ウィルソン・フィリップス上院議員とは (ウィルソンフィリップスジョウインギインとは) [単語記事]

ウィルソン・フィリップス上院議員とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部・スターダストクルセイダースの登場人物。

CV：滝口順平（OVA版） / 佐藤正治（ASB版） / チョー（2015年アニメ版）

概要

JOJO第3部終盤（単行本27巻）で登場。DIOのその凄まじい殺気の前に、一時撤退を余儀なくされた「ジョースター・エジプト・ツアー御一行様」を追跡中のDIOに出会ってしまった不幸な人物である。

軽トラで逃走したジョセフと花京院に対し（承太郎とポルナレフはDIOを暗殺するため別行動していた）、DIOは運転技術を持っていなかったため追跡手段として目の前にあった車を利用としようとしたのだが、不運なことにその車の後部座席に彼は座っていた・・・

図々しく無言で乗って来たDIOに注意を促すも前歯を折られてDIOの恐怖を味わい逃走を図る。
しかし、謎の力（ザ・ワールド）により二度も車内に戻され逃亡もままならず、鼻をへし折られて車を運転をさせられる羽目となりジョースター一行を追跡するためのアシ代わりにされる事になる。
（この際、「自分が上院議員だからだ」「上院議員にできないことはないからだッ！ワハハハハハハハーッ」という訳の分からん理由で片付けて己を納得させた（事情を知らないので無理も無いが・・・）。）

恐怖のあまり超人的なドライビング・テクニックで目的の車（ジョセフたち）に追いつきかけたが折り悪く、夕暮れの帰宅ラッシュで渋滞が発生したため立ち往生を食らってしまう。
だがその時、DIOは渋滞を抜ける画期的な解決策を見つけるのだった。

ウィルソン「渋滞ですゥ～　夕暮れの通勤時間帯はギシギシなんですゥ～」

DIO「行け」

ウィルソン「い・・・　行けと言われても、これでは進めません・・・」

DIO「歩道が広いではないか・・・　行け」

ウィルソン「ほ、歩道～～！？仕事帰りの人があふれていますよォォォォォ」

DIO「関係ない　行け」

ウィルソン「は・・・　はいいィィィィィィィ～～～！！」

既に恐怖に屈していた彼は自分の命のために「飛ばせ」というDIOの命令に従い歩道の通行人を多数轢き殺し、車を暴走させる。
そこまでの非道を行ってまで助かろうとしたが最期はジョセフたちの軽トラを止める手段として何と飛び道具としてブン投げられて死亡した。一体何が起こっていたのか、何も分からないまま死んでいったのだった。
ああ、DIOにさえ遭遇しなければ・・・

初登場から退場まで合計3話のみという出番ではあるが、上記のDIOの凶行や後述の輝かしい経歴などのキャラクター性からファンからの知名度は決して低くはないばかりか、一部ではカルト的な人気を持っていたりもする。
そのため、ジョジョ関連の話題で「上院議員」というと大抵は彼を指すものと捉えてもらって差し支えないだろう。

高校・大学と成績は一番で卒業した。大学ではレスリング部のキャプテンをつとめ… 社会に出てからも　みんなから慕われ尊敬されたからこそ政治家になれた…

ハワイに1000 坪の別荘も持っている・・・　25歳年下の美人モデルを妻にした・・・税金だって、他人の50倍は払っている！どんな敵だろうとわしはぶちのめしてきた・・・いずれ大統領にもなれる！
わしは・・・

ウィルソン・フィリップス上院議員だぞーーーーーーーッ

特に（脅されていたとはいえ）通行人を多数轢き殺すという一連のシーンは印象的であり、GTAなどの車を操作するゲームの動画で人を多数、轢いた時に上記のシーンを彷彿させるコメントやタグがつけられる事がある。

ちなみにジャンプ掲載時と単行本収録時ではセリフと顔が書き替えられている（なんだ、この待遇・・・）。

また、フリーゲーム「ディアボロの大冒険」でDIOが遠距離攻撃用の飛び道具として投げつけてくると言った悲惨な登場の仕方をする（SEも何だかグロイ）。
「上院議員を喰らった！ディアボロに27のダメージ！」
勿論射撃の1種なので、他の敵が使用する射撃と同様でスタープラチナやウェザー・リポートの能力で無力化する事も可能だが、後者の場合は「蒸発させられる」というある意味原作以上のロクでもない末路であるかもしれない。