間違いなく腹黒、かつドSである。
戦闘スタイルは、魔族の本能を最大限に生かした爪での攻撃が主体。
契約アルカナは「罪」のアルカナ、サルヴァーチ。

アンジェリア・アヴァロン（－）（CV:仙台エリ）

「2」のラスボス。ミルドレッドの双子の実姉。生まれつき高い聖霊力を有していたため、10歳の頃に聖霊界に飛び込んで聖霊となった。性格は明朗快活だが自己中心的。ジャイアニズム。
戦闘スタイルは「人を超えた存在に勝てるわけ無いだろバーカ♪」。
契約アルカナは光のアルカナ、ミルドレッド。

すっごい！からの参戦キャラクター

犬若あかね（いぬわか・－）（CV:新堂真弓）

千年守神依に使える一族には二つあり、このはの小犬丸と、対立する犬若丸がある。あかねは犬若丸の末裔である。姉御肌な性格で、足癖が悪い。何事も「カッコいいかどうか」で判断する節がある。好奇心の強い楽天家。
妹のなずなを常に気にかけているが、それを表には出さず、普段は余裕たっぷりの態度である。
戦闘スタイルは足癖の悪さ。天性の格闘センスで戦う。
契約アルカナは「音」のアルカナ、フェネクス。

犬若なずな（いぬわか・－）（CV:橋本まい）

犬若丸の末裔で、あかねの妹。霊術師。姉を反面教師としたのか、生真面目で勤勉な性格。曲がったことが大嫌いで、かつ自分の正しさを過信しているきらいがあるので、すぐ怒る。身体は弱い方らしい。
戦闘スタイルは、霊獣「はやた」、霊鳥「ふすみ」と連携して、聖杖「つみこ」で戦う。
契約アルカナは「花」のアルカナ、カヤツヒメ。

パラセ・ルシア（－）（CV:小野涼子）

ストーリーモードで、一本も取られずにアンジェリアを倒すと出現する隠しボス。
普段は人間の女性として振る舞っているが、本性は「命」のアルカナを自称する錬金術師。高次の存在である。
とりあえず、隠しボスなので色々自重してない。色々ひどい。真実はその目で確かみてみろ！

PS2版

アルカナ勢は深い悲しみに包まれた・・・
2009年4月9日発売。開発はキャビアとあのエコールソフトウェア。ちなみに名前は出てきてはいないが前作の移植開発もエコールソフトウェアだった。前作でPS2のスペックをギリギリまで使った移植だったので無理してPS2に移植したらすっごい！ひどい出来になってしまった。
（見た目では分かりづらいが2はeX-BOARDという1より性能の上がった基板で稼働している）

• 処理落ち
  とにかく処理落ちしまくる。飛び道具はもちろんのこと一部キャラでは通常技を出しただけで処理落ちが発生する。
  ちなみに処理落ち中はコマンド入力が出来ない（正確には処理落ちの速度に合わせてコマンドを入力しなければならない）のでコンボに処理落ち対策が必要。なんでだ
• ジャギー
  処理を軽くするためなのかキャラクターにジャギー（解像度が荒くなりカクカクに見える現象）が頻繁に発生する。キャラクターが歩く、通常技を出すだけでモザイクをかけたように汚く見える。
  ちなみに一部のキャラクターでは立ち絵にすらモザイクがかかり、エフェクトにすらジャギーが発生する。汚ねぇ花火だ
  （ちなみに前作でもジャギーは発生していたがまだ許容範囲内ではあった）
• ロード
  とにかく長い。モード選択、キャラクター選択、アルカナ選択、対戦の合間すべてにロードが存在する。しかも長い。
  対戦前に至っては18～19秒ロードがある。もちろんPS２なのでHDDにインストールして読み込み短縮はできない。

その他にも当時アーケード版のバージョンが2.6なのにPS2版はバージョン2.5＋一部2.6の仕様という中途半端なもの。ときどき背景が黒くなる。オプションでステレオとモノラルの設定が逆になっている。トレーニングモードでCPUが何故か中段をしゃがみガードなど上げていけばきりがない。バグセントコア騒動の時は後に修正版が出るなどフォローはあったが本作ではそういったことは一切無い。

（だが、PS2のスペックの問題でもあるので修正版を出そうにも出せない…という点も忘れないでほしい、それでもバージョンの中途半端さはスペックの問題ではないのだが）

今回のことに懲りたのか次回作である3は次世代機であるPS3とXbox360に移植されることになった。
流石に信用が堕ちたので3の移植は、「BLAZBLUE」や「バトルファンタジア」と自社の格ゲーを次世代機に移植した実績のあるアークシステムワークスが担当することになった。バグセントコア騒動という前科はあるけど

関連動画

関連項目

• 格闘ゲーム
• アルカナハート
• アルカナハート３