アレックス・ラミレス(Alex Ramirez、1974年10月3日-)とは、ベネズエラ出身の元プロ野球選手(外野手)である。引退後はオリックス・バファローズの巡回アドバイザーを務めた後、2015年10月~2020年シーズン終了まで横浜DeNAベイスターズ監督を務めた。
OB | |
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アレックス・ラミレス Alex Ramirez |
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基本情報 | |
国籍 | ベネズエラ→日本 |
出身地 | カラカス |
生年月日 | 1974年10月3日 |
身長 体重 |
180cm 100kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 1991年 |
引退 | 2014年 |
経歴 | |
選手歴
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プロ野球選手テンプレート |
1998年にクリーブランド・インディアンスに昇格し、3試合に出場した。
2000年7月28日にトレードでピッツバーグ・パイレーツに移籍した。43試合の出場で打率.209、4本塁打、18打点と結果を残せなかった。
2000年11月1日にヤクルトスワローズに入団した。背番号は3。
2001年は29本塁打、88打点と活躍し、優勝と日本一に貢献する。
2003年は読売ジャイアンツに入団したロベルト・ぺタジーニに代わり4番打者を務め打点王、本塁打王、最多安打のタイトルを獲得。
2004年オフには移籍も噂されたが、義理の息子であるラミレス・ジュニアの入団もあり3年契約で残留。
2007年は最多安打、打点王のタイトルを獲得。さらに、右打者としては史上初の200本安打を達成した。しかし、オフに複数年を希望するラミレスと単年を提示する球団との間で折り合いが付かず退団。読売ジャイアンツに入団した。
2008年は読売ジャイアンツ第74代目の四番打者として3度目の打点王、セリーグMVPを獲得し、優勝に貢献した。また、シーズン中にFA権を獲得し翌年から日本人扱いとなった。
2009年は全試合で4番に座り、最多安打、首位打者、2年連続のMVPを獲得し、日本一に貢献。
2010年は序盤こそ苦しんだものの、夏場から成績を挙げキャリアハイの49本塁打、129打点で打点王、本塁打王を獲得。8年連続の100打点は日本プロ野球新記録。しかし他球団の外野手も好成績を残した選手が多かったため、ベストナインからは漏れた。
2011年は死球による故障で連続試合出場が止まり、スタメンを外れることもあった。打率.279、23本塁打、73打点で連続3割、連続100打点も止まり、オフに若手に出場機会を譲る形で退団。横浜DeNAベイスターズに移籍した。
2012年はシーズン序盤は成績に苦しむも5月から徐々に調子を上げる。7月5日の巨人戦で日米通算2000本安打を達成すると、同月末には打率を3割にのせ、月間MVPを獲得。4年振りにオールスターにも出場した。シーズン終盤になると外国人初のNPB通算2000本安打達成も見えてきたが、9月29日の巨人戦にて二塁へスライディングをした際に膝を痛め、最終戦まで代打での起用がメインになり来年へ持ち越しとなった。最終的にチームトップの打率.300、19本塁打、76打点という好成績でシーズンを終えるが、ラミレスがこだわっていた来日以来12年連続の20本塁打は達成できなかった。
2013年はトニ・ブランコの加入で5番打者になる。4月6日、明治神宮球場でのヤクルト戦で石川雅規から1号ソロ本塁打を放ち、外国人選手初の通算2000本安打を達成した。
その後出場機会が減り、二軍へ降格。その後千葉ロッテマリーンズとのトレードの噂も流れたが、ロッテは元阪神タイガースのクレイグ・ブラゼルを獲得した。10月には球団から引退を勧告されたが本人は現役続行を望んだため戦力外通告を受けることとなった。
10月8日のシーズン最終戦の阪神戦で8回に代打で登場。横浜での最後の打席は貴重な追加点となる犠牲フライを放つ。そして引退をする小池正晃と最後にキャッチボールの相手をした。
2014年はベースボール・チャレンジ・リーグの群馬ダイヤモンドペガサスに所属。シーズン終了後に現役を引退し、群馬のシニアディレクターに就任した。
2015年にオリックス・バファローズの巡回アドバイザーに就任。2015年10月より、中畑清の辞任に伴い「チームのことをよく知っている、横浜にゆかりのある人物」として後任を探していた高田GMの要請により、横浜DeNAベイスターズ監督に就任した。
2016年は3月から4月にかけセリーグの借金を単独で背負い込むなど低迷するが、5月で一気に借金を完済。その後ヤクルト・阪神とのクライマックス進出争いを勝ち抜き、3位でシーズンを終えた。横浜のAクラス復帰は2005年以来11年ぶりの快挙であり、クライマックスシリーズ進出は球団初となった。
2017年はレギュラーシーズンは2年連続で3位で終えたが、勝ち越したのは2001年以来16年ぶりのことだった。クライマックスシリーズでは広島に4連勝し、日本シリーズ進出に貢献した。
2019年は2年ぶりの3位となったが、クライマックスシリーズはファーストステージで敗れた。
2020年は惜しくも4位となった。また10月25日に同シーズンをもって監督を退任することが発表された。5年でAクラス3回、Bクラス2回。在任中に最下位を経験しなかった監督は2000年退任の権藤博以来であり、Aクラスの回数がBクラスの回数を上回ったのは大洋ホエールズ時代も含めて史上3人目の快挙。球団史に名を残す名将であった。
采配としては捕手のリードを重視する姿勢が特徴的である。また「強打者の2番起用」「8番投手」「故意四球(申告敬遠)の多様」といった采配に注目が集まった。
監督退任後の2020年11月14日にYouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」を開設。野球解説動画などを投稿するほか、2020年シーズンでDeNAを戦力外となった濱矢廣大の復活を支援するプロジェクトを始動させている。
球団 | レス | No | プレイヤー |
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ヤクルト | 応援歌のピコカキコ一覧#765 | 11068 | |
巨人 | 応援歌のピコカキコ一覧#555 | 10150 | |
DeNA | 応援歌のピコカキコ一覧# | 8809 |
年 度 Year |
球 団 Team |
試 合 G |
打 席 PA |
打 数 AB |
得 点 R |
安 打 H |
二 塁 打 2B |
三 塁 打 3B |
本 塁 打 HR |
打 点 RBI |
盗 塁 SB |
犠 打 SH |
犠 飛 SF |
四 球 BB |
死 球 HB |
三 振 SO |
併 殺 打 GDP |
打 率 AVG |
出 塁 率 OBP |
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1998年 | CLE | 3 | 8 | 8 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .125 | .125 |
1999年 | 48 | 102 | 97 | 11 | 29 | 6 | 1 | 3 | 18 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | 26 | 1 | .299 | .327 | |
2000年 | 41 | 117 | 112 | 13 | 32 | 5 | 1 | 5 | 12 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 17 | 3 | .286 | .316 | |
PIT | 43 | 123 | 115 | 13 | 24 | 6 | 1 | 4 | 18 | 1 | 1 | 0 | 7 | 0 | 32 | 6 | .209 | .254 | |
'00計 | 84 | 240 | 227 | 26 | 56 | 11 | 2 | 9 | 30 | 2 | 1 | 0 | 12 | 0 | 49 | 9 | .247 | .285 | |
2001年 | ヤクルト | 138 | 547 | 510 | 60 | 143 | 23 | 0 | 29 | 88 | 1 | 0 | 5 | 27 | 5 | 132 | 11 | .280 | .320 |
2002年 | 139 | 569 | 539 | 65 | 159 | 25 | 0 | 24 | 92 | 0 | 0 | 4 | 22 | 4 | 146 | 10 | .295 | .325 | |
2003年 | 140 | 614 | 567 | 105 | 189 | 34 | 3 | 40 | 124 | 4 | 0 | 7 | 34 | 6 | 104 | 14 | .333 | .373 | |
2004年 | 129 | 557 | 525 | 79 | 160 | 30 | 2 | 31 | 110 | 2 | 0 | 2 | 23 | 7 | 118 | 22 | .305 | .341 | |
2005年 | 146 | 629 | 596 | 70 | 168 | 19 | 1 | 32 | 104 | 5 | 0 | 3 | 23 | 7 | 121 | 13 | .282 | .315 | |
2006年 | 146 | 636 | 603 | 78 | 161 | 28 | 2 | 26 | 112 | 0 | 0 | 10 | 19 | 4 | 104 | 28 | .267 | .289 | |
2007年 | 144 | 628 | 594 | 80 | 204 | 41 | 3 | 29 | 122 | 0 | 0 | 5 | 23 | 6 | 106 | 14 | .343 | .371 | |
2008年 | 巨人 | 144 | 600 | 548 | 84 | 175 | 28 | 0 | 45 | 125 | 1 | 0 | 3 | 39 | 10 | 90 | 20 | .319 | .373 |
2009年 | 144 | 608 | 577 | 66 | 186 | 35 | 0 | 31 | 103 | 4 | 0 | 6 | 21 | 4 | 88 | 12 | .322 | .347 | |
2010年 | 144 | 606 | 566 | 93 | 172 | 28 | 0 | 49 | 129 | 1 | 0 | 7 | 21 | 12 | 98 | 14 | .304 | .338 | |
2011年 | 137 | 515 | 477 | 39 | 133 | 12 | 1 | 23 | 73 | 2 | 0 | 5 | 30 | 3 | 72 | 9 | .279 | .322 | |
2012年 | DeNA | 137 | 504 | 476 | 40 | 143 | 25 | 0 | 19 | 76 | 0 | 0 | 3 | 18 | 7 | 60 | 18 | .300 | .333 |
