イスラボニータ 単語

30件

イスラボニータ

3.8千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

イスラボニータとは、2011年生まれの日本競走馬である。

2014年皐月賞名はスペイン語で「美しい」を意味する。

な勝ち
2013年:東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)
2014年:皐月賞(GI)、セントライト記念(GII)、共同通信杯(GIII)
2017年:マイラーズカップ(GII)、阪神カップ(GII)

概要

フジキセキ*イスラコジーンCozzeneサンデーサイレンス初年度産駒の「三冠馬」。2010年を最後に種付けを停止、そのまま種牡馬引退したためイスラボニータの世代がラストクロップである。アメリカで2勝のほか、GIIで2着1回3着1回。シーザリオが圧勝したアメリカオークスにも出走していたので、名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。は96年のリーディングサイアー。芝戦線を中心に多くの活躍を出した。

デビュー前の調教で抜群の動きを見せたことから一部でマイラーとして期待されていたイスラボニータ。デビュー戦はやや出遅れながら差し切り勝ち。一休みして挑んだGIII新潟2歳Sでは出遅れるわ引っ掛かるわの散々なレースながら、世代トップの注を集めたハープスターの2着に突っ込む。ハープスターには3身突き放されたけど。
もう一休みして東京に戻り、OPいちょうSに出走。今度は五分のゲートから好位まで持ち出すと、直線は楽に抜け出し快勝。さらにGIII東スポ杯2歳Sでは最内3番手からそのまま内を抜け、最後はホッカイドウ競馬所属の素質プレイアンドリアルとの一騎打ちを制し、2歳コースレコード重賞初制覇を飾る。

営はダービーを見据えて距離短縮を避け、GI朝日杯FSではなくGIII共同通信杯を選択。初めて1番人気を背負うと、抜群のスタートから好位を占め、直線は外に持ち出して前を捉え楽勝。出遅れと掛かりがひどかったデビュー時のイスラボニータはどこへやら、すっかり優等生競馬ができるようになっていた。

その後、トライアルは使わず皐月賞へ直行。良血トゥザワールドに次ぐ2番人気に支持される。ではトップクラスの評価だったが、間隔をとったローテと初の右回り、それもトリッキー中山という点が若干懸念材料になっている感じだった。
・・・ローテに関しては前々年に白いあいつが問題なくクリアしているし、中山といえばフジキセキが圧倒的な強さを見せたコースなんだけどなぁ・・・。

から好発進を見せたイスラボニータ。中団のインに下げるが、向正面でくも外に持ち出す。3,4の中間で仕掛け、コーナー出口々に先行集団に取り付くと、直線でも脚は衰えず、積極策のトゥザワールドを1余り突き放して優勝。4連勝でGI初制覇を果たし、フジキセキに初のクラシックタイトルを届けた。

営はほぼ迷うことなくダービー出走を発表。血統的に距離不安は拭えなかったものの、その府中適性が信頼され、一番人気に推される。

本番、ゲートは五分に出たが、今度は外だったためか久々に掛かりがぶり返し、スタートから2くらいまで行きたがる素振りを見せる。向正面でどうにか折り合いをつけ、やや外の3,4番手につけると、直線で手応えよく先行集団に追いつき、一は先頭に立つほどの勢いを見せる。しかしここでイスラボニータをマークしていたワンアンドオンリーが仕掛け、外から一気にイスラボニータを捉える。イスラも必死に食い下がるが、残り50m余りを使い果たしたか最後は半身離され2着敗戦。上の蛯名正義をはじめ営の悲願だったダービー制覇はまたもと消えた。

の休養から明け、セントライト記念で復帰。2200mだったが、ここはの違いで圧勝。菊花賞天皇賞(秋)の両にらみで調整を進めたが、距離適性を鑑みて天皇賞(秋)を切った。なおこレースのみ、蛯名フェノーメノの先約があったためクリストフ・ルメールが騎乗している。

