アングルとは、英単語angleのカタカナ表記で角度という意味である。
また以下のことを表す。
ヨーロッパにアングル姓がある。
本来は角度を意味する言葉であるが、現代日本では被写体に対してカメラを向ける向きを指してアングルと呼ぶことが多い。写真・映像を問わず、カメラを向けた際にはアングルが発生する。
同一の被写体を撮影する場合でもアングルが変わればその写真や映像が与える印象や伝わる事実には大きな違いが生じる。
一般的には人の目線より高い位置から撮影するとハイアングルと呼ばれ、人の目線より低い位置から撮影するとローアングルと呼ばれる。
ハイアングルからの撮影は俯瞰的な絵を取ることができ、撮影対象を含む全体を見渡せる反面、撮影対象が小さく見えてしまい弱弱しい印象を与えることがある。俯瞰/鳥瞰とも呼ばれるが鳥瞰はさらに上空から広範囲を見渡すような構図となる。
ローアングルからの撮影はアオリとも呼ばれ、撮影対象の実際の大きさに関わらず、大きく見せることができる。そのため強い印象を与えることができ、迫力ある画像・映像を撮影することができる。
映像において、印象を強める手段として同一のシーンを複数のアングルから撮影し、その映像を続けて流すという手法がある。
この手法では別アングルからの映像を続けて流すことでその現象を詳細まで観察することができ、その映像がいかにすごいということかを視聴者に伝えることができ、印象を強めることができる。
現在では実験番組をはじめとしてバラエティやニュースなどでも多く使われる手法である。
近年のDVD、ブルーレイなどでは映像特典として同一シーンを別アングルから撮影した映像が付随している場合がある。
映画『マトリックス』で登場したバレットタイムと呼ばれる映像技術にはアングルが密接に関わっている。
バレットタイムは被写体が一見スローモーションになっているように見えながら、カメラワークは高速で動き回るというSFXである。このSFXを作り上げるには被写体を動かしたいアングルに複数のカメラを設置し撮影、その後にコンピュータで映像をつなぎ合わせるという手法がとられている。
また、被写体の周囲全てのアングルにカメラを設置して同時撮影すると、被写体は動かないのにカメラのアングルだけがぐるぐる回る映像を撮影することもできる。
欠点として、大量のカメラを一点に向け正確に配置するなど金銭的・時間的な労力がかかる。
サッカースタジアム内の映像を自由にアングルを動かせる3D映像としてみることができる技術が開発されている。
上記のバレットタイムと同じく、複数のアングルから撮影した映像をコンピュータでつなぎ合わせて合成、三次元化したものであり、視聴者の見たいアングルからスタジアムの好きな場所を見ることが可能になっている。
サッカー中継を自由なアングルで見れる スタジアム3D自由視点技術 : DigInfo
3Dで構成されたフィールドを持つゲームにおいてはカメラアングルの切り替えが可能な場合が多い。
アクションなどでは臨場感を出すためにキャラクター目線のアングルにしたり、フィールドの見易さを優先して斜め後ろからの見下ろし視点のアングルを選択することができる場合がある。
RPGなどでは同じ場所でも別アングルから見ることにより隠されたアイテムやヒントが与えられる場合がある。
キャラクターの3Dモデルが鑑賞できるモードが与えられている場合、女性キャラのローアングルからのデザインを見るのは誰でも一度は通る道であろう。
カメラで撮影するわけではないが、似たような構図に対して呼称される場合もある。
前述と同じく、ニコニコ静画ほかイラスト投稿サイトにおいて
ローアングルと検索・タグに入れると出てくるのはお尻やパンチラを強調した際どいものが多い。
その他、描く際には立体的なパースが増えるため
大きく複雑な空間やコマにおいては、労力が段違いに増える。
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最終更新:2023/09/26(火) 06:00
最終更新:2023/09/26(火) 06:00
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