アーチャー(蒼銀のフラグメンツ)とは (アーチャーとは) [単語記事]

アーチャーとは、小説『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するサーヴァントの一騎である。

CV：鶴岡聡

サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

概要

サーヴァント階位は第三位。日独ハーフの女性魔術師、エルザ・西条が召喚したアーチャーのサーヴァント。
奥多摩山中にてセイバーと遭遇し交戦する。

人物像

気さくな青年。快活な好青年である。
何気に環境への順応も早く、現代日本に召喚されて多少のカルチャーショックを覚えながらも飲み屋に行ったりバイクを乗り回したり（※無免です）していた。

その半生ゆえに聖杯戦争においても人のために戦う信念を曲げず、マスターに対しても善性であることを要求する。
また、一人で抱え込んで悩む人物を放っておけない正義漢である。

真名

真名はアーラシュ。古代ペルシャ（今のイラン）の大英雄。六十年に渡るペルシャ・トゥルク間の戦争を終結させた救世の英雄。

神代の終わり、古代ペルシャに生まれた最後の現人神であり、彼曰く「神の時代の残り滓が集まった存在」
神としての肉体を有しているため、英霊時と変わらぬ身体力で人を守り、人を救うためにその半生を捧げた男。いわば古代西アジアが考えた『スーパーマン』である。
だがそれゆえにライバルも敵も、そして仲間ともいえる者もない半生を送らざるを得なかったと彼は振り返っている。

ペルシャとトゥランの長きにわたる戦争で疲弊しつつも講和することのできない両者の調停として国境を引く役割を担う。
山の頂上から渾身の一射を放ち、それは流星よりも速く飛び、大地を裂き、両者の国境線ともいえる2500kmもの距離を飛翔したとされる。
しかしアーラシュ自身はその反動ゆえに五体四散して命尽きることになるが、もう不要になった神の世の終わりに満足しながら息絶えた。

日本での知名度は低く、Fate/Grand Orderでその高いポテンシャルが話題になるまで日本語版wikipediaの項目すらなかったマイナー英雄であり、製作サイドとしては人物像構築に非常に苦労したとか。……
「東方の大英雄」、「アーラシュ・カマンガー（弓兵アーラシュ）」の異名から実は日本に入ってきていないだけで現地の知名度でいえば相当な大英雄である。

ステータス

真名：アーラシュ
クラス：アーチャー
属性：混沌・中庸　　副属性：地
サーヴァント階位：第三位
性別：男
身長：185 cm
体重：75kg
出典：ペルシャ神話
地域：西アジア
パラメータ

筋力：B 耐久：A 敏捷：B+ 魔力：E 幸運：D 宝具：B++

保有スキル

頑健：EX	戦場でも傷を受けず、病に罹ったことがない逸話からこのスキルを有する。耐久値をランクアップ、被ダメージを減少させる。対毒スキルの効果を含む。
千里眼：A	視力の良さ。このランクでは未来予知、読心さえ可能。
弓矢作成：A	女神アールマティから授かりし叡智「弓」の作成者であり材料があれば瞬時に作成可能。弓は物質的材料が必要だが矢は魔力で作成でき、無数の矢を断続的に放つことが可能。
対魔力：C	魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
単独行動：C	マスターからの魔力供給なしでも１日の間、現界可能。

弓兵の中でもオーソドックスな狙撃専門のアーチャー。
有名どころが近接格闘主体だったりそもそも狙撃すらしない奴がアーチャークラスばっかりで新鮮かもしれない。
その神の肉体でもって放たれる弓の攻撃力は極めて高く、山すら削り取る高威力の矢を東京都全域を射程に収めることのできる高精度・長射程で放つことができる。（※宝具ではありません）
女神アールマティの加護による弓矢生成スキルにより、残弾を気にしない連射も可能で、それは空を覆いつくし、絨毯爆撃されれば地形が変わる。（※宝具ではありません）
千里眼持ち。視線が通っておらずとも敵の位置を精確に把握し、その動向をも認識・把握できる。さらには短時間の未来視すら可能で、詳しい会話レベルまで見通せる。直接対面しているならば、思考の内容まで全て把握できる。

……と、かなりヤバイスペックのお方。
だが、その気質からその力は世のため人のために使われるべきという信念のもと、さすがに地形や建物の二次被害を気にしてフルパワーで動くことは稀であった。

宝具

陽のいと聖なる主よ
あらゆる叡智、尊厳、力をあたえたもう輝きの主よ
我が心を、我が考えを、我が成しうることをご照覧あれ
さあ、月と星を創りしものよ
我が行い、我が最期、我が成しうる聖なる献身（スプンタ・アールマティ）を見よ

ステラァァァァーーーーーーーーーーーー!!!

