ウルトラマンアグルとは、特撮番組「ウルトラマンガイア」に登場したウルトラマンである。
ウルトラシリーズ初の、仲間でも偽者でもなく、悪役とも言い切れない、副主人公にしてライバルという位置づけのウルトラマン。変身する藤宮博也及びアグルの声は高野八誠が演じた。名前の由来はAggressive, Agreement,悪。
「ガイア」の時系列で本編の4年前、光量子コンピューター「クリシス」の起動実験の際、クリシスが「近未来、地球と人類に破滅をもたらす破滅招来体が襲い来る」という予測を出す(これが防衛組織G.U.A.R.DやXIGの創設に繋がる)。藤宮は破滅を回避する方法を探す中、試しに「人類」の項目をクリシスの予測データから削除した結果地球の破滅回避という結果を得た。
地球と人類を共に救うことはできないのか。悩む藤宮の前に現れたAGULの文字、次の瞬間、目の前に広がる廃墟の光景と、そこに立つ青い巨人。
これをどのように解釈したのかは不明だが、藤宮は地球を救うことと人類を護ることは一致しないと考えるようになる。地球の破滅を防ぐ覚悟を決めた藤宮は、プロノーン・カラモスという施設内の水槽に突如出現した青い光を浴びた後に姿を消す。
その後何をしていたのかは不明だが、本編第3話終盤、ガイアを窮地に追い込んだ金属生命体アパテーを必殺技フォトンクラッシャーで倒すという形で世に初めてウルトラマンアグルとしての姿を見せる。
以後、人類を抹消することにより地球を救う、という目的の下行動していたため、ガイアやXIGとは時に共闘しつつも基本的に対立することとなる。一方で、目の前で助けを求める子供を見捨てることが出来ないなど、人類を見捨てきれない一面も覗かせ、我夢やTVアナウンサーの吉井玲子との関わりの中それが顕著になっていく。
中盤、クリシスの答えは外部からの介入によるものだったことが判明。間違いを悟った藤宮は海の光を我夢に託し、爆炎の中姿を消した。
初期のシナリオではここで退場予定だったが、人気に後押しされて再登場を果たした。 しばらくは目的を見失い、放浪生活を続けながら独自に調査を行っていたりしていたが、我夢や玲子との交流で罪悪感やかつての理解者稲森博士の亡霊を乗り越えていく。そしてΣズイグルの罠にはまり我夢が絶体絶命となった際、もう一度戦いたいという強い思いでアグルV2として復活。我夢と共に破滅招来体を打ち破った。
後日談のOVでは人間と地球怪獣が再び対立するようになった時代で、怪獣の味方をしたためまたも追われる立場となってしまっている。
ちなみに様々な特許から莫大な収入を得ている富豪であり、自家用ジェットまで用意したことがある。
「大決戦ウルトラ8兄弟」では我夢の親友として登場。吉井玲子と結婚しており、ラストには彼らの子供(リアルでも夫婦である演者二人の実子)も映っている。
藤宮が変身アイテム「アグレイター」に込められた海の光の力で変身するウルトラマン。史上初の、基本カラーが青いウルトラマンであり、頭部などのデザインも他に類を見ない、独特の雰囲気を持つウルトラマン。身体能力はガイアを上回るが、光線技の威力は基本的に互角。
地球と人類を守るため新たな力を与えられた藤宮が変身するアグルの強化形態。以前より青が明るい色となり、黒い部分が減って金のラインが加わった。2つの力があるわけではないのでガイアV2のように強化変身はできないが、基本スペックはガイアV2を上回る。
特にガイアとアグルのタッグマッチでは大きく活躍し、藤宮もウルトラマンの力を持つものとして我夢の良き理解者になるなど、アシストでの見せ場が多い。しかしシナリオ変更により登場したためか単独での勝利は初戦のみ。以後は先に強敵に挑んでやられるかませ犬的ポジションとなってしまった。また、おまけ映像でしか劇場作品に登場できていないなど、全体的に不遇な扱いのウルトラマンで、ウルトラマンとしての見せ場が少ない。
アグルが復活しない場合のシナリオ案の中には、後半登場したヒロイン的人物のアルケミー・スターズメンバー、キャサリン・ライアンが女性ウルトラ戦士となるものもあったらしい。筆者のように、アグルファンだけどそれはそれで見てみたかったと思うものも少なくないのではないのだろうか。
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最終更新:2024/03/29(金) 06:00
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