アントワーヌ・ボイガーとは (アントワーヌボイガーとは) [単語記事]

アントワーヌ・ボイガー（1955～）とは、クラシック音楽のうち現代音楽に属する作曲家であり、1990年代から始まるヴァンデルヴァイザー楽派の創始者である。

概要

オランダのオーステルハウトに生まれる。1973年から1978年まで、アムステルダム音楽院で作曲とフルートを習い、いったんブローカーに就職したが、1990年ごろから作曲家として活動をはじめ、ブルクハルト・シュロータウアーとともに1992年にヴァンデルヴァイザー出版社を設立した。

ヴァンデルヴァイザー楽派は、基本的には彼らの立ち上げたヴァンデルヴァイザー出版社に属する作曲家をそうみなす。彼らに共通する特徴としては音楽に使う素材を極力限定する、というものである。彼らは、コンサートという極めて旧来的な場を用いつつも、30分間に鳴る音が5つしかないということが強調されるように、音楽性はきわめて前衛的なものである。しかし、ジョン・ケージやフルクサス、ミニマル音楽とはまた別のアプローチであるということを最後に記しておきたい。