イリアステルとは (イリアステルとは) [単語記事]

概要

世の安寧をもたらす「星の民」の力を受け継ぐ者とされ、遡ればおよそ3000年前の南米アンデス高地に、その発祥を見出すことができるとされる。また政治・経済・軍事、世を統べるあらゆるものは、イリアステルの名に忠誠を誓う者たちによって動かされているとされる存在。恐らくは、海馬社長のところにも・・・？

荒廃した未来から訪れ、誤った歴史を「正しい方向へ導く」事を目的に活動している。
目的の妨げとなる存在には容赦せず、歴史を修正して起源点から抹消してしまう事すらある。
ちなみに、イリアステルに両親を殺されたシェリー・ルブランは敵討ちの為にイリアステルを追っていたのだが・・・
　

組織メンバー

ニコニコ動画において、イリアステルとは後述する三皇帝を主に指して用いられているタグなのだが、ここでは設定に基づいてアーククレイドルにまつわる、未来からやって来た関連人物なども簡素ながら紹介する。
詳細はそれぞれの人物記事を参照。
　

滅四星

イリアステルの始祖とも言うべき4人の未来人たち。「イリアステル滅四星」とはDVD特典の設定資料で明かされた呼称であり、劇中では特に呼び名が出なかったため、視聴者にはもっぱら未来組と呼ばれている。　

ゾーン（Z-ONE）

人類が滅亡し、荒廃した未来世界の生き残りの1人である。
常に鉄仮面を被っており、声帯も壊死しているのか機械音声の混じった声で喋る。
アポリアと出会う頃には既に右手と右足が義手（義足）となっていたが、後にアンモナイトのような機械（生命維持装置？）に乗って行動するようになる。やがてアポリアの死後、彼の遺言を聞き届け後述の「イリアステル三皇帝」へと生まれ変わらせた。

アポリア（絶望野郎）

ゾーンと同様、未来世界の生き残り。そして、後述する新世界同盟(イリアステル三皇帝)メンバーが合体した、三皇帝の「本来の姿」。5D's 134話終盤より登場。
同時にそれぞれの持つDホイール（デュエルボード）を合体した巨大なDホイール(通称：トリシュ―ラ号)と合体し、不動遊星達チーム5D'sに最後の戦いを挑んでくる。使用する機皇帝は、3体の機皇帝の力を体現できる最強の機皇帝「機皇神マシニクル∞³（インフィニティ・キュービック）」及び「機皇神龍アステリスク」。
後、八重歯がチャームポイント。

アンチノミー（謎のD・ホイーラー、グラサンの男）

同じく未来世界の生き残り。
ゾーンによって記憶を操作された後にセキュリティを通して遊星達の元へ訪れ、ブルーノとしてチーム5D'sの一員となり遊星達と行動を共にするようになる。遊星達が危機に陥ると、上のイラストのようなヒーロー然とした引き締まった姿へと変身して愛機のD・ホイール「デルタ・イーグル」を駆り、窮地を救った事もあった。
仲間達と共にアーククレイドルへ乗り込んで全ての記憶を取り戻した彼は・・・
より詳細な内容は「ブルーノ（遊戯王5D's）」を参照。
ちなみにアニメのEDクレジットではアンチノミーという本名が判明するまでは「謎のD・ホイーラー」と表記されていた。

パラドックス

未来世界の生き残りの1人。彼のみ、アニメ本編での直接の登場は無く、アポリアの回想の中にのみ登場。
劇場版アニメに登場していた若かりし頃の姿と打って変わり、片眼鏡（モノクル）が特徴的な容姿をしている。
未来世界を救うべく仲間達と研究を続けるも、志半ばにしてもう1人の仲間（アンチノミー）と共に老衰死してしまった。
彼の主な活躍については「超融合！時空を越えた絆」をご覧頂きたい。

三皇帝

機皇帝を使うイリアステルの実働要員(と思われる)。自らを神の代行者と位置づけ、神の意思に従い世界の未来を救うためとして、ネオ童実野シティを滅ぼし「サーキット」と呼ばれるものを完成させるために行動している。当初はレクス・ゴドウィンの後任の新たな治安維持局長官としてネオ童実野シティに現れ暗躍していたが、その目的を確実に達成するべく決勝トーナメントでは自らチーム・ニューワールド(新世界同盟)としてWRGPに出場。決勝戦でチーム5D'sと当たることになる。

その正体は、先述にあるアポリアの老年期・少年期・青年期の「3つの絶望の時代」を投影したロボットである。各々が自機であるD・ホイールとの合体奇行機構を備えており、プラシド曰く合体した状態の方が本当の姿であるとのこと。機械の身でありながらそれぞれ強烈な個性を有し、足並みが揃わずいがみ合うシーンも少なくない。ちなみに3人とも左利き。

最初は記憶情報に制限が掛かっていたが、チーム5D'sとの決戦に際し彼らの「神」こと創造主であるゾーンから「自分たちが元はアポリアという1人の人間であり、3人が合体することで本来の姿と力を取り戻せる」ことを明かされる。そしてWRGP決勝戦最終盤、遊星とホセのラストホイーラー同士の対戦中に、3体の機皇帝が撃破されたことでとうとう禁断のプレイヤー同士による3体合体を果たし、アポリアとしての正体を現す。　

