アルヴィス 単語

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アルヴィス

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アルヴィス、アルヴィースとは、北欧神話に登場する小人である。また、その名前を持つキャラクター他が多数存在している。

曖昧さ回避

  1. アルヴィス(ファイアーエムブレム) - ゲームファイアーエムブレム 聖戦の系譜』のキャラクターこの記事で記述。
  2. アルヴィス(MÄR) - 漫画MÄR』の登場キャラクター
  3. アルヴィス・ハミルトン - アニメLASTEXILE』の登場キャラクター
  4. アルヴィス(蒼穹のファフナー) - フェストゥムへの対抗組織。主人公たちが所属している。

概要

CV.速水奨ファイアーエムブレム ヒーローズ

聖戦の系譜』における主人公シグルドライバルキャラにしてゲーム全体のもう一人の主人公である。

クラスは第1部がセイジ。第2部が専用職エンペラー伝説戦士の一人魔法戦士ファラの直系の血を引き継ぎ、専用武器としてファラフレイムを使用する。

容姿は赤髪眼で、ウェーブがかかったを伸ばしている。

ユグドラ大陸中央に位置するグランベル王内ののひとつヴェルトマに生まれ、物語開始の時点では若き当として登場する。国王を守る近衛官の職に就いている。

すでに両はなく、家族は異アゼルのみである。後にグランベル王国王女であるディアドラと出会い、結婚。一男一女をもうける。

ファイアーエムブレム 覚醒』でも配信キャラとして登場。ソーサラーとして本編では使わなかった闇魔法も使う。

グランベル帝国初代皇帝

近衛指揮官だったアルヴィスはグラン歴757年から始まる大陸全土を巻き込んだ戦乱をグランベル王に対する反逆者シグルドバーハラの戦いで討ち取ることで最終的に解決し、王女ディアドラの夫としてグランベル王を継承する。

シグルドの乱とそれに伴う大戦でグランベル内の有者たちの多くが戦死し、生き残ったアルヴィスには大きな期待が集まった。彼はその期待に見事に応え、グランベルの復に成功する。さらにその後シグルドの叛逆に加担した各に進攻し、これを次々と併大陸のほとんどを支配下とし、グランベル帝国を建、その初代皇帝となる。

また、政治面においては絶対的な法治義を実施し、平和で穏やかな時が訪れた。宗教面ではこれまで邪教とされ迫の対だったロプト教を認め、宗教の融和を実現しようとした。

しかし、帝国が成立して15年が経過するころには領土を急拡大しすぎたことによる統治の乱れや、ロプト教徒の過化、ロプト教に対する既存勢の反発により、反逆者シグルド息子であり王女ディアドラの隠し子を自称するセリスを旗印にした反乱軍をはじめとして征地で多数の反乱が勃発。そのうねりは帝国本土にまで及び、皇帝アルヴィス自ら帝国本土に侵入しようとした反乱軍シアルフィで迎撃する。

シアルフィの戦いでは皇帝アルヴィスはファラフレイムを手に奮闘するも、反乱軍の首セリスに敗れ崩御した。その後にバーハラ息子ユリウスも討ち取られ、アルヴィスが生涯をかけて築いたグランベル帝国はわずか一代で崩壊することになった。

各地にはかつて存在していた王の子孫たちが復帰し、それぞれのを再建し、ユグドラ大陸は再び分裂した。グランベルは反乱軍の首セリスによって王位を奪われ、かつてのグランベル王名前を継ぐことになったと正史は述べているが、別の文献ではアルヴィス崩御後にグランベル帝国皇帝を僭称したセリスがユグドラ大陸全土をそのまま支配し続けグランベル帝国が存続したとされる。この文献ではアルヴィスのグランベル帝国との区別のため、セリスグランベル帝国のことをセリス帝国と呼んでいる。

アルヴィスの生であるヴェルトマセリスの統治の下でも存続を許され、アルヴィスのアゼルの血筋により継承された。アルヴィスのである皇女ユリアセリス護という名の監視のもと王宮で暮らしたとされるが、その後の行方は知られていない。

