ウルトラビーストとは (ウルトラビーストとは) [単語記事]

※※注意※※
この記事は『ポケットモンスターサン・ムーン』および『ウルトラサン・ウルトラムーン』に関する
極めて重大なネタバレがあります。閲覧は自己責任でお願いします。

ウルトラビーストとは、『ポケットモンスターサン・ムーン』および『ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する謎の生物である。

概要

アローラ地方に突如現れた、この世界の生き物とは違う謎の生命体。UBと略される。
何種類か存在し、そのうちの大半はゲーム内では主にコードネームで呼ばれている。
強大な力を持っており、人とポケモン達にとって脅威となりうる恐ろしい存在といわれている。
エーテル財団もこのウルトラビーストについて研究しているようだ。

彼らが住まう異世界から、「ウルトラスペース」という狭間の世界から「ウルトラホール」と呼ばれる次元の裂け目を通って現れる。ウルトラスペースはUBの元いた世界とだけではなく、それ以外の世界にも通じている。

また、コードネームを持つUBは「ビーストブースト」という特性を持っている。
これは相手を倒した際に自身の一番高い能力(HPを除く)が1段階上昇するというもの。
このビーストブーストはUB本来の特性ではなく、ウルトラスペースを通っている間に浴びたエネルギーによるものらしい。

作中の登場人物と容姿が似ているという噂があったが、ほとんど関係なかった。

コードネーム付きUB

UB01　PARASITE　(ユービーゼロイチ　パラサイト)「ウツロイド」

タイプ:いわ/どく

(虚ろ + oid (～のようなもの))

ガラスのような物質で身体が構成されているが、その形態は常に変化し固まっていない。生存本能のようなものはうかがえるが意志や感情を有しているかは不明。その姿や動きはどことなく人間の少女のように見えるといわれている。

生物に寄生し、神経毒によって対象の能力を極度に引き上げて身を守る。この毒には強い覚醒作用があり、寄生された対象は強制的に身体能力の100%を引き出されることになる。ルザミーネが寄生された際には、解放された後も身体機能に影響を及ぼすほどであった。

UB02

以下の2種類が確認されており、バージョンごとに違う姿のものが登場する。
メレメレ島に現れ、カプ・コケコと対峙する。
どちらも強力な能力を持つとされ、仮に戦闘となった場合には十分な注意が必要となるだろう。

UB02 EXPANSION　(ユービーゼロニ　イクスパンション)　「マッシブーン」

タイプ:むし/かくとう

(マッシブ + ブーン (羽音))

『サン』『ウルトラサン』で登場。
筋骨隆々な蚊のような、非常に男性的な外見をしている。上半身の筋肉質な腕と下半身の四本の足を合わせて足が六本と虫らしい特徴を色濃く持つウルトラビースト。

全身が膨張した凄まじい筋肉に覆われており、この筋肉を用いたフルパワーのパンチの威力は計り知れない。
特徴的な長い口吻はダイヤモンドよりも固いと言われている。

UB02 BEAUTY　(ユービーゼロニ　ビューティー)　「フェローチェ」

タイプ:むし/かくとう

(フェロモン + コックローチ。イタリア語の"velo ce=速い"も掛かっているか。ちなみにferoceという単語もあり、これは「獰猛」を意味する。音楽用語では「荒々しく」。)

『ムーン』『ウルトラムーン』で登場。
ゴキブリやフナムシを連想させるシルエットをしている。背中にある大きな翅のようなものがちょうど髪の毛のようにも見え、細長い手足や装飾品にも見える触覚も相まって女性的な外見をしている。

フェローチェを見たポケモンは、性別に関わらず魅了され敵意を失うとされる。
理由として未知のフェロモンの作用やその容姿による催眠効果などが考えられているようだが、詳細は不明である。
また、細くしなやかに伸びた脚は爆発的な加速が可能で、落雷すらもかわせるほどと言われている。その瞬間時速は200km/h。現在発見されているどの生物よりも速いらしい。

UB03　LIGHTNING　(ユービーゼロサン　ライトニング)　「デンジュモク」

タイプ:でんき

(電飾 + 樹木)

複数の電気コードやプラグが融合したような姿をしたウルトラビースト。
見た目通り肉体の構造が電線に酷似しており、最大100万Vの電気を操る。

電力が不足すると両足と尻尾を地面に立てた樹木のような形態で地面から電力を吸い取る。

UB04

コロコロコミック 12月号で先行公開されたUB(公式での発表はサン・ムーン発売日の11月18日)。
02同様それぞれが片方のバージョンのみに登場する。

UB04 SLASH　(ユービーゼロヨン　スラッシュ)　「カミツルギ」

タイプ:くさ/はがね

(紙 + 剣)

『サン』『ウルトラサン』で登場。

祝儀袋と奴凧の折り紙が融合したような姿を持つ。体長0.3mと小柄だが、両腕による斬撃は鉄塔をも切り裂くほど。

UB04 BLASTER　(ユービーゼロヨン　ブラスター)　「テッカグヤ」

タイプ:はがね/ひこう

(鉄火 + かぐや姫)

『ムーン』『ウルトラムーン』で登場。

十二単を纏ったような姿をしており、独立した竹のようなアームを持つ。
体内には可燃性のガスが充満しており、これを2本のアームから放射する。
戦闘に使ったり、空を飛ぶことも可能。そのパワーは宇宙へも飛び出せるとされる。