2013年 | 56 | 139 | 130 | 6 | 24 | 0 | 0 | 2 | 14 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 20 | 7 | .185 | .230 | |
MLB:3年 | 135 | 350 | 332 | 38 | 86 | 3 | 3 | 12 | 48 | 3 | 2 | 0 | 15 | 1 | 78 | 10 | .259 | .293 | |
NPB:13年 | 1744 | 7152 | 6708 | 866 | 2017 | 12 | 12 | 380 | 1272 | 20 | 0 | 60 | 308 | 68 | 1259 | 192 | .301 | .335 |
機構 | 守備位置 Pos |
試合 G |
刺殺 PO |
補殺 A |
失策 E |
併殺 DP |
守備率 Fld% |
---|---|---|---|---|---|---|---|
MLB | 一塁手 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- |
中堅手 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
左翼手 | 22 | 28 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
右翼手 | 71 | 96 | 2 | 7 | 0 | .933 | |
NPB | 外野手 | 1616 | 2147 | 69 | 52 | 5 | .977 |
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 群馬 | 45 | 190 | 33 | 58 | 13 | 1 | 7 | 38 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 23 | 6 | .305 | .327 |
BCL:1年 | 45 | 190 | 33 | 58 | 13 | 1 | 7 | 38 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 23 | 6 | .305 | .327 |
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最多安打 | 3回 | 2003年、2007年、2009年 |
最多本塁打 | 2回 | 2003年、2010年 | |
最多打点 | 4回 | 2003年、2007年、2008年、2010年 | |
首位打者 | 1回 | 2009年 | |
表彰 | |||
NPB | 月間MVP | 9回 | 2003年4月、2004年9月、2007年7月~9月、2008年5月 2010年5月、2012年7月 |
ベストナイン | 4回 | 2003年、2007年、2008年、2009年 | |
オールスターゲームMVP | 1回 | 2007年第1戦 | |
MVP | 2回 | 2008年、2009年 | |
その他 | |||
NPB | オールスターゲーム出場 | 8回 | 2002年、2003年、2007年-2012年 |
年度 | 球団 | 順位 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | DeNA | 3位 | 143 | 69 | 71 | 3 | .493 | |
2017年 | 3位 | 143 | 73 | 65 | 5 | .529 | 日本シリーズ出場 | |
2018年 | 4位 | 143 | 67 | 74 | 2 | .475 | ||
2019年 | 2位 | 143 | 71 | 69 | 3 | .507 | ||
2020年 | 4位 | 120 | 56 | 58 | 6 | .491 | ||
NPB:5年 | 692 | 336 | 337 | 19 | .499 | Aクラス:3回、Bクラス:2回 |
掲示板
177 ななしのよっしん
2021/11/05(金) 02:21:37 ID: XCC65HqXYT
YouTube見てると現役から今の今まで相当考えて野球やってたんだなってのが分かるし、技術的なのもちゃんと人に教えられるぐらい言語化してるのは凄いと思うけどあんなニコニコしてても監督やってると契約最終年度の終盤はお酒の量が増える程ストレス溜まるんだなって
オリックスで監督やるってのも単純に面白そうで見たいと思った(小並)
178 ななしのよっしん
2022/01/31(月) 00:23:08 ID: IBYVkFmKEE
メジャー時代の成績見てもなんで日本に来てくれたのか謎だわ
ペタジーニが本気でビビってたくらいだもんな
179 ななしのよっしん
2023/09/11(月) 20:01:09 ID: KThcpZ/lQi
侍ジャパンの監督のなり手がいないみたいだから、ラミちゃんにオファーしたら喜んで受けると思うよ
日本国籍取った理由の一つじゃなかったっけ?>>侍ジャパン監督就任
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最終更新:2024/04/18(木) 10:00
最終更新:2024/04/18(木) 10:00
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