民明書房『ゲラルドでもわかる ユグドラ大陸歴史』より抜

キャラクターとして

ファラフレイムを受け継ぐ魔法戦士ファラの末裔。かつてロプト帝国を打倒した戦士ファラの血を受け継ぐ十二戦士の末裔でありながら、暗黒神ロプトゥスの血も受け継いで生まれてしまった悲劇の人物である。

父親ヴェルトマ公爵ヴィクトル、母親ヴェルダンの隠れ里出身のシギュン。アルヴィス本人も知らなかったが、シギュンはかつてロプト帝国に反旗を翻した皇族マイラの子孫である。

不遇な幼少期

父親のヴィクトルは女が悪く、シギュンの他にも多数の女に手をだし、子供をあちこちで作っていた。シギュンはそのことに心を痛め、アルヴィスは苦悩する母親を見つつ育つことになる。

しかし、アルヴィスが7歳の時にヴィクトルは突如自殺してしまう。そのことにショックを受けたシギュンもまたヴェルトマを出奔し行方不明となってしまった。器が使用できることが督の継承権に直結する『聖戦の系譜世界においては年少であろうとも当資格は十分であり、わずか7歳でヴェルトマの当となった。

彼が当になってまずやったことは、があちこちに作った兄弟たちの追放である。アルヴィスは自分やシギュンによく仕えてくれた下女と彼女が生んだアゼルを残して他の兄弟たちを公爵から追放した。母親が苦しむ原因となった彼らをアルヴィスは許せなかったのである。

をほぼ同時に亡くし、孤独の身となったアルヴィスは一残したアゼルを特にかわいがった。しかし、その情が深すぎるが故にアゼルにはに対する恐怖を感じている。

ロプト皇帝の末裔

上記の歴史でも述べたがロプト教は信者であるというだけで火あぶりにされるほどの迫を受けている。アルヴィスはよりによってそのロプトの頂点に君臨していたロプト皇帝の血を受け継いでおり、もしこのことが発覚した際には間違いなく火刑に処される立場である。

自分がロプト皇帝の血を引くことを暗教団の長であるマンロイによって知ったのちは、自分に流れているのはロプト皇帝に逆らって戦った戦士マイラの血であるとマンロイに宣言し、「差別のない、もが住みやすい世界を作る」ことを的に巨大な陰謀に身を投じていくことになる。

壮大な陰謀

序章にて突如侵攻してきたヴェルダン軍と戦うシグルドの元を訪れ、国王からシグルドに贈られたを託し、彼を王認の聖騎士に任じた。また、この時のことも気にかけているが、直接をかけることは控えている。

その後しばらく姿を現さないが、ストーリーで他のキャラクターたちによって彼の生い立ちや暗教団との結託などが説明される。また、シグルド追討の任を受けたレプトールとランゴバルトが登場するが、そこでアルヴィスも彼らと共謀してシグルドを陥れたことが判明する。

第4章のオープニングにて彼がグランベル王国王族の血を引くと交際をしていることが伝えられるが、そのこそ第3章でさらわれたシグルドの妻ディアドラである。

第5章ではそれまで共謀してきたレプトールを裏切り、シグルド軍と協してレプトールを亡き者にする。さらにシグルド軍もだまし討ちして、バーハラの悲劇を引き起こす。

これもすべてはアルヴィス自らがグランベルの王となるために暗教団と起こしたものであり、物語の悲劇の多くの原因はアルヴィスに帰結する。

外の多くの諸侯が戦死しそのを減らしたのを見計らって彼は大陸制覇に乗り出す。そしてディアドラを妻に迎え、グランベル帝国を建し、自らの野望であった「差別のない、もが住みやすい世界を作る」ことに成功した…かに見えた。

皇帝の凋落

皇帝の凋落は彼の息子ユリウスが引き起こした。

実はアルヴィスの妻であるディアドラは、アルヴィスの母親シギュンとグランベル王国王クルトの間に生まれたアルヴィスの異であり、アルヴィスは実の結婚子供をもうけたことになる。その結果、ロプトの血は混じりあい、かつてのロプト皇帝と同等の血の濃さを持つものが生まれてしまった。

アルヴィスとディアドラ子供であるユリウスとユリアのうち、ユリウスはアルヴィスがおそれていたロプトの血を濃く受け継いで生まれてきた。ユリウスが15歳になった日、暗教団から一冊の魔道書ユリウスに贈られると、その魔道書ロプトゥスのによりユリウスは暗黒神の血に覚醒してしまう。

