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インフルエンザ脳症とは、非常に危険なインフルエンザの合併症の一つである。
インフルエンザといえば比較的予後が良い感染症のイメージが強いが、乳幼児や高齢者、基礎疾患(糖尿病、心臓病、肝硬変、慢性腎臓病など)がある人などは稀に肺炎や心筋炎、脳症などの重大な合併症を起こすことがある。
特にインフルエンザ脳症はインフルエンザの最も危険な合併症であり、発症した場合の致死率が30%以上にもなるとても怖い病気である。また、治っても後遺症(知的障害、麻痺、てんかんなど)が残ることが多い。
インフルエンザ脳症は主に6歳以下の乳幼児に起こりやすいとされている。特にA型インフルエンザウイルスに感染した時に起こりやすいとされる。
ちなみにインフルエンザ脳症は(脳炎と異なり)インフルエンザウイルスが脳に直接ダメージを与えるわけではなく、インフルエンザウイルスの感染によって免疫システムが暴走することで脳が腫れ上がったり、脳の血管がダメージを受けることで起こると考えられている。
インフルエンザ脳症は進行するのが非常に早く、発熱から24時間以内に痙攣(けいれん)、幻覚、幻聴、異常行動、意識障害などの症状があらわれる。
また、脳だけでなく他の臓器もダメージを受けることがあり、その場合は以下のような症状があらわれる。
非常に重大な病気であるため、集中治療室などに入院して全身状態の管理を受ける必要がある。
子供が発熱後に意識障害や痙攣などの症状がみられた場合、救急車を呼ぶなどしてすぐに病院に連れて行くことが望ましい。
B型インフルエンザウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスなどに感染した後に起こる、非常に危険な病気。
アスピリン(アセチルサリチル酸)やロキソニン(ロキソプロフェン)などの解熱鎮痛剤の副作用として起こることが多く、肝臓に急に大量の脂肪が付く(急性脂肪肝)ことで劇症肝炎に似た肝不全症状があらわれる。また、急性脳症も併発する。
特に15歳以下の小児はライ症候群のリスクが高いため、原則としてアスピリンなどを服用すべきではないとされる。
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最終更新:2025/12/08(月) 07:00
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