アンディ・ロディック(Andy Roddick)とは、アメリカの元テニス選手である。2012年全米オープンを最後に引退した。
Andy Roddick | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アメリカ合衆国: ネブラスカ州オマハ |
生年月日 | 1982年8月30日 |
身長 体重 |
188 cm 88 kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
デビュー年 | 1999年 |
引退年 | 2012年 |
テニス選手テンプレート |
1982年生まれでロジャー・フェデラーの1歳下にあたる。この世代を代表するビッグサーバーで、2004年に記録した249km/hのサーブは史上最速のサーブとされる2011年、クロアチアのイボ・カルロビッチに抜かれるまで史上最速のサーブとされてきた。2000年代後半に入ってからはエース数などでカルロビッチに遅れを取っているが、1stサーブの入る確率やダブルフォルトの少なさ、2ndサーブでのポイントへの結びつきなどからビッグサーバーの代名詞としてロディックを挙げる声は強かった。
四大大会では2003年の全米オープンで優勝したほか、4回の決勝進出があるが、いずれもフェデラーに敗れている。特に2009年のウィンブルドン決勝ではフルセットで最終セット16-14という激戦を演じたが、惜しくもあと一歩及ばなかった。
若い頃はビッグサーブとフォアハンドの強打を軸に戦っていたが、キャリア後半はストロークの回転量を増やし、ラリーをつなぐ方向にシフト。かつての迫力が無くなって格下相手に取りこぼすことが増えたという声もあったが、2002年から2010年までフェデラーとともに年末ランキングTOP10内を維持しており、一定の成功は収めたものと思われる。2011年2月のメンフィス大会で通算50回目の決勝進出&30回目の優勝を達成したが、その後は精彩を欠きついに年末ランキングでTOP10から陥落してしまった。翌2012年も年初から大会序盤での敗退が相次ぎ、一時は30位台までランキングを落としてしまう。ウィンブルドン直前のイーストボーン、ロンドン五輪前のアトランタの両大会で優勝して20位台前半まで浮上したものの、全米オープン大会期間中、30歳の誕生日となった8月30日にこの大会限りでの現役引退を発表した。同大会4回戦でファン・マルティン・デルポトロに敗れたのが最後の試合となった。
引退後はスポーツ番組のコメンテータとして活躍している。また2014年にはマーディ・フィッシュとのペアで全米オープンダブルスにスポット参戦するとの情報が流れた。フィッシュは10代の頃からの親友だが近年は心臓疾患に苦しんでおり、彼を励ますためだという。フィッシュは翌2015年、全米オープンを最後としての引退を表明。このダブルスでのスポット復活はロディック自身も最後にシングルス優勝を挙げたアトランタの大会で実現した。
フェデラーとの対戦成績は3勝21敗。21敗のうち四大大会決勝が4回、準決勝が3回、通常の大会の決勝が3回。負けるのが悪いと言ってしまえばそれまでだが、フェデラーがいなければもう少し大きなタイトルを獲れただろうと思える数字である。負けた後のコメントも前向きなものが多かった。2人の対戦は2012年3月のマイアミ大会3回戦でロディックが3勝目を挙げたのが最後となった。
2010年楽天オープン、準々決勝ガエル・モンフィス戦での出来事。1stサービスでリターンエースを食らったロディックはチャレンジを要求(一応説明しとくとCG解析によるラインジャッジの確認を1セットで3回まで要求できる。イメージが沸かない方はビデオ確認みたいなものと思ってください)。通常チャレンジシステムを使うのは「自分が打ったボールがアウトと判定された」/「相手の打ったボールがインと判定された」ときだが、このときのロディックは「自分が打ったサーブが入ってなかったんじゃないか」と確認を要求したのである。1stサーブだったのでサーブが入ってなかったなら2ndサーブを打ち直すことになり、リターンは無かったことにできるわけだ。モンフィスのリターンがきれいに決まっていたため会場はざわついたが、ロディックの主張どおりサーブが入ってなかったことが確認されるといつも以上に大きな拍手に替わった。かつて某掲示板で「(テニス脳的に)頭良さそうに見えて頭悪い」と言われていた選手とは思えないクレバーさである。このチャレンジにはネット上でも「こんな使い方はじめて見たw」という声が多かった(筆者もその一人)。マジで貴重なものを見せてもらいました。
なお試合は6-7(5),6-4,6-7(6)で惜しくも敗れたが、最後までブレークは許さず大いに持ち味を発揮した。約3時間に及ぶ熱戦は今大会のベストマッチに挙げる人も多かった。
2009年のウィンブルドンは決勝に注目が集まりがちだが、準決勝のアンディ・マレー戦も好試合だった。試合後に語ったところによると四大大会での決勝進出はほとんど諦めていた[1]らしい。勝利後、涙を流すシーンはファンには感慨深いものがあった。
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最終更新:2024/09/10(火) 20:00
最終更新:2024/09/10(火) 21:00
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