ホセ(リーダー)

大柄な体格が特徴の老人。冷静沈着な性格で、プラシドやルチアーノをまとめる存在。
あごヒゲと顔の下半分を覆う「∞」マーク入りの仮面がトレードマーク。
ちなみに普段はフードを被っているが、頭は禿げている。
下記のルチアーノ、プラシドとは異なり常識人である。と思っていたら、案の定超展開は待っていた。来たるチーム5D'sとの決戦にてホセはついにデュエルシーンを披露するのだが、いつぞやのプラシドすら霞んで見える程の高性能じいちゃんの本性が明らかになるのである。(遊戯王5D's132話リンク)仲間が仲間なら、という事だろうか？
使用する機皇帝は「機皇帝グランエル∞」。
　
ルチアーノ(サブリーダー)

イリアステル三皇帝の1人で、小柄な体格の少年。左目に∞マークの入った仮面が特徴。
無邪気さと冷酷さが入り混じった性格をしており、有り体に言えばキ○ガイキャラ。それ故に周囲を見下した発言も多く、時折狂ったように笑い出す事がある。彼がライディングデュエル時においてのD・ホイールはバイクではなくライディングデュエル用のスケートボード「デュエルボード」を使用。
使用する機皇帝は「機皇帝スキエル∞」。
一時期は、龍可のシグナーとしての力を見定めるために彼女の通うデュエルアカデミアに転入してきた事があった。
　
プラシド(下っ端)

イリアステル三皇帝の1人で、右目部分の∞マークの仮面を付けた長身の男。
一見するとクールな感じにも見えるが実際はかなりの激情家な模様。
これまでにD・ホイールと変形合体したり（無駄に洗練された無駄のない無駄な変形）、人間（ロボット）の体が上半身のみとなってちぎれ飛ぶばかりかルチアーノからは「下っ端」呼ばわりされたり（プラシド爆☆殺リンク）、ジャックからは「くたばりぞこない」と呼ばれる等、他の2人と違って残念な扱いを受けている状況にある。
使用する機皇帝は「機皇帝ワイゼル∞」。

その他の構成員

白スーツの男
ダークシグナー編においてルドガー・ゴドウィンの回想シーンに登場した、イリアステルからの使者。
ルドガーに自身がシグナーであることを教え、彼によってゼロリバースを引き起こす切っ掛けを与えた。
彼が何者であったかは判明していない。その服装から視聴者にはブルーネクタイホワイトスーツと呼ばれたことも。
　
ディアブロ(ゴースト)

イリアステルによって製造されたライディングロイド。所謂イリアステルの雑兵ポジション。作品中ではゴーストとも呼ばれるが、これは65話にて突如現れた謎のD・ホイーラー（ディアブロ）に対し遊星達が便宜上付けた呼び名である。（ディアブロに関する情報がイリアステル＝治安維持局によって隠匿された為、D・ホイールのモニターには対戦者の名前が「UNKNOWN（正体不明）」と表示されていた。）
106話において、激高したプラシドが大量のディアブロ軍団を放ち、ネオ童実野シティを恐怖のどん底に落としいれ、一時期はWRGPを中止に追い込まれるほどの大惨事を巻き起こした。（この時、チーム太陽のD・ホイールがゴーストによって壊されている。）
ニコニコでは専ら、数に物を言わせてデュエル以上に言葉の暴力で遊星を追い詰める様子から「死ね死ね団」の愛称で呼ばれる。

ニセジャック

83話～84話に登場した、もう1人のジャック・アトラス。その正体はホセがデュエルキング時代のジャックを投影したライディングロイド。ちなみにニセジャックの使うカードはルチアーノによってコピーされたもの。
かつてのデュエルキング時代を体現したような戦いぶりで一度はジャックに勝利するものの、いろいろあって復活を果たしたジャックとやがて再戦。今度は三体のカラーがレッドではないレッド・デーモンズ・ドラゴン召喚という恐るべき展開で一時はジャックを極限まで追い詰めたが、最後は「ヴァーモンドセイヴァー・デモン・ドラゴン」を手にしたジャックによりレッド・デーモンズやコピーカードもろとも粉砕された。
一回限りのキャラであったにもかかわらず、なぜかタッグフォース５にD1 デュエリストとして参戦。個別ストーリーはおろか、クリア後の一枚絵とボーナスメッセージまで完備している。

ニコニコ動画におけるイリアステル

ニコニコ動画においては、遊戯王5D'sが関係する（若しくは、遊戯王シリーズ全般の）動画を削除する権利者達を暗喩して用いられる傾向にある。
同様に、それらの動画が削除される様を「イリアステルが介入した」「イリアステルが歴史を改竄した（改竄の余波を受けた）」などと言われる事もあり、権利者達を唆している架空の存在として良くも悪くも定着しているようである。
　