アンドレ・グンダー・フランク(1929~2005)とは、経済史学者、社会学者である。
いわゆる1960年代の従属理論の生みの親のひとり。ベルリンで生まれたがナチスドイツ政権の誕生でスイスにのがれ、さらにアメリカに移る。1957年にはシカゴ大学で経済史の博士号を取り、以降ラテンアメリカを中心に各地の大学を転々とする生涯を送った。
彼の推し進めた「従属理論」とは先進国の発展と後進国の低開発はセットになっているというものであり、唯物史観の延長線上にあるものである。そのため当初はイマニュエル・ウォーラーステインの「世界システム論」にも好意的だった。
しかし、ウォーラーステインが「長い16世紀」を経て資本主義という優れたシステムが世界を一体化させていくという主張に巻数が進むにつれ落ち着いていくようになると、古代帝国のような世界システムは古代からあり、コンドラチェフの波動によって中国が一時的に後退したタイミングで、富の源泉である東方との接続が可能になったに過ぎない、と主張し『リオリエント』を発表したのである。
また文化論的転回にも批判的であり、ウォーラーステインの社会科学のグローバル化に対する一連の主張に対しても、唯物論と客観性を放棄しているという、反論を行っていた。
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最終更新:2025/12/09(火) 23:00
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