アンドロメダ座とは (アンドロメダザとは) [単語記事]

アンドロメダ座 Andromeda
略符	And
象徴	Andromeda
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：0 赤緯：+38
正中日時	11月12日 21時
広さ	722平方度(19位)
3.0等以上の恒星数	3
最輝星	アルフェラッツ(2.058等)
メシエ天体数	3
隣接する星座	ペガスス座カシオペヤ座とかげ座ペルセウス座うお座さんかく座

アンドロメダ座とは、トレミーの48星座の一つである。

秋を代表する星座で、アンドロメダ銀河があることでよく知られる。

概要

最輝星は2等星のアルフェラッツ。ペガスス座のα、β、γとともに秋の大四辺形(ペガススの大四辺形)を形成している。かつてペガスス座 δ 星でもある二重所属の星であったが、1928年の国際天文学連合総会でアンドロメダ座の所属と決められた。現在でも、星座線はアンドロメダ座とペガスス座が直結するように描かれることが多い。

また、βとμを結び、μ方向へ伸ばした先にアンドロメダ銀河 M31がある。詳しくは後述。

α：アルフェラッツ(Alpheratz)
- アンドロメダの頭にあたる2等星。秋の大四辺形を形成する星の1つ。
  名前はアラビア語語源で「馬のへそ」とされる。かつてペガスス座に属していた名残である。
β：ミラク(Mirach)
- 2等星で赤色巨星。「腰布」の名前の通り、アンドロメダの腰付近に位置する。
γ：アルマク(Almach)
- 2等星。美しい2重星として知られる。

M31　渦巻銀河(アンドロメダ銀河)
- 銀河系やさんかく座銀河とともに局部銀河群を構成している。知名度は銀河の中で最も高いと思われる。
  地球から約239万光年の距離にあり、肉眼で見える最も遠い天体の1つである。およそ1兆個の恒星からなる渦巻銀河で、直径22～26万光年は局部銀河群を構成する銀河で最大の大きさである。
  現在、銀河系に対して122km/sで接近している。約40億年後には銀河系(Milky Way)とアンドロメダ銀河(Andromeda)は衝突して、約20億年かけて1つの巨大な楕円銀河ミルコメダ(Milkomeda)を形成すると予想されている。
M32　楕円銀河
- M31の伴銀河。かつてM32に存在したガスや球状星団は、M31に吸収されてしまったと考えられている。
M110　楕円銀河
- M31の伴銀河。当初メシエカタログはM109までであったが、メシエの遺したM31のスケッチに描かれていたことから110番目のメシエ天体とされている。