アンストッパブルとは、2010年公開のノンフィクション映画である。98分カラー。
2001年にアメリカ合衆国のオハイオ州で発生したCSXトランスポーテーション8888号機関車の貨物列車暴走事故を題材にした作品。
内容は実在の事故と同じく、大型のディーゼル機関車が人為的ミスにより、停止不能となり、市街地目掛けて走り続け、それを二人の鉄道員が必死に停止させる様子を描くもの。
劇中で行われる停車作戦は、実在の事故発生時に立案もしくは実行されたものを映像化しており、非常にリアリティを追求している。但し、映画ということもあって後述のように若干史実を脚色している部分はあるという。
エンドロールで、『この映画を今は亡きホーリー・ノールトンに捧げる』という一文が出るが、これは主人公のモデルになった実際の列車を止めた本人であるジェス・ノールトン氏の妻がこの映画の公開を待たずして亡くなってしまったことに対しての追悼文である(映画の主人公も4年前に妻を亡くしているという設定)。ジェスが日本のバラエティ番組に登場した際にこのエピソードにも触れており、映画の完成を見せられなかったことが残念であると語っていた。
映画のラストで主人公らが表彰されている場面があるが、実際にはセレモニーもなく、翌日から普通の鉄道勤務を全うしたそうである。
興行的には微妙だったものの、批評家のレビューからは概ね好意的な意見を得ており「職人芸の光る映画」とも評されていた。先述のとおり、この映画が公開された僅か2年後に監督のトニー・スコットは自ら命を絶ってしまい、結果的に最期の作品となった。
実は1966年にほぼ同じ題材を扱って黒澤明が映画化を考えていたとされる。そのタイトルは『暴走機関車』でハリウッドでの作品化を予定していたそうだが、諸々の事情で流れてしまったらしい。後にこの企画を1985年にアンドレイ・コンチャロフスキーが映画にし、アカデミー賞にもノミネートされている。
ペンシルベニア州の操車場で最新鋭のディーゼル機関車777号が39両の貨物を連結したまま無人暴走を始めてしまう。
当初は、自動的にブレーキがかかるものと考えていたものの、列車はどんどん速度を上げていってしまう。
しかも、この貨車には大量の発火物質が搭載されていることが判明。このまま市街地まで走ってしまえば、大惨事は免れない。
前方に別の機関車を付ける、脱線機を用いる、燃料タンク付近の非常停止スイッチの狙撃などの作戦はことごとく失敗。
その頃、旧型の1206号機関車で貨物輸送をしていたベテラン機関士のフランクと新米車掌のウィルは777号の状況を知り、1206号を777号の引いている貨車の後ろに連結し、後部から牽引することでブレーキをかける作戦に出る。
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2 ななしのよっしん
2014/09/13(土) 12:19:38 ID: DX2Eg3NIE6
この抑えがたいB級臭はもったいないよな
100億円かかってる大作だしめちゃくちゃ面白いのに
3 ななしのよっしん
2015/08/06(木) 03:28:29 ID: BKao2KfVqP
あー見たような気がする
確か面白かったと思ったはず
4 ななしのよっしん
2022/05/11(水) 19:18:02 ID: dXHMRXvyGe
暴走する貨物列車と自分たちの運転する機関車を連結しようとする時の
フランク「ああ待った、そのベスト(黄色の安全ベスト)は脱いでいけ」
ウィル「? どうして?」
フランク「いかにも新人って感じの格好でな、見てると不安になるんだ」
ウィル(ニッと笑う)
台詞はちょっとうろ覚えだけど、このシーンめっさ好き
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最終更新:2024/04/25(木) 09:00
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