流星一条（ステラ）: ランク：B++ / 種別：対軍宝具 / レンジ：1～99 / 最大捕捉：900人; ペルシャとトゥランの両国に「国境」を作ったとされる伝説の究極射撃。
挺身の一撃であり、この宝具を真名解放したらば矢のみならず自身にも「壊れた幻想」の効果が表れてサーヴァントとしての身体が崩壊してしまう。即ち自爆技。
しかしながらその威力は凄まじく、まさしく隕石のごとき破壊力を発揮する弓を放つ。対軍にカテゴライズされながら総エネルギー量は城はおろか国すら消し飛ばして見せうるレベル。
あまりの威力とデメリット、そして素の射撃の性能の高さから使いどころが限られている。; 分かりやすく言えば宝具=死亡フラグというなんともしがたい欠陥宝具であると同時に、だからこそこれを以て討つべき敵と合い見える様はまさに晴れ舞台である。あと、デメリット度外視のリミッター解除とか男の浪漫ですから。; その特性より、アーラシュは「宝具で死ぬアーチャー」こと宝死茶（ほうじちゃ）の愛称で呼ばれることも。; ちなみに後述のFate/Grand Orderのメインシナリオで参戦した際には「この渾身の一射を放ちし後に　我が強靭の五体、即座に砕け散るであろう！」と詠唱が追加されており、小説版を未読のプレイヤーに何故宝具を使用すると即死するか解説している。

Fate/Grand Order

イラスト：BLACK

初公開はTYPE-MOON エースvol.10。当時は『蒼銀のフラグメンツ』でも真名が公開されておらず、『Grand Order』にて先行で公開された。

第1部6章では、はぐれサーヴァントとして召喚されキャメロットの侵略に耐えるイスラムの民を守っていた。

ゲーム内性能

恒常☆１（コモン）のアーチャー。
スペックこそレアリティ相応で低いのだが、彼の真価は宝具に集約されている。
宝具発動と同時に自爆する形になるのだが、それ以外の被害を全く出さずに盤面を優勢にすることを確約するまさしく切り札である。
欠点である耐久性をNPが貯まり切る時間稼ぎなどのスキル群が補う形になっているため、高難易度ミッションでも正しい運用をすれば宝具が撃てる状態まで持ってゆくことができる。

この宝具の真価は宝具発動によって自主的に後衛と交代出来る点にある。これを利用してクエスト攻略を容易に出来る。

プレイヤーによってはNPが貯まり次第宝具を放って雑魚を散らす使い捨ての鉄砲玉やガッツを発動させて何度も撃たせたりするブラック企業も蒼白になる使い方をしてハクスラする上でお世話になる。大無しだ

☆１であるがゆえに初心者にとっても育てやすく、高難度クエストの最後の頼りであり、その様はまさに危機を救い上げるヒーローのそれである。
なにより、鶴岡聡氏の絶叫から放たれた一撃が数ターン掛かるであろう敵を全滅させる様はカタルシスを覚えるに足るものであることは多くのマスターからの賛同が証明しているといえる。
以上のことからFGOでは人気のサーヴァントであり、入門したばかりのマスターでも育成を始めやすい優良な一騎である。
ただ、レアリティの低さゆえに現代兵器もたじたじな通常攻撃力を再現できなかったところは残念なところか。

劇場版「Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wande ring; Ag at eram」公開記念キャンペーンに伴い、モーションリニューアル。宝具演出自体は少し長くなったが代わりに消滅演出がカットされるため、周回時間にはあまり影響はない。（死亡時発動のバフが発動した際のみ消滅演出あり）

キャラクター性能

HP	（Lv1/Lv60/Lv100） 1424/7122/10979
ATK	（Lv1/Lv60/Lv100） 1057/5816/9037
COST	3
コマンドカード	Quick/Arts/Arts/Buster/Buster
所持属性	サーヴァント、地属性、混沌属性、中庸属性、人型、男性愛する者、低レア、ヒト科

スキル

保有スキル
頑健:EX (CT7→5)	自身の防御力アップ[Lv.](3T) ＆毒状態耐性をアップ[Lv.](3T)
千里眼:A (CT8→6)	自身のスター発生率をアップ[Lv.](3T)
弓矢作成:A▲ (CT8→6)	自身のNPを増やす[Lv.](20→30％) ＆HPを回復[Lv.](1000→3000)
クラススキル
対魔力:C	自身の弱体耐性を少しアップ
単独行動:C	自身のクリティカル威力をアップ
アペンドスキル
EX攻撃強化[Lv.]/NPチャージ[Lv.]/対ライダー特攻[Lv.]

宝具

流星一条（ステラ）
カード種別：Buster	ランク：B++ A
敵全体に超強力な攻撃[Lv.]<OCで威力アップ> ＋自身に即死効果を付与【デメリット】
敵全体に超強力な攻撃[Lv.]▲<OCで威力アップ> ＋自身に即死効果を付与【デメリット】