イルカがせめてきたぞっとは、イルカが攻めてきたことを警告する声である。
小学館が1970年から発行した「なぜなに学習図鑑」という児童向け学習図鑑シリーズの第9巻「なぜなに学習図鑑9/なぜなにからだのふしぎ」(監修/医事評論家 石垣純二、指導/科学評論家 相島敏夫 1974年刊)内に掲載された、とあるイラストの描き文字。
この図鑑は児童が抱くであろう素朴な質問に対してイラスト付きで回答が記載されるといった形式であった。そして「人間より、いるかのほうが頭がよいのですか。」という質問に対する回答が、この「なぜなに からだのふしぎ」の第60ページおよび第61ページの見開きで掲載されている。
この見開きページの下方4分の1程度には質問に答える文章が掲載されており、イルカがとても頭が良いということを説明した上で
もし、いるかが人間と同じようにりくの上でくらすとすると、知えのほうで、きっと人間をまかしてしまうだろうという人もいます。
と最後を結んでいる。
そして、この見開きの上方4分の3程度には大判のカラーイラストが描かれている。
このイラストでは、酸素ボンベの様な物体を背負ったイルカが直立して陸上を侵攻し、光線銃の様な武器で人間を射撃している。その後ろでは巻貝の形をした戦車が銀座を襲撃している(本記事のコメント欄によれば背景に書かれている『ワシントン』は銀座ワシントン靴店の看板との事)。そして、この地獄絵図に添えられた描き文字が「イルカがせめてきたぞっ」であった。イラスト右下隅には「S. Komatsuzaki 1971」と小松崎茂氏の署名が記されている。
2017年1月18日 テレビ朝日 マツコ&有吉の怒り新党にて本イラストが紹介された。
#怒り新党 でイルカの頭の良さを紹介する『なぜなに学習図鑑』が紹介され「イルカが攻めてきたぞ」の元ネタを知るTL - Togetter https://togetter.com/li/1072042
2019年8月31日(土)~9月16日(月)にAnimanga Zingaroで開催された小松崎茂展にて、本イラストを元にしたラバーキーホルダーが税込864円で発売された。商品名は「イルカ星人」。
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因みに、個人サークルハッヒホッタ屋が本イラストを元に作った模型が2011年からワンダーフェスティバルにて販売されていたが、その際の商品名は「イルカ宇宙人」。
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なる表題の元に、
直立したイルカのミュータント達が、イルカ印を付けたM48 Pattonに乗り込み、タンクを背負い火炎放射器を使って人間の軍隊と戦うという、小松崎茂と高橋たくみに描かれた絵が掲載されている。
ここで紹介されている生物学者リリーとは恐らくイルカ研究者のジョン・カニンガム・リリー。1965年には氏の『人間とイルカ 異種間コミュニケーションのとびらをひらく』が学習研究社より発売されており、これを下敷きにしたのかも知れない。
「ショッキング画報 もしもこうなったら」という特集内の「もしもイルカがせめてきたら」という記事にて「タンクを背負って直立したイルカたち」が「光線銃で市民を射撃」し「巻貝の形をした戦車」が登場する絵が描かれている。
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https://twitter.com/kan_ei_sen/status/907980286805213185
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このイラストは「え・伊藤展安 カット・高須礼二」と記載があり、小松崎茂によるものではない。
伊藤展安は小松崎茂の弟子であったとのこと[1]なので、弟子と師匠の間でモチーフを融通し合ったのかも知れない。
なお余談だがアニメ版『鉄腕アトム』 1964年8月29日放送 第84話イルカ文明に、イルカから進化したドーフィン族が人間の造った海底都市に怒りビーム銃を武器にアトムと戦う、という話が描かれている。
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最終更新:2024/09/21(土) 09:00
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