アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・カレリンとは、霊長類最強の男である。
レスリング・グレコローマンスタイル 130kg級においてオリンピック3連覇(ソウル・バルセロナ・アトランタ)し、4連覇をかけた決勝戦(シドニー、ルーロン・ガードナー)で敗北するまで13年間負けることを忘れた霊長類最強の男である。おそロシア。
13歳でレスリングを始め、雪の積もった場所でランニングを行う。休まず3時間ボートをこぎ続けるとかネタのような過酷なトレーニングを続けた結果人類の理から外れた力を手に入れた。
66kg級の選手をそのまま大きくしたようなバランスの取れた体つき柔軟かつ重厚な筋肉そしてその体から産み出される人知を超えた力
その力は、超人的、人間の力じゃない、このおっさんおかしいんだけど、誰だよマットにゴリラを放ったのは、などと言われていた。全盛期の背筋力は400kgを超えていたとされる。また、諸説あるが引越しの際100kgを超えるタンスや冷蔵庫などを1階から15階まで一人で運んだと言われている。人間じゃない。
彼の代名詞として有名なのが「カレリンズ・リフト」。通称俵返し。この技自体レスリングではよく用いられる技で、特にグレコローマンスタイルではよく見られる。しかしそれは(現階級でいう)55kg級から74kg級までの話で90kgを超える階級ではまず見ることは無い。それをあっさりやってしまうのだから人間じゃない。しかもカレリンが出場する130kg級では持ち上げて投げるという概念がまず無かったのである。
「カレリンズ・リフト」を受けた相手はその体重がモロに首にかかる為頚椎を傷めるなどする可能性が高かった。そのため、パーテルポジションを取られたり、体をホールドされた場合そのままフォール負けを選ぶ場面が見られた。というかカレリンと当たった時点でもう交通事故にあったようなもの。やっぱり人間じゃない。
後述する前田日明は「カレリンズ・リフト」を食ったために頚椎を傷めている。
英雄でありながら彼は紳士的、知的といわれており国民からの尊敬の対象になっている。選手時代の1999年にはロシアの国会議員を一期務めている。
カレリンはレスリング以外の試合に出ていなかったが一度だけ、前田日明の引退試合(スパーリングとしてとのうわさもあるが真実は不明)に出たことがある。試合前に前田は「あれはレスリングのルールだから通用する技。自分は絶対に喰らわない」と自信満々に発言したが・・・・
試合は前田にかなり有利なルールで行われた・・・・がカレリンの圧倒的パワーに押しつぶされパワーボムや首投げなどの投げ技を幾度も食らい「カレリンズ・リフト」は2回も食らい、結果はカレリンのスコアによる判定勝ちではあるが内容は誰が見ても明らかな蹂躙に近い物であった。しかしレスリングを行っている物が見ると、「遊んでいる。ただじゃれているだけ。本気なら30回は締め上げられてる。」等々の意見がある。まぁ興行だし仕方ない。それにリング禍が起きても困る。
試合後、前田はカレリンのクラッチに対しまったく抵抗できなかったと話している。
13年間無敗で記録が残る国際大会だけで114連勝という出鱈目としか思えない記録を残している。さらに国内大会を加味すればその連勝記録は300連勝を超えるとされている。
オリンピック4連覇をかけた決勝戦、相手はアメリカのガードナー。連覇をねらうカレリンは連戦により疲労がたまっていた。それを察したガードナーは持久戦を挑みまんまとはまってしまう。そして組み合いになったとき・・・本当に一瞬であった・・・彼らしくない・・・カレリンは手を離してしまい1ポイントを与えてしまう。それが決勝ポイントだった。ガードナーは徹底的に逃げに徹しカレリンは逆転することができず敗北してしまう。
しかし、見方を変えればルールによる失点であり、技によってカレリンを倒したわけではないということになる。
その後引退したカレリンは故郷で子供にバスケットボールやレスリングを教えたりしながらすごしている。
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最終更新:2024/12/02(月) 01:00
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