インパク 単語

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インパク

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インパクとは、かつて日本政府導で行われたインターネット上の行事である。正式名称は「インターネット博覧会―楽網楽座」。

2000年12月31日から2001年12月31日までの1年間開催された

概要

2000年、「アイテー革命」なる名言を残した森喜朗総理大臣導の下、「インパク」は開催される。「編集長」として糸井重里、荒俣が起用され、支援団体に浅利慶太吉村作治、俵万智といったそうそうたるメンバーが集結し、110億円ともいわれる税金が投入され、2000年12月31日スタートした。

しかしユーザーを待っていたのは然とするような現実だった。

終わらない読み込み、重すぎるサイト、複雑怪奇なサイト構造、やる気のない市町村団体の紹介ページゾロゾロ、何が何でどうすれば良いのか分からない。ユーザーはそっとブラウザを閉じた。きっとかがリニューアルするはず……。

が、「インパク」は一年間の会期中、ほとんど何も変わらないまま、し者のように残り続けた。

お役所仕事なのだから仕方ないとはいえ、ああしろこうしろというユーザーは届かないばかりか、テコ入れすら行われず、アクセスは当然のように伸び悩んだ。伸び悩んだというか、インパクのことすら知らないユーザーも多く、見ようとしても重くて入れない、構造がカオスで何を見て良いのか分からないという有様で、開始から1ヶほど経った時点ですでに「インパクは大失敗だ」という意見が散見されるようになり、一年間の会期が終わる頃には、「インパク」をの当たりにした全てのユーザーが、「日本政府ネット史上最悪の黒歴史を作ってしまった」という意見で一致した。

インパクにとって救いだったのは、まだインターネットユーザーがほとんどいなかったことだろう。今、インパクのようなプロジェクトを行えば、たちまち全民から苦情が殺到するに違いない。当時はまだ、インターネットを利用しているのは一部の人間だけであった。あまりにも低い知名度は、むしろインパクを救ったかもしれない。もし少しでも知名度が上がっていれば、税金の無駄使いという批判は免れなかったであろう。

そうして一年間にわたって日本政府無能さを示し続け、全インターネットユーザーの嘲笑の的としてされ続けたインパクは、会期が終わるやいなや、速にほとんど全部のページ削除された。その終焉を見守ろうというユーザーすらおらず、人魚拓を取ろうとも思わなかった。スクリーンショットなどもほとんど現存しない。トップページなどGoogleキャッシュにかろうじて残っていたものだけが現在に伝わっており、鑑みるに黒歴史抹消の方法だけはどうやら心得ていたようである。

現在残っているもの

2014年現在閲覧できる現存パビリオンとしては以下の一件のみである。

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