アーマード・コア ラストレイヴン 単語


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アーマードコアラストレイヴン

7.0千文字の記事

もが、生きるために戦っている。

倒さなければ、倒される。
極限の状況の中で22人の傭兵たちは、自らの命を懸けて戦い続ける。
タイムリミット24時間後に、己が生き残ることを信じて。

最後の傭兵ラストレイヴンとなるものは、誰だ


アーマード・コアラストレイヴン』(ARMORED CORE LAST RAVENとは、フロム・ソフトウェアから発売されたPlayStation2 / PlayStation Portableカスタマイズメカアクションゲームである。

外伝的作品の『フォーミュラフロント』やモバイルシリーズを除けば、ACシリーズ通算10作品。そしてこれまでのレイヴンACシリーズの最終作となった、節の作品である。

タグは[ACLRexit_nicovideo]。

概要

前々作『ネクサス(ACNX)』での大味すぎる調整でレイヴン達を慄かせ、前作『ナインブレイカー(ACNB)』で改善された「新・熱量システム」と、それに関連する機体内装パーツに大きな調整が入ったのが最大の特徴。ブースタ・ジェネレータ・ラジエータの選択の幅が広がる一方、ブースタに新設定された「加速度パラメータ」によって自機の挙動が変化し、良くも悪くも操作セオリーACNBから一変した。自機の体感スピードも大幅に高速化している。

『3 サイレントライン(AC3SL)』で導入された武器破壊システムの発展形として、ACには各部位に耐久度が設定され、減少すると性劣化が起こる「部位破壊システム」が導入。自機の当たり判定パーツ毎に設定、かつ厳密化された(このためシールド装備が軒並み役立たずと化した)

ストーリーでは初代AC以来となるルート選択要素と、シリーズ初のマルチエンディング(計6+隠し1)を取り入れている。主人公行動が情勢にを及ぼし、世界情勢が刻一刻と変化していくのも特徴。『ACNX』でカットされたミッションブリーフィングも復活し、テキストメッセージ数も大幅増加。全体として『NX』をブラッシュアップした正統進化版と言ってよい。

メカの爆散時にダメージ判定がある、中ボス戦にあたる対AC戦が非常に多い、シリーズ恒例だったデータロード後の弾薬補給・AP回復い、そして自機の速度に対して戦闘領域が狭くエリアオーバーしやすい仕様のおかげで難易度は歴代シリーズでも特に高い。特に『中枢進入』におけるジナイーダ(通称ラスジナ)、全エンディング確認後の隠しミッションに登場するパルヴァライザー最終形態の鬼畜っぷりはシリーズである。
『2 アナザーエイジ』や『AC3SL』と並んでACシリーズを初めて遊ぶ人にはお勧めできないタイトルだが、それでも「高難易度上等!はこれから始めるぜ!」と言ってのける剛毅な新米レイヴンには、一番最初の3つのミッションのうち、最も報酬の高い「管理局強行偵察」というミッションを選ぶことを強く推奨する。

その一方で「N系」全体に漂う調整不足感は拭いきれていないのも実情。特に戦闘領域が狭い点については駄に難易度を上げている上に爽快感を削いでいることから批判されやすい。更に自機高速化と慣性仕様の変更、ミサイル誘導性弱体化によって、対AC戦ではとにかく弾が外れやすい。対戦会では一部の高弾速武器ばかりが選択される結果となった。
部位破壊システムも成功したとは言い難く、攻撃が脚部に集中しやすいフロー脚部は機動力の高さを簡単に殺されるようになり価値消滅。前作から一弱体化されたタンク脚部も大変扱いづらくなってしまった。

PSP移植版

2010年には『アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル』のタイトルPSP移植された。
こちらは、『ACLRP』と略されることが多い。 

ボタン数の都合上操作性が低下しているにも関わらず、各種設定がほぼ原作通りに移植されたため、難易度が上昇している。また、キーコンフィグで操作方法を調整しても、「パージ」=「パーツ切り離し」に使用するコマンドは変更できないため、設定によってはパージが出来ない。今作はパージの重要性が高いため、原作を遊んだレイヴンからはこの点で評価が低い。
ただし、敵ACの機動ロジック弱体化しており、ミサイルの誘導性が大幅に強化されたことで「敵から逃げ回りながらミサイル攻めする」攻略法が通用するようになったため、操作性を除けば相対的難易度原作と同等かそれ以下となっているというもある。ストーリーモードも、一切ペナルティしでコンティニューできるようになった。 

ちなみに、『アーマード・コア5(当時)』に使用できるプロダクトコードが封入されていたが、当初2011年に発売されるはずだった同作が、詳しい告知もなしに長期にわたって延期されたため、結局このコードは使わずじまいになるのではないかと危惧するもあった。
最終的に、『アーマード・コアV』となって同作は1年越しに発売され、かなり間隔は開いたものの、事、このコードを用いたキャンペーンが行われた(シリーズおなじみ「月光」のオリジナルバージョンが入手できると言うものだった)。 

