アルヴィン・ハーヴィ・ハンセン(Alvin Harvey Hansen、1887年〜1975年)とは、アメリカの経済学者である。
ハンセンは1937年、ハーバード大学教授になって以後、アメリカを代表するケイジアンとして知名度をあげた。
ハンセンは最初からケインズ信奉者であったわけではなく、当初はケインズの一般理論を批判する論文も投稿していた。しかしハーバードに就任してジョン・ウィリアムズとの共同講義「フィスカルポリシーセミナー」を経るにつれて熱心なケイジアンとして転向していった。ちなみにこの共同講義には後の大経済学者となるサミュエルソンやガルブレイズ、ハリスなども参加していた。ケインズの追従者には若い経済学者が多く、ハンセンのように50歳を超えてもなお新しい経済学を吸収し転向に成功した経済学者は稀であった。
ハンセンはケインズ経済学の吸収から更に進んで、成熟した資本主義国における「長期停滞」の不可避性を主張するようになった。経済進歩をもたらす要因としては、
があげられるが、現在の我々にとって2、3はほぼ不可能になってしまった。それゆえ成熟した資本主義国家は経済が「長期停滞」してしまう、というのがハンセンの主張である。この説に対しては、同じくハーバード大学の教授、シュンペーターが「創造的破壊_の過程としての資本主義観から、投資機会の消滅や技術進歩の停滞などを「論証済み」として受け入れることはできないと強く批判したことが知られている。
だが、結果からいうと、その後の資本主義は長期停滞に陥ることもなく成長路線に乗ったのでハンセンの説は間違っていたことが判明する。ハンセンも素直に自らの誤りも認め、以後はサミュエルソンも掲げた「混合経済」の積極的な支持者となった。
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最終更新:2024/04/25(木) 22:00
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