イクイノックス
イクイノックス(英:Equinox)とは、「分点」または天球上の太陽が分点を通過する日を表す英単語。
「分点」とは、天の赤道と黄道が交わる点のこと。天球上に2つ存在し、春に通過する方をを春分点(Vernal equinox)、秋の方を秋分点(Autumnal equinox)という。これが通過する日を「春分」「秋分」と呼び、この日は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の時間がほぼ同じになる。
イクイノックス(Equinox)とは、2019年生まれの日本の競走馬である。青鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2021年:東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)
父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母父キングヘイローという血統。
父は言わずと知れたGⅠ7勝の2010年代を代表するアイドルホース。イクイノックスはその初年度産駒である。
母は2015年のマーメイドステークス(GⅢ)の勝ち馬。
母父は11度目のGⅠ挑戦で高松宮記念を勝った不屈の良血馬。母父としてピクシーナイトやディープボンドなど2021年に重賞馬を多数輩出して注目を集めている。
半兄に2021年のラジオNIKKEI賞(GⅢ)を勝ったヴァイスメテオールがいる。
2019年3月23日にノーザンファームで誕生。オーナーは一口馬主クラブのシルクレーシング、募集価格は1口8万円×500口(=4000万円)だった。
馬名の意味は、上記の通り「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。
イクノディクタス等の「イクノ」冠名の馬がいるためか「イクノイックス」とよく間違われるが、イクイノックスである。たまにスポーツ紙のネット記事とかでも間違えられている。後述の東スポ杯2歳Sではテレビ東京「ウイニング競馬」の矢野吉彦アナウンサーが「イクノイックス」と連呼してしまっていた。
美浦・木村哲也厩舎に入厩したが、デビュー前に木村師がパワハラで調教停止処分を受けてしまったため、7月末から同厩のオーソリティやファインルージュ、ジオグリフなどともども、一時的に岩戸孝樹厩舎に転厩。
そんな人間側のゴタゴタはさておき、デビューは8月28日の新潟の新馬戦(芝1800m)。鞍上はクリストフ・ルメール。先頭集団につけて好位で先行し、直線残り200mから他馬を一気に置き去りにして6馬身差の圧勝デビューを飾る。
ちなみにこの新馬戦、3着には後に阪神ジュベナイルフィリーズを制するサークルオブライフがいた。
木村師の処分解除に伴い11月から木村厩舎に戻り、2戦目はGⅡ格上げ初年度の東京スポーツ杯2歳ステークス。単勝2.6倍の1番人気に推される。今度は後方からのレースになったがしっかり折り合い、直線入口で外に進路が開くと、残り300mから抜群の加速で一気に差し切り、レース史上最速タイの上がり3F32秒9を叩き出して2馬身半差の快勝。キタサンブラック産駒の重賞初制覇となった。鞍上のルメールも「馬が自分でリズムを見つけて走り、直線で加速して、すごく良い脚を使ってくれました。楽勝でした」と絶賛。
2歳GⅠには進まず、年内は放牧で休養。
東スポ杯2歳Sでの圧巻のパフォーマンスで一躍クラシックの本命候補となり、クラシックへのローテーションが注目されたが、体質的に背腰に疲れがたまりやすいそうで、なんとそのまま前哨戦を一切挟まずGⅠ皐月賞へ直行。コントレイルのように2歳GⅠからのクラシック直行も珍しくなくなったとはいえ、東スポ杯2歳Sから5ヶ月後の皐月賞への直行は異例のローテである。
皐月賞当日は混戦ムードの中、大外8枠18番で、単勝5.7倍の3番人気。東スポ杯で見せたポテンシャルの評価の高さに対して、右回りも中山も2000mも初体験、おまけに大外枠かつレース自体5ヶ月ぶり……といった不安要素に皆が半信半疑だったことが窺えるオッズである。ルメールは同厩のもう一頭のお手馬ジオグリフがいたが、イクイノックスを選択。ジオグリフは福永祐一となった。
レースは前目の5番手という好位先行を選択。そのまま直線に入り、前に誰もいない絶好のポジションからするりと抜け出すが、そこに外からぴったりとつけてきたのが同厩のジオグリフ! 同僚との叩き合いに突入したが最後のひと伸びで振り落とされ2着。ルメールは「前に馬を置いて、我慢ができなかった。その差がでてしまった」とコメントした。
惜敗とはいえ、上述した数々の不安要素がありながらも1番人気ドウデュースら後続は寄せ付けない2着という結果に、改めてそのポテンシャルを見せ付けるレースとなった。
続く日本ダービーはなんとまたしても8枠18番。枠が不安視されたか、ダノンベルーガに次ぐ単勝3.8倍の2番人気。父キタサンブラック、母父キングヘイローとも14着に惨敗した舞台で1番人気の呪いを回避し栄冠を目指したが……。
レースはデシエルトがハイペースで飛ばす中、ドウデュースらを見ながらじっくりと後方3番手に構える。直線で外に持ち出し、逃げ先行勢がハイペースで潰れる中、上がり最速で前を行くドウデュースを猛然と追いかけるも、最後までドウデュースに凌ぎきられ、レコード決着に僅かに及ばず悔しいクビ差の2着。鞍上のルメールも「直線でドウデュースの外へ出した時は勝てると思いましたが、ドウデュースもまた伸びました。いい競馬はできたがしようがない」と悔しさを滲ませるコメント。
レース後、左前脚の腱に相当のダメージがあることが判明。レコード決着の代償は大きかったようだ。今後は放牧で英気を養い、秋に備える予定。
世代屈指のポテンシャルを示しながらも、春クラシックは枠にも祟られ惜敗で終えたイクイノックス。秋は最後の一冠である菊花賞で親子制覇を目指すのか、それとも中距離に狙いを定めて天皇賞(秋)へ向かうのか。父キタサンブラックも3歳春は歯がゆい敗戦を重ねたあと、菊花賞を制してから古馬戦線の王者となった。息子は夏を越えてどんな姿を見せてくれるのか、改めて楽しみにしたいところである。
キタサンブラック 鹿毛 2012 |
ブラックタイド 黒鹿毛 2001 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere | |||
シュガーハート 鹿毛 2005 |
サクラバクシンオー | サクラユタカオー | |
サクラハゴロモ | |||
オトメゴコロ | *ジャッジアンジェルーチ | ||
*テイズリー | |||
シャトーブランシュ 鹿毛 2010 FNo.16-b |
キングヘイロー 鹿毛 1995 |
*ダンシングブレーヴ | Lyphard |
Navajo Princess | |||
*グッバイヘイロー | Halo | ||
Pound Foolish | |||
ブランシェリー 鹿毛 1998 |
*トニービン | *カンパラ | |
Severn Bridge | |||
メゾンブランシュ | Alleged | ||
*ブランシユレイン |
クロス: Lyphard 5×5×4(12.50%)、Halo 4×4(12.50%)
掲示板
304ななしのよっしん
2022/06/06(月) 13:15:45 ID: Ib7dncdMtT
>>304 2歳時から背腰の弱さがずっとある定期
まさか背腰が足の負担と無関係なんて言い出すまいよ
手前が云々もそうだけど怪我した部位といいやっぱり強力なトモの推進力を背腰と前肢が受け止めきれてないんだろうなって思う
305ななしのよっしん
2022/06/08(水) 07:00:13 ID: Ib7dncdMtT
幸い現状重症化ではなさそうなので 夏を経てなおしていってほしい
ついでに身体ももうひと周りたくましくなってほしい
306ななしのよっしん
2022/06/17(金) 00:56:55 ID: Ib7dncdMtT
急上昇ワード改
最終更新:2022/06/30(木) 13:00
最終更新:2022/06/30(木) 13:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。