アルゴ・ガルスキーとは (アルゴガルスキーとは) [単語記事]

アルゴ・ガルスキーとは、機動武闘伝Gガンダムに登場するネオロシア代表のガンダムファイターである。

概要

元宇宙海賊である26歳で、およそ2mの巨漢。かなり寡黙な人物で余計なことはほとんど話すことはない。

かつては宇宙をまたにかけ、強い者との戦いを望み旅をしていたが、ある日コロニー警察に捕縛されてしまう。
ネオロシア代表選手で、かつ名前にはそれらしい雰囲気も感じさせてはいるが、実際の出身地は判然としない。プロフィールにも「スペースコロニー出身」という表記がある以外よくわかっておらず、その過去は不透明。

部下もアルゴと一緒に捕縛されており、部下を釈放させることを条件にガンダムファイトへの参加を強制されている。
なお、あくまで部下の釈放が交換条件であり、自分自身の釈放についての言及は出ていない。恐らくアルゴ自身の釈放は考慮になかったと思われる。
逃走防止のため、胸には小型爆弾を装着したベルトが装備されており、何か下手なマネをすればネオロシアは速攻でアルゴを殺害することが出来る。

その強さはシャッフル同盟の中でもある意味で抜きん出ており、初対面ではドモンのパンチがまるで効かなかったうえ、逆に一撃で返り討ちにしたほどの馬鹿力を誇る。
ドモンとの初のガンダムファイトでも、頭こそ取られかけたものの、ドモンを怪力で打ちのめして相打ちに持ち込んだ。

サイ・サイシーとの対戦では重量級モビルファイターボルトガンダムを使用しながらも、機動力に長けるドラゴンガンダムの攻撃を最小限でかわすという芸当も見せているなど、ただのパワー自慢のファイターではない。
さらに付け加えると、ドモンを助けるために一度だけマスターガンダムをその馬鹿力で押さえつけたこともある。これはボルトガンダムのパワーが並大抵ではないこともあるが、アルゴ自身の力量ありきのものでもある。

新宿でDG細胞感染に感染するが、先代シャッフル同盟によってその座を受け継ぐと同時に浄化された。その後、デビルガンダムの幻影に恐怖していた新シャッフル同盟において、唯一まったく恐怖心を抱いていなかった男である。

一見チート級キャラに見えるが、ノーベルガンダムには48秒で秒殺されるという情けない戦績も持つ。また、ガンダムシュピーゲルには他のシャッフル同盟の面子ともども歯が立たなかったらしい。

2mの巨体に見あって、体格や顔つきはかなり屈強で、見るものを圧倒するが、その心根は意外と優しい。
かつて、アルゴはネオカナダ代表のグラハム夫妻を巻き込む事故を起こしてしまったことがある。そこで宇宙に投げ出されそうになったグラハムの妻を、船長であるアルゴ自ら事故現場で救助活動を行った。だが、その甲斐なく彼女は宇宙空間へと放り出されて死亡してしまう。
宇宙の闇に彼女が吸い込まれていく光景を目の当たりにしたアルゴは、普段は見せない涙を静かに流しており、救えなかったことなど諸々を含め自分の罪と責任として受け入れ、グラハムの憤りに対して言い訳は特にしていない。

宇宙海賊をやっている理由は略奪目的ではなく、宇宙を旅し自分と渡り合える相手を探し求めていたためであった。その点でガンダムファイトという戦場は、彼にとってはまさにうってつけだったのである。
寡黙な性格の中に隠された優しさや男気を信じている部下達は、アルゴのことを非常に信用しており、見た目はガラが悪くとも気の良い連中ばかりである。

監視役であり、ガンダムファイトのクルーの長であるナスターシャも、当初こそ祖国の栄光のためとアルゴを囚人として厳しく監視していた。
が、やがて彼女もその人柄に惹かれ、アルゴに対し個人的な感情を抱くようになり、あげく祖国を裏切ってアルゴとともに海賊稼業の道へと進んだようだ。ついでに女としても彼に惚れ込んでしまったようだ。

26歳という年齢は、サイ・サイシーにとっては丁度一回りほどの差があるため、彼からは「オッサン」と呼ばれている。
実際、26歳にはとても見えないゴツい外見をしているので、サイシーの呼び方はあながち間違いというわけでもない。

シャッフル同盟の中では一番地味な存在だが、ガンダムファンには多いおっさんスキーからの人気は高い。

アルゴの不思議（トリビア）

アルゴがファイティングスーツを着ると、何故かいつの間にか爆弾ベルトがスーツの上にきている。着用時に交換しているかと思いきや、モビルトレースシーンを見る限りどうやらそういうわけではないようだ。じゃあどうして……？
キャラソンは、彼だけサイ・サイシーのおまけ扱いになっている。放送当時それほど人気が出ていなかったのが伺える。また、宇垣秀成さんの歌声が若干辛そうだったという意見もある。
「戦いの最中に無駄口を叩く奴は素人だ」→数十話後→「来い鳥野郎！フライドチキンにしてやるぜ！」ノリノリである。
作中では最年長であることや、子供受けの悪い設定からそれほど人気はなかったようだ。ドモンとの決勝戦での戦いではグラハムとのタッグマッチにされてしまうなど、せっかくの決闘にも水をさされる始末。
スパロボアンソロジーで有名な漫画家「今木商事」はアルゴ・ガルスキー＆ボルトガンダムのファン。アルゴネタを中心の漫画を描いたことがある。
Gガンダム第二の明確なリア充。最終回ではドヤ顔でナスターシャのキスマークを披露。
設定が全然違う小説版の設定では、シベリアの極寒の地において、特に過酷な牢獄下に投獄されても生き延びたという化け物という設定で扱われている。マスターガンダムの石破天驚拳を何発か受けても立ち上がっている。設定は違えどこれまたチートキャラ。だがラストはドモンにツンデレする。
スーパーロボット大戦MXのキャラグラでは、本編終了後なのに本編と変わらず胸に爆弾がついている。
^{_{たぶんナスターシャがつけた浮気防止爆弾。}}