黒神を止めることはアルヴィスにもかなわず、ユリウスは一ロプトゥスに対抗できるナーガの血筋のもの、つまりであるディアドラユリアに手をかけようとした。ディアドラ必死抵抗によりユリアこそ逃れることができたものの、ディアドラはその場で死亡。アルヴィスはそれ以降息子であり暗黒神の化身であるユリウスに逆らうことができなくなってしまい、グランベル帝国取りも暗教団に乗っ取られてしまう。

そして生まれたのはかつてのロプト帝国暗黒時代再来であった。人々は圧政に苦しみ、ロプト教団子供狩りによって各地の子供たちは集団で誘拐された。それはかつてアルヴィスが望んだ世界とは大きくかけ離れたものであった。

野望の終焉

自らのではもう暗教団とロプトゥスから世界を救うことができないと判断したアルヴィスに残された手段は、かつての宿敵シグルド息子セリスが率いる解放軍と、今やただ一人のナーガの血族となったユリアに望みを託すことだけだった。

彼はひそかにかつてのシグルドパルマークを呼び出し、彼にシグルドの使っていたティルフィングを渡し、それを解放軍の盟セリスに届けるよう依頼する。

ティルフィングを振るうセリスによってアルヴィスは討ち取られた。それは一つの時代の終焉であり、一人の男の贖罪でもあった。

エンディングではアルヴィスのヴェルトマアゼル血縁の者によって引き継がれる。しかし、ファラ直系は絶え、ファラフレイムの継承も絶えることになった。

キャラクター評価

聖戦の系譜という物語の発端にして黒幕という立ち位置に加え、ヒロインを寝取る、バーハラの悲劇の首謀者、近親相姦息子に実権を奪われる情けなさ、など、嫌われる要素はてんこ盛りなのだが、彼の背景を知ってしまうとその悲惨な幼少期や血の呪縛など同情できる点も多いこと、さらにはユリウスに実権を奪われるまでは良い政治を行っていたことや彼に対して忠を誓っているものも多く見られるなど評価できる点も多く見えてくる。なによりアルヴィス打倒後に前半主人公シグルドの亡霊からアルヴィスに同情するかのような発言も出ており、彼自身も悲しい運命に振り回された被害者だったとも受け取れてしまう。

そのため、アルヴィスに対する好悪はプレイヤーによって大きく揺れており、評価が分かれるキャラクターである。

トラキア776でのアルヴィス

聖戦の系譜』のスピンオフである『トラキア776』ではアルヴィス本人は登場しないが、なんと彼の隠し子が登場する。

実はユリウス・ユリアが生まれるより前に心だったアイーダ将軍との間に長男サイアスを設けており、しかもその子にはファラ直系のが現れているという事実が明かされた。

この隠し子発覚により、ファラフレイムの継承が絶えることは回避されたのだが、戦後ヴェルトマファラフレイムの継承がどうなったのか非常に気になるところである。また、アイーダ将軍をお手付きにしていた当り、やはり血は争えないというのだろうか。様々な事情が重なり、この隠し子発覚もなんとも割り切れない思いが残る設定となっている。

トラキア』自体『戦』とは矛盾している部分も多い作品であるため、あくまでパラレルワールドにしておいた方がいろいろとおさまりはつくかもしれない。

ユニットとして

第1部では魔法最強ユニットのひとつセイジで登場。

序章で登場した際は敵にぶつかればファラフレイムの容赦ない炎で消し炭にしてくれる。しかし、あくまで彼はゲストユニットであり、主人公シグルドと会話してを渡したのちはさっさと帰ってしまう。

次の登場は5章ラストバーハラの悲劇イベント時になる。

第2部では10章にて専用職エンペラーで登場。「見切り」スキルにより防御にも隙がなく、ゲーム中屈の強敵になっている。

ファラフレイム

アルヴィスの専用器であるファラフレイムは攻撃30に加えて魔力+10、防御+10、魔法防御+10のボーナスが得られる。アルヴィスの魔力も30でカンストしているので実際の攻撃は30(魔力)+30(武器攻撃)+10(魔力ボーナス)=70となる。

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