また、竹の様な見た目通り、植物に近い生態を持ち、地中から養分を吸うという。何でくさタイプじゃないのか

UB05　GLUTTONY　(ユービーゼロゴ　グラトニー)　「アクジキング」

タイプ:あく/ドラゴン

(悪食 + キング)

腹部に巨大な口を持つウルトラビースト。主人公が最後に戦うことになるウルトラビースト。
「暴食」のコードネームの通り眼前にあるものは地形や人工物も含めて全て食らい尽くすと言われている。
口から伸びているのは舌で、この2本の舌を使い、無機物・有機物問わずあらゆるものを食べ尽くす。
しかしフンは発見されておらず、食べたものをすべて自身のエネルギーに変えているためとされている。

UB:BURST　(ユービー　バースト)　「ズガドーン」

タイプ:ほのお/ゴースト

(頭が + ドーン (爆発の擬音))

『ウルトラサン』で登場。火花の集合体出てきた頭部をもつ。もしかして：ミラーボ
頭部は自由に取り外しができ、花火のような光を発する。

最大HPの半分を消費する代わりに絶大な威力を持つ炎タイプの専用技「ビックリヘッド」を持つ。

UB:LAY　(ユービー　レイ)　「ツンデツンデ」

タイプ:いわ/はがね

(積んで + 積んで)

『ウルトラムーン』で登場。4本の足が生えた石垣のような姿をしており、体のいたるところに目らしきものがある。その正体は複数の生命体が詰み上がって形成された存在である。

UB:STICKY　(ユービー　スティッキー)　「ベベノム」

タイプ:どく

(baby (赤ちゃん) + venom (毒))

ウルトラ調査隊と呼ばれる集団が従えているUB。頭部には毒液が詰まっており、先端の部分から発射する。

UB:STINGER　(ユービー　スティンガー)　「アーゴヨン」

タイプ:どく/ドラゴン

(ago (イタリア語で針) + 용 (yong、韓国語で龍))

ベベノムが「りゅうのはどう」を覚えた状態でレベルアップして進化した姿。
背中から竜のような羽が生え、頭部にあった毒液を溜める器官が下半身に移動している。

当初はゲーム内でコードネームは確認できなかったが、USUM発売後に公式から公開されたPVでコードネームが公表された。

正体と共通事項など

UBの正体は別世界におけるポケモンであり、ポケモンなのでUBも捕獲することが可能。ただしウルトラスペースのエネルギーのせいもあってモンスターボールにポケモンとして認識されにくく、通常のポケモンより捕獲しにくい。
対UB専用のモンスターボール「ウルトラボール」を使用することでUBの捕獲が容易になる。このボールは通常のポケモンは捕まえにくい。

UBの共通事項として種族値やわざを覚えるレベルが（アーゴヨンの素早さ種族値を除く）全て素数（とレベル1）である、また、性別不明で鳴き声に空間に響くような音が含まれている。

『サン・ムーン』では一連の騒動でアローラ地方に来てしまったUBを保護する名目で、殿堂入り後に上記のUBからバージョンごとに01〜05のUBを順に捕まえていくイベントが発生する。国際警察のハンサムやその上司のリラらによると、UBは同じようにウルトラホールを通った人間に対して引き寄せられる性質がある為に主人公が雇われた。上記のウルトラボールもこのイベントで貰える。
なお、05を除き保護するUBはそれぞれ複数体存在する。

『ウルトラサン・ウルトラムーン』では殿堂入り後にウルトラ調査隊からUBの捕獲を頼まれ、『ウルトラサン』ではズガドーン、『ウルトラムーン』ではツンデツンデをそれぞれ2匹捕まえるイベントに変更された。従来のUBはウルトラネクロズマ戦後に訪れるウルトラホール内で無限に手に入れることができるようになった。

また、UBは一応伝説のポケモン扱いであり、初出の『サン・ムーン』では下記のその他含めUBはすべていわゆる「色違いブロックルーチン」が適用されており配布以外で色違い個体は存在しなかった。そのため『サン・ムーン』内ではプレシャスボール入でない色違い UBは100％改造産なのでGTSでは交換しないようにし、UB 希望でもし相手から送られてきたりミラクル交換で流れてきた場合は即座に逃がしてしまうのがいい。プレシャスボール入でもその中身が実際の配布ポケモンであるかは確認が必要。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』では色違いブロックルーチンが外れ、従来の伝説ポケモンたちと同じように粘ることが可能になった。NPCから貰うベベノムも色違いブロックルーチンがないので色違いを粘ることも可能だが、色違いが出やすくなる道具「ひかるおまもり」の効果は発揮されないので1/4096を自力で引き当てる必要がある。
『ソード・シールド』のダイマックスアドベンチャーではコスモッグ・ベベノムを除き、続けて色違いが解禁されているが、コスモッグとベベノムは第7世代同様イベント入手のみのため色違いブロックルーチンの対象となっており、剣盾では入手不可能である。そのためベベノムに関してはUSUMでしか色違いが手に入らない点に注意。

2018年 8月30日(木)放送のアニメ『ポケットモンスターサン&ムーン』では遂にネクロズマが本格的に登場しルナアーラと激突するが、この回のサブタイトルが「ルナアーラ対UB:BLACK！満月の戦い！！」となっている。ひょっとしたらネクロズマのUBとしてのコード名は「UB:BLACK」なのかもしれない。

ウルトラビースト単語

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