ストーリー

旧世代の遺産が人類にもたらしたのは、繁栄などではなかった。
企業ナービス領で発見された「新資」──旧世代兵器は、地上に壊滅的な打撃を与えた後、その出現と同じく、唐突に姿を消した。

かつて世界を支配していた企業は力を失い、各地で物資を巡る争いが頻発する。破壊と混乱の中で疲弊した各企業は、単独での支配権の確立困難だと判断、自らの権益を守るため連合統治機構「アライアンス」を設立した。

それから半年、アライアンスが徐々にその機を発揮し始め、世界に新しい秩序が生まれようとした矢先、行方不明となっていた旧レイヴンズ・アーク総帥「ジャック・O」が、武装勢力バーテックス」を率いてアライアンス打倒の明を発信する。ジャックは「レイヴンによる新たなる秩序の創出」という理想を掲げ、自らの本拠地「サークシティ」の所在明らかにし、全てのレイヴンに集結を呼びかけた。

アライアンスジャックに同調する全てのレイヴンに賞金を懸け、バーテックスの切り崩しを謀る。ジャックもまた自らの敵に回ったレイヴンに同様の措置を取ると表明し、レイヴン達はお互いの賞金を狙い戦闘を繰り返した。

バーテックスの予告したアライアンス襲撃決行まで、残り24時間。
生き残りのレイヴンは22人となっていた。

今作は『NX』の直接的続編である。
NX』からわずかに半年ほどしかすぎていない時代が舞台となっており、引き続き登場する用語や組織・人物が非常に多く、シリーズの中でも、続編として前作との関わりが特に深い作品である。
そのため、『NX』をやっていると世界観などの把握が容易になるが、ストーリー自体はそこまで深く繋がってはいないので、この作品からプレイしても問題はい。
むしろ、どれも個性的な登場人物と、優位を得るべく戦う二組織の対立状態と言う較的わかりやすい世界情勢のおかげで、従来作よりも妄想フロム脳の必要性が低いわかりやすい展開になっており、世界観に入り込めるという点に関しては新規プレーヤーにも勧められるストーリーである。 

シリーズを通して見ても、24時間というタイムリミットの中で戦うという短時間のストーリー二である。
また、過去の作品では、歴史伝記のように、世界情勢を主人公という傭兵が傍観するような展開であったが、本作では主人公を含めた個人の物語焦点が当たっており、過酷な世界生きるレイヴン達のドラマティックな生き様が描かれる。
撃破された場合、また最初の時間からやり直すことになる(一応コンティニューできないわけでもないが)。 