さて天皇賞(秋)本番、高い府中適性や実が評価され、ジェンティルドンナフェノーメノらを差し置いて1番人気に支持される。レースもややスローの中3番手から進出する完璧競馬を見せた。しかし、残り100mでスピルバーグの強襲を受け、さらにジェンティルドンナにも内からねじせられ僅差3着。直線で1頭になったらフワつくが出てしまったらしい。ジャパンカップ蛯名の手に戻り、皐月賞のように中団から押し上げる競馬を見せるが直線で全く伸びず9着。初めて掲示板を外す結果になった。なお、この年の最優秀3歳を受賞している。まあクラシックで1着2着、天皇賞で3着だし当然といえば当然。

明けて4歳、中山記念から始動。1番人気に推されるが、直前からので緩んだ馬場いたか5着。その後は球節の不安で大阪杯安田記念を回避。結局は全休となった。

毎日王冠から復帰。休み明けでメンバーったため7番人気まで評価を落とすが、先団から外を突いて一時は逃げエイシンヒカリに迫る勢い。最後に勢いを失ったが3着を死守しGIの意地を示した。次走は前年敗れた天皇賞(秋)。外だったこともあってか、ここも6番人気と支持は戻らなかったが、久々に後方に控えると上がり2位タイの末脚で3着まで押し上げ復活アピールマイルCSでは1番人気に返り咲くが、この期に及んでゲート難が再発し痛恨の出遅れ。直線はインから上がり最速の末脚で迫ったがモーリス敗の3着。は3戦すべて3着と悔しいシーズンになった。ナイスネイチャ先輩なに笑ってんすか。イスラはGIです。あなたとは違うんです

2016年も現役を続行し、初戦の中山記念では二冠馬ドゥラメンテ対決するが添え物にもならず9着。7番人気に転落した大阪杯は5着。安田記念では積極策が実らず、復活する先輩皐月賞ロゴタイプの前に5着と悔しさしか残らない結果になってしまう。は本格的にクリストフ・ルメールに乗り替わり、富士Sでは前残りのペースにも乗って2着。マイルCSは外から抜群の手応えで突っ込むが逃げミッキーアイルをアタマ差捕まえられず2着。初の7ハロン戦となった阪神カップは2番手から一時は大きなリードをとるが外を突っ込んだ3歳シュウジにアタマ差差し切られ2着。前年のに続いて、今度はシルバーコレクターになってしまった。

6歳となった2017年も現役を続行。安田記念標と定め、GIIマイラーズCに初出走。大外から好スタートを切ったが一度下げ、インコースの中団からの競馬を選択する。終始すんごい手応えで、3,4で徐々に前に取り付く。直線では一度最内に入り突破を試みるが、敵わないと見るや外に振って先行の間の僅かなスペースを突き一気の脚を披露。最後はエアスピネルを振り切り、セントライト記念以来実に2年7かぶりの勝利を挙げた。しかし1番人気に推された安田記念では直線で進路を失い8着と惨敗。

富士Sで始動し、不良馬場に耐えて2着。マイルCSは再び1番人気に推されるが、今度は直線で他に接触する不利を受けて5着と敗れてしまう。ついてない。
営から引退が発表され、ラストランとなった阪神カップ。次々と古重賞を勝った3歳世代の素質モズアスコットが出走したため、イスラボニータは2番人気にとどまる。レースでは2を活かし、インコースの中団で溜める競馬。前はアポロノシンザンが半マイル448というハイペースで飛ばす。直線で一進路を失ったが、群の僅かな合間をすり抜けるように末脚を繰り出し、抜けていたダンスディレクターと並んで入線。ハナ差だけ前に出ていたイスラボニータが勝利し、見事に引退レースを飾った。なお、勝ち時計コースレコード1分195。94年にあのサクラバクシンオー日本史上初めて1分20の壁を破った1分199というタイムを23年ぶりに塗り替えて見せた。

2018年から種牡馬入りし、初年度産駒プルパレイ2022年ファルコンSを勝って重賞勝利記録している。

血統表

フジキセキ
1992 青鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ミルレーサー
1983 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent
*イスラコジーン
2002 鹿毛
FNo.4-n
Cozzene
1980 芦毛
Caro *フォルティノ
Chamboad
Ride the Trails Prince John
Wildwook
Isla Mujeres
1995 鹿毛
Crafty Prospector Mr. Prospector
Real Crafty Lady
Lido Isle Far North
She Is Gorgeous
競走馬の4代血統表

クロス:In Reality 4×5(9.38%)

主な産駒

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 19:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 19:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP