ウィルコムとは、かつて日本に存在した電気通信事業者である。
前社長(現取締役副会長)は頭部と雰囲気がマツケンそっくりな喜久川政樹氏。
旧社名はDDIポケット。ウィルコム(WILLCOM)の社名は社内公募で決まった。
DDIポケット時代は親会社のDDI→KDDIに対する遠慮からかいろいろと自重していたが、カーライルによる買収後はPHS同士の音声定額制や(携帯に比べて)低電磁波で病院内でも使える点など、携帯電話との差別化を図る形でサービスを展開した。
データ通信も定額制を軸に提供していたが、イー・モバイルなど携帯電話各社が高速での通信を安い料金で提供するサービスを展開し始め、次第に加入者は減少していった。
2009年秋より次世代高速通信サービス(いわゆる「次世代PHS」)であるWILLCOM COREを稼働開始する予定であった。当時のウィルコムニュースリリースによると、サービス開始当初の実効速度は20Mbpsを予定していた。
が、携帯電話会社の価格・機能・サービス競争へ巻き込まれ、次第にその動きについていけなくなってゆき、PHS利用者の減少により業績が悪化。
ウィルコムはこの事態に対して事業再生ADRによる再生を目指していたが、2010年2月18日に会社更生法の申請を発表、経営破綻した。その後、ソフトバンクなどの支援を受け再生を目指していく事が決まり、WILLCOM CORE(XGP)の事業は新たに設立されたWireless City Planningが継承することになった(XGPサービスはその後、高度化を図ったAXGP事業への移行を進めるため、2012年1月にサービス終了)。
2010年12月に「だれとでも定額」と呼ばれる、月980円の定額料でウィルコムのPHSのみならず固定電話・他社携帯電話へも1回10分・月500回以内ならば通話料無料で話せるサービスを全国で提供開始。
現在ではこのサービスも含めた諸施策と機能を絞った端末(ウェブはもちろん、Eメールにさえ非対応の機種も多い)の販売により、「通話に特化した」キャリアへの転換を図っている。
2011年12月14日に、「ニコニコ動画モバイル」がウィルコムに対応した。アプリをダウンロードすることで動画を視聴することができる他、ウィルコム端末からプレミアム会員になることもでき、その支払いは携帯料金と合算されて請求とすることができる。パソコンのアカウントでニコニコ動画モバイルを利用している場合、もちろんパソコンのアカウントもプレミアム会員となる。
2014年6月1日をもって、同じソフトバンクグループであるイー・アクセスに吸収合併。
新社名のワイモバイル株式会社となり、株式会社ウィルコムは消滅。
その後ワイモバイルはソフトバンクに吸収。
さらに2014年8月1日より「イー・モバイル」および「ウィルコム」のブランドが「ワイモバイル」統一となり
「ウィルコム」のブランド名とロゴは消滅することになる。
ただし、ワイモバイルのブランド名はソフトバンクグループの格安ブランドとして今後も残ることになる。
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最終更新:2024/10/11(金) 12:00
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