登場人物

主人公
ストーリー開始時、22人だけ存在するレイヴンのうちの1人。
リーズでも人物設定が希薄な部類に入り、いったいいつからレイヴンとして活動しているのか、どのような過去を持つのか、そもそもどんな人物なのか、一切不明。 
ジャック・Oの総攻撃宣言を受け、タイムリミットまでの24時間に渡り、ぶっ続けでいくつもの過酷なミッションに身を投じる人。彼も、彼をぶっ続けでサポートするシーラも、彼のACを幾度も修理してベストコンディションに持っていく修理担当者も、凄まじい体力の持ちであると言えよう。
その行動如何で、アライアンスバーテックスのパワーバランスが変化する。アライアンスの下で秩序維持のために動くレイヴンとなるのか、バーテックスに参加して新たな秩序を作るために暴れるレイヴンとなるのか、それとも悦の何かになるのか、は、プレイヤー次第である。 
ジャック・O / 搭乗ACフォックスアイ (CV:津田健次郎
NX』から引き続き出演。愛称弱王
今作のを握る人物。武装勢力バーテックスを結成し、その裏で自らの的のために暗躍する。物語の裏で糸を引く策謀であり、曲者ぞろいのレイヴンたちをめ上げるカリスマである。
彼の機“フォックスアイ”は重量級+高火力。しかし、あまりに設計が破綻しているほか、主人公と戦うときにはだいたいコンディションが悪いため(高濃度ECMにより攻撃頻度が非常に少なかったり、瀕死だったりする)、容易に背後を取れる。
ゆえに「弱王(じゃく・おう)」と呼ばれている。
」という異名の理由については、この文字の項を参照しても良いが、実際にプレイしてみれば一発でわかる。
物語内での魅力もさることながら、いちいち台詞回しや行動ホモネタっぽいため、シリーズ内でも屈人気を誇るホモネタキャラである。大百科内にも記事が出来るほどである。彼の愛称の由来などもっと彼のことを知りたい人はそっちの方も参照してほしい→ジャック・O
エヴァンジェ / 搭乗ACオラクルCV:桐本琢也
NX』からの続投。愛称は「隊長」。強化人間
アライアンスの戦術部隊官として活動している。「実力は確かだがそれ以上に自信過剰」という評価が劇中でなされているが、その評価通り、自身を「ドミナント戦闘センスがある者)」と信じて疑わない怖い性格。若々しかった前作とは打って変わって、落ち着いた感じが増しているが、根本的には相変わらず野望に燃える熱血といったところ。
ルートにより立ち位置がかなり変わる人物。かませ犬だったり、ライバルだったりと何かと忙しい。
彼の機“オラクル”は中量二脚のバランスの良い機体構成。左手ドミナントソードこと「MOONLIGHT」がトレードマーク。し強化人間であるため、肩に装備したリニアキャノンを地問わず連発するという強力な戦法が可であり、重量級機体以外は被弾する度に硬直して間合いの導権を奪われてしまう。
ただし、左手ブレードを装備しているため、射撃戦における間的な火力は決して高くなく、間合いを維持して冷静に射撃攻撃を重ねれば勝利である。
とあるルートの最終ミッションで何故か強さの秘密である肩リニアを両肩グレネードに変更し、弱体化してしまう。しかし、そのミッションでの彼の行動感動し、その背中に惚れたレイヴンも多い。
ジナイーダ / 搭乗AC:ファシネイター (CV:浅野まゆみ
最近になって活動を開始した(写真付きプロフィールが存在しない)レイヴン女性
特定勢力に荷担しないレイヴンの中では、最高レベルの戦力と言われている実力バーテックスとアライアンスの争いには興味がなく、「俺より強い奴に会いに行く」を地で行く女傑。NEW GAME時に暴れまわっているのも彼女
レイヴンを倒すミッションを多く遂行していると、彼女の方から接触してくる。
彼女機“ファシネイター”は射撃重視のバランス中量二脚。通常武装時は武装は右手マシンガンなので低火力気味であり、そこまでの強敵ではない。しかし、決戦武装時の彼女は最1年フライングしたネクストACであり、圧倒的な量の弾幕と立体的な機動力の前では、趣味だけで作った機体で策のまま勝つのは不可能である。その強さはシリーズ内のボスでもトップクラスであり、今作の難易度を引き上げた要因であり、プレイヤーの心を最も多く折った敵の1人と言ってよい。
その姿が確認できる数少ないレイヴンであり、NEWGAME時のムービー内でACを降りてくるのが見られる。ただし顔は映らず、首より下のみ。パイロットスーツを着ていることを加味しても明らかぺったんこであり、一部では「マナイータ」という不名誉なあだ名をここからつけられている。
エンブレムである裸婦のナイスバディなこともあって、フロム脳患者の間ではコンプレックス説が後を……(このコメント三度はありません)
シーラコードウェル (CV:深見梨加
主人公個人と専属契約している今作のオペレーター
任務旋組織や企業などに所属していたり、正体がAIだったりした歴代のオペレーターとは違い、歴代オペ子べかなりフレンドリー。砕けた口調と性格の持ちで、個人契約ゆえに報酬にとてもうるさい。雇いに報酬の増額の交渉をしたり、歩合制のミッションでは報酬の上乗せをめてきたり、いわゆる守銭奴。実際、予期せずレイヴンを倒し、賞金が入ったりすると凄く喜んでくれる。
主人公契約する前は、旧ミラージュ社の情報伝達班に所属し、若くして同班の責任者として活躍していたらしく、オペレーターとしては情報伝達もまめで、その力は非常に優れている。
なんやかんや主人公のことはとても心配してくれている。
その他の登場人物
赤字バーテックス、字はアライアンス所属、黒字独立勢力。NXから登場している人物には(続)を付記

主な登場兵器

AMIDA
NXからの続投、AC界のマスコットキャラクター
そのボディライン触手、複眼、どれをとっても可らしく、レイヴンたちの荒んだ心を癒すのに一役買っている。
LRでは新たにを飛ぶ個体も現れ、数多のレイヴンの心を掴みにした。
基本的にミッションでは集団で出現し群がってくる。レイヴンモテモテである。
そのあまりのくるしさに見惚れて融けてしまわないように注意が必要だ!
残念なことに4系に入ってからはめっきり出番がなくなってしまった。
何、きっと次回作でトーラスあたりがやってくれるさ。
レビヤたん
緊急発進レビヤたん!こちらもNXからの続投。
シリーズ恒例の”あんなもの”レビヤたんはシーラにこんなもの呼ばわりされている。NXでは格納施設ののほうに座っているだけだったが、LRでとうとうを手に入れた。
こちらもレイヴンたち人気の的であり、ある意味AMIDAライバルである。
とあるミッションでは計3体のレビヤたんと戯れることが出来る。

関連動画

結構な数のプレイ動画、そしてネタMAD投稿されている。


パーツ購入縛りミッション攻略するシリーズ。この作品でレイヴン入門するプレーヤーにとってミッション選択方針は参考になるだろう。 

←数あるアーマード・コア音声MADルーツ 

関連項目

メカニック

作中登場事項

二次創作・ネタ・その他

キャラクター

ARMORED CORE
PlayStation 初代AC | プロジェクトファンタズマ | マスターオブアリーナ
PS2 2系 AC2 | 2 アナザーエイジ
3系 AC3 | 3 サイレントライン
N系 ネクサス | ナインブレイカー | フォーミュラフロント | ラストレイヴン
PS3
X360
4系 AC4 | フォーアンサー
V系 ACV | ヴァーディクトデイ
第8/9世代機/Steam Ⅵ ファイアーズ・オブ・